記事一覧:World Scope ワールドスコープ669件
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【from 中国】 マイナス成長と汚職 経済も政治も大混乱の遼寧省にかかる圧力
2016年12月24日号「買一送三!」(マイイーソンサン)──。筆者が現在拠点とする遼寧省の省都、瀋陽市の皇姑区怒江街沿いにある焼き肉店で「ビールは1本幾らですか?」と店員に尋ねると、このような答えが返ってきた。1本(5元。約100円)買うと3本無料でプレゼントしてくれるというのだ。
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【from 欧州】 VW、BMW、ダイムラーが 充電スタンドの共同会社設立 ドイツで進む電気自動車革命
2016年12月24日号「フォルクスワーゲン(VW)は、2025年に年間100万台の電気自動車を販売する、世界最大の電気自動車メーカーになる」。今年11月22日、同グループでVWブランドを率いるディース氏は、記者会見でこう宣言した。同社は今後4年間に、9種類の電気自動車とハイブリッドカーを開発する予定。
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【from 米国】 大の「マスコミ嫌い」 トランプ大統領誕生で 揺らぐ米メディアの既得権
2016年12月17日号米大統領選挙投票日の前日、11月7日。共和党から米大統領選に出馬したドナルド・トランプ氏の選挙集会を取材すべく、米北東部ペンシルベニア州のスクラントン市を訪れた。
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【from 中国】 中国で次々に登場する 消費者を巻き込んだシェアリングエコノミー
2016年12月17日号Airbnbに代表される民泊サービス、Uberに代表される自動車配車サービスなど、日本においてもシェアリングエコノミー(共有型経済)が注目されつつある。シェアリングエコノミーとは、遊休資産やスキルなどのリソースを有効に活用し、新しい価値を生み出す仕組みを指す。
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【from アジア】 国王崩御の影響は限定的も 少子高齢化と“負の遺産”で 先行き不透明なタイ経済
2016年12月10日号10月13日に、タイのプミポン国王の崩御が発表された。国家の発展と安定に大いに貢献し、広く国民の尊敬を集めてきた国王だけに、国民の喪失感は大きく、経済に甚大な悪影響が及ぶのではないかとの懸念があった。しかし実際には、国民は総じて平静さを保っており、懸念していたほどの悪影響はなかったようだ。
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【from 欧州】 Brexitだけではない 予算案で浮き彫りになる英国メイ政権の前途多難
2016年12月10日号11月23日、英国政府は補正予算案に当たる「秋季財政報告」を公表した。7月に発足したメイ政権にとっては初の予算案であり、キャメロン前政権からの政策の変化や、欧州連合(EU)からの離脱決定に伴う景気下ぶれ懸念への対応策に注目が集まっていた。
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【from 中国】 世界最大級の商戦に成長 ネットビジネスの未来を開拓する「独身の日」
2016年12月3日号11月11日、中国ネット通販大手のアリババは、2009年以来8回目の「独身の日」(「1」が並ぶ日の意)の販促イベント「世界ショッピング・フェスティバル」を開催した。スマートフォンの普及で急成長した同イベントは、「10月や12月にも同様のイベントができ、成熟してきている。
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【from 欧州】 EU瓦解の前兆か トランプ氏当選により勢いづく欧州右翼政党
2016年12月3日号トランプ氏当選の影響は欧州の政権構造を変革する大きな津波となって上陸しつつある。欧州の右翼政党にとって米国の大統領選挙の結果は思いがけない、大きなクリスマスプレゼントになった。欧州では移民が職を奪い、国家の主権や文化が侵されつつあることを右翼が訴え、票を増やしてきた。
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【from アジア】 大統領選で再認識 米国はもはやアジアの憧れでも手本でもない
2016年11月26日号醜い闘いがようやく終わった。シンガポール首相のリー・シェンロンは選挙結果の判明直後、「米国民を苦々しく二分した言い争いだらけの醜悪な選挙シーズン」だったとフェイスブック上で振り返っている。ドナルド・トランプの勝利にはアジアの人たちも、まさに「たまげた」。
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【from 米国】 トランプ政権誕生に身構える米国社会 現実路線を探る動きも
2016年11月26日号このコラムを書いている11月12日現在、8日の大統領選挙の結果を受けた衝撃は、まだ続いている。共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて、大都市で起きている抗議デモはすでに5日も続き、暴動に発展している所すらある。
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【from 中国】 中国から日本への医療ツーリズムは健康診断から治療へ
2016年11月19日号医療ツーリズムなるビジネスが始まってから10年ほどになるだろうか。医療ツーリズムといっても大きく2種類ある。一つが海外で健康診断を行うもの、もう一つが海外で治療を行うものである。中国から日本に行く場合は健康診断のパターンが多いが、まだ少ないながらも海外で治療を行う中国人も年々増加しており、中国の医療ツーリズム会社では今年上半期の時点で取扱患者数が昨年1年間の人数を上回っているところもある。
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【from 米国】 サンタモニカ発 電気自動車専門のカーシェアリング最前線
2016年11月19日号シリコンビーチとも呼ばれるサンタモニカ。観光客も多いこの海辺の街で、電気自動車(EV)の無料シェアリングサービスが今、話題だ。WaiveCar(ウェイブ・カー)というスタートアップ企業が、電気自動車を2時間まで無料で利用者に貸し出している。
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【from 欧州】 巨額制裁金で創業以来の危機に瀕するドイツ銀行 自力で更生できるのか?
2016年11月12日号最近、ドイツ銀行のクライアンCEO(最高経営責任者)の顔色がさえない。9月中旬には、米司法省がドイツ銀行の不動産取引をめぐり、最高140億ドル(1兆4140億円)の制裁金の支払いを命じる可能性があるとの報道が流れた。これは同行が制裁金に備えて準備していた金額(55億ユーロ〈6325億円〉)を大幅に上回る額だ。
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【from 米国】 予防は困難? 米国で常態化する「ホームグロウンテロ」
2016年11月12日号9月17日午後8時半ごろ、筆者が顔を出していたパーティー会場の空気が急に張り詰めた。誰もかもが携帯電話のニュース画面にくぎ付けとなっている。「テロが起きたらしい!」。マンハッタン南西にあるチェルシー地区23丁目のごみ収集用容器が爆発したという。
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【from 欧州】 メイ首相の発言が引き金 歴史的なポンド安でインフレ懸念高まる英国
2016年11月5日号10月前半、英ポンド相場は一段の下落に見舞われた。ポンドは、6月23日の国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱が選択されたことを受けて、7月初めにかけていったん大きく下落した後、しばらく1ポンド=1.30ドル台前半のレンジを保っていた。しかし、10月初めから再び下げ基調が強まり、1985年以来の水準となる1.20ドル台前半までポンド安が進んだ。
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【from 中国】 経済成長目標は達成確実も 債務問題と不動産リスクの火消しに躍起の中国指導部
2016年11月5日号「総体的に安定しており、安定の中に進展と質の改善があり、予測していたよりも良かった」中国国家統計局の盛来運報道官は、2016年第3四半期(以下、今期)経済指標をそう評価した。同局が10月19日に発表した今期のGDPは前年同期比で6.7%増。
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【from アジア】 矢継ぎ早の経済政策でインドネシア経済は潜在力を発揮できるか
2016年10月29日号2億5000万人の人口と豊富な資源を抱えるインドネシアは、経済成長の潜在力が大きい。実際、2007年から12年までを振り返ってみると、リーマンショックの影響を受けた09年を除けば、実質GDP成長率は6%を超えていた。
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【from 中国】 中国で身近になりつつある自転車シェアリングの普及とさらなる可能性
2016年10月29日号中国では、自動車の普及による渋滞や環境の問題が顕在化している一方、自転車シェアリングのシステムが各地で普及し、注目を浴びている。中国環境ニュースの発表によれば、2015年3月の時点で、北京、上海、広州などの大都市はもちろんのこと、実に215もの都市でこのシステムが稼働している。
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【from 中国】 深刻な構造問題で低成長の遼寧と山西 消費が経済を下支え
2016年10月22日号国慶節を控えた9月中旬から下旬にかけて、中国で最低の成長を記録した遼寧省(2016年上半期、前年同期比▲1.0%)と山西省(同+3.4%)を訪問した。両地域は北方に位置し、遼寧省は外資企業の進出も早く、発展が比較的早かった沿海北部の地域。一方、山西省は歴史的には「魏」などの首都が置かれたが、現在は発展が遅れた内陸北部の地域だ。
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【from 米国】 PCを問題視するトランプ候補が踏んだ女性差別という“地雷”
2016年10月22日号「ポリティカル・コレクトネス(以下PC)」という言葉が、これほど大統領選挙のキーワードとして語られたことはないだろう。PCは、直訳では「政治的に正しいこと」だが、具体的には、人種、性別、宗教による差別や偏見などで、社会の特定の人々を排除しない態度や考え方を指す。移民国家で、自由を標榜する米国としては、重要な思想だ。このため、メディアや政界は、PCを尊重しようとしてきた。