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特集
復活日立
2014年07月12日号23年ぶりの過去最高益となった日立製作所。「沈む巨艦」は、にわかに電機業界の勝ち組へとよみがえったかのように見える。社内改革を主導したのが、豪腕で知られる中西宏明会長兼CEOだ。その一方で、世界に目を転じれば、眼前には米ゼネラル・エレクトリック、独シーメンス、米IBMといった世界の巨人が立ちはだかる。日立の復活は本物なのか。
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特集 Part1
中西宏明(日立製作所会長兼最高経営責任者(CEO))インタビュー
2014年07月12日号復活というのは違うな。昔に戻ることでは、次の成長はないから。現状はリカバリー(回復)。昔稼いだくらいには、稼げるようになった。風邪は治った。
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特集 Part2
グループ950社が震撼! 復活劇を主導した豪腕の全貌
2014年07月12日号「日立の頑張りはよく分かった。ただ、これで営業利益率はどこまで上げられるのか」 英語による鋭いコメントが、日立製作所の最高意思決定機関である取締役会の空気を一変させた。その声の主は、社外取締役のジョージ・バックリーだった。
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特集 Part3
【情報通信】 “御用聞きモデル”にサヨナラ IT×インフラで巨大企業攻略
2014年07月12日号日立の売上高の2割を占める情報通信事業。中西宏明CEOをはじめ情報通信部門出身の幹部も多く、中核事業として成長のエンジンにしたい考えだが、海外では巨大企業が待ち構える。
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特集 Part2
【Column】 「製作所」を取ってもいい “川村書簡”に込めた大胆提案
2014年07月12日号将来、日立製作所の歴史を振り返れば、「中興の祖」と呼ばれるであろう経営者、川村隆氏が3月に会長を退いた。最後に、グループ社員へ送った26ページに及ぶ渾身のメッセージに迫る。
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特集 Part3
【鉄道】 1兆円英国高速鉄道に続け! 水面下で動く巨額ディール
2014年07月12日号この4月、“ビッグスリー”と呼ばれる欧州鉄道メーカーがしのぎを削る主戦場に、日立の鉄道システム社が本社を構え、CEOを置いた。本気で海外攻略に挑む鉄道部隊の動きに迫った。
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特集 Part3
規模の格差は歴然! 日立vs「世界の巨人」
2014年07月12日号連結売上高10兆円を誇る日立だが、事業ごとの規模では「世界の巨人」たちに大きく見劣りする。“内弁慶”を返上し、グローバル市場で上位に食い込むことが、生き残りの条件になる。
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特集 Part4
王者GEが手にした真の“果実” 仏アルストム争奪戦の全内幕
2014年07月12日号ライバルに奪われるくらいなら取りにいく。仏アルストムをめぐる争奪戦は、重電業界の競争ルールを変えた。今、世界の強豪によるエネルギー覇権争いの火ぶたが切られた。
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特集 Part3
【Column 原発】 火力分社で高まる原発依存 “本業”電力事業の存続危機
2014年07月12日号日立の火力発電事業は本体から切り離され、今年2月に三菱重工と統合した。火力抜きの電力事業は原発だけが大きく、次なる注力事業にした電力流通も先行きは厳しい。
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特集 Part4
田中久雄(東芝社長)インタビュー
2014年07月12日号彼らと協業していなかったら、蚊帳の外に置かれたかもしれない。でも、東芝は、火力事業ではGEと、次世代送電網ではアルストムと提携している。大型買収に打って出なくても、提携強化をするだけで、互いの弱点を補完し合い、全世界展開していける。巨大連合が誕生することで、むしろ商機は増える。
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特集 Part4
宮永俊一(三菱重工業社長)インタビュー
2014年07月12日号本来ならば、ビッグディールには主体的に関わり、マジョリティを握る方が良い。いかんせん、アルストムのディールでは、シーメンスと共に途中から参戦したので主体的に関わることができなかった。だが、われわれが共同提案をした結果、GEが当初の完全買収案から50%出資の合弁案へと大幅な譲歩を迫られた。完全買収案が通ればGEに圧倒的な差をつけられていた。われわれの提案が受け入れられなかったのは残念だが、一定の防御ができたという意味では、60点、70点くらいは頂けるんじゃないでしょうか。GEとアルストムが完全融合するまで2~3年はかかり猶予はある。今年度中に主役としてディールに参加する準備をしたい。
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特集 Part4
東原敏昭(日立製作所社長)インタビュー
2014年07月12日号主役になれないわけではない。業界集約化が加速するのは間違いないし、そうした動きから目を背けているわけではない。アルストムの売却対象のメインは火力発電設備だった。火力事業は、三菱重工との合弁体制を築いたばかりである上、こうしたコモディティ化されていく事業を日立は追うべきではないという判断だ。
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特集 Part4
日の丸重電3社トップを直撃! 独占インタビュー
2014年07月12日号アルストム争奪戦が号砲となり、ビッグディール時代が到来した重電・エネルギー業界。世界再編の動きから脱落したかのように見える日系重電メーカーに活路はあるのか。いかにして、GE、シーメンスら「世界の巨人」と互して戦い、M&Aへの参戦権を獲得するつもりなのか。日立、東芝、三菱重工の3社長を直撃した。
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特集 Part4
“脇役”日本勢のウルトラC 日立・重工 経営統合の現実味
2014年07月12日号アルストム争奪戦では脇役に甘んじた国内重電メーカー。内弁慶から脱却し、GEやシーメンスに並ぶ主役級のグローバルプレーヤーに躍り出るには、自ら再編に踏み出す覚悟も必要だ。