金利復活に株高、選挙イヤー…
日本と世界が大きく変わる
2024年は、これまでの常識が覆る一年になるかもしれない。22年に続き23年に急速な円安や金利上昇が起きた経済はもちろん、政治でもこれまでの前提が覆る“事態”が予想されるからだ。
まず国内経済における焦点といえるのが、日本銀行によるイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃と、マイナス金利政策の解除だ。専門家の間では長らく続いた異次元の金融緩和がついに終わりを迎え、「金利のある日本」に転換するという観測が強い。
また24年春闘で高い賃上げが期待されることから、個人消費の回復が予想される。ここに24年1月からスタートする新NISA(少額投資非課税制度)も相まって、株価は1989年に記録した最高値の更新を予想する声も専門家の間で少なくない。
そんな経営環境の著しい変化を踏まえ、各産業・企業はどう戦略を立てるのか。特集では、多くの企業トップや専門家へのインタビューなどの徹底取材で明らかにする。
一方、政治に目を転じると、まず海外における台風の目は、米大統領選挙だろう。
トランプ前大統領が返り咲きとなれば、国際情勢の構図が根底から覆ることは間違いない。
また24年は、泥沼の戦争を繰り広げるロシアとウクライナをはじめ、インドや台湾など主要国・地域でも重要な選挙が立て続く「選挙イヤー」だ。露ウ戦争やガザ問題、台湾海峡問題に影響を及ぼすことは必至だ。
国内政治も大荒れが予想される。自民党派閥の政治資金パーティー券を巡る「裏金」疑惑で、岸田政権、ひいては自民党そのものがレームダック状態に陥っている。
その自民党と連立を組む公明党でも、その支持母体である創価学会の池田大作名誉会長がこの世を去った。24年に予想される衆議院議員選挙は、公明党にとって池田氏という精神的な支えを喪失した中で行われる初の選挙となる。
このほか、23年は米メジャーリーグの大谷翔平選手の巨額移籍や、阪神タイガース優勝で沸いたスポーツでは、サッカーW杯の2次予選やパリ夏季五輪・パラリンピックなど注目イベントがめじろ押しだ。
これまでの常識が覆りかねない2024年。その羅針盤として、特集をぜひ活用してほしい。
超豪華!2大「お年玉」も用意
あらゆるジャンルを総予測
『週刊ダイヤモンド』12月23日・30新年合併特大号の第一特集は「2024総予測」です。
総ページ数は、物理的限界ギリギリの264ページ!2024年を占う総勢300人超の人物名が登場し、ダイヤモンド編集部の総力と超一流の専門家たちの英知を結集して、24年の日本と世界の経済を徹底予測。株価や金利、賃金、円相場、企業業績のみならず、混迷する国際関係や政治、社会、さらには文化、スポーツまで、あらゆるジャンルを抜かりなく完全網羅しました。
さらに今回は、豪華特典も大幅パワーアップ!2大「お年玉」を用意しました。
一つ目は、2024年1月からスタートする、個人投資家のための税制優遇制度、「新NISA」の最強商品&完全使い倒し術。経済評論家の山崎元氏が新制度を賢く、したたかに活用する方法を徹底指南する保存版です。
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