住む・貸す・売る・買うで
失敗しない“カネになる家”

 消費税率の引き上げを間近に控え、活況の戸建て住宅・マンション市場ですが、実は日本の家は余っています。全国で757万戸もの空き家が存在し、空き家率は13・1%にも上っています。

確かに地方の空き家率は深刻ですが、数でみれば、数では75万戸の東京都を筆頭に、大阪府、神奈川県といった都市部でも多くの空き家が存在しています。空き家は都会の問題でもあるのです。

 適切な維持・管理をしていかなければ、快適に暮らせないだけでなく、将来、「売れない」「貸せない」の“ぼろ家”となるリスクもあります。家やアパートを貸しているという人にとっては、入居率が低い物件や安い賃料の物件を、どう蘇らせるかも悩ましいところです。

一方、近年は中古マンションを買って住む人も増えていますが、こちらも物件選びを間違うと売るに売れない巨大な“ごみ”となるリスクもはらんでいます。

 そこで『週刊ダイヤモンド』2014年1月25日号では、「カネになる家 リフォーム&中古住宅即効」と題して、持ち家や賃貸物件の資産価値を高める手法を特集しています。

 リフォームする際のポイントから、進め方、ちょっとした工夫で見かけを劇的に改善する方法など、頼りになるプロのノウハウが満載です。

 リフォームを考えたとき、難しいのが業者選び。昨今は、地域の独立系工務店が圧倒的シェアを誇っていたリフォーム市場に、隣接業界からの新規参入が相次ぎ、多種多様なプレーヤーがリフォームサービスを提供しています。今回、本誌ではリフォーム経験者への満足度アンケートを基に大手30社のランキングを作成しました。業者選びの参考にしていただければと思います。

 中古のみならず、新築マンションを買う人にとっても役に立つのが、周辺相場を大きく上回る値が付いている“ビンテージマンション”ランキング。首都圏、近畿圏、名古屋でそれぞれランキングを作成しました。人気物件の秘密は何なのか? 価値あるマンションの秘密に迫ります。

 家を持っている人、売りたい人、買いたい人、貸したい人、すべての方に役立つ情報満載です。ぜひ、ご一読ください。

(「週刊ダイヤモンド」副編集長 佐藤寛久)