記事一覧:商品市場 透視眼鏡95件
-
商品市場 透視眼鏡
原油減産合意は順守されるも需給均衡せず上値は限定的
2017年3月11日号2017年入り後の原油相場は、狭いレンジでの取引が続いている。年初来の高値は欧州北海産のブレント原油で1月3日に付けた1バレル当たり58.37ドルであり、安値は同指標が1月10日に付けた53.58ドルである。
-
商品市場 透視眼鏡
銅相場足元は回復基調も供給過剰続き変動幅が拡大
2017年2月11日号世界景気の先行指標として注目されることも多い銅相場は、高値警戒感があるものの、底堅く推移している。銅相場は、2011年に1トン当たり1万0190ドルの高値を付けた後、下落基調で推移し、16年1月には4318ドルの安値を付けた。その後、低迷が続いたが、10月終盤から急騰し、11月には6000ドル台に乗せた。
-
商品市場 透視眼鏡
好悪材料が入り交じり 今年の原油相場は40~60ドル台で推移
2017年1月14日号2017年の原油相場はどのような展開となるだろうか。OPEC(石油輸出国機構)は、昨年11月末の総会で日量約120万バレルの減産で合意し、12月10日にはロシアなど非OPEC産油国も同55.8万バレルの減産で合意した。
-
商品市場 透視眼鏡
世界景気拡大インフレ期待で 原油、金以外の商品相場上昇
2016年12月10日号原油と金以外の国際商品市況が上昇傾向にある。原油は、11月30日のOPEC(石油輸出国機構)総会という重要イベントを控えていたことや、供給過剰状態が解消するめどが立たないことなどを背景に、上値が重い展開が続いている。
-
商品市場 透視眼鏡
減産合意の実効性に疑問 上値が重くなった原油相場
2016年11月12日号原油相場は上値が重くなっている。国際指標であるブレント原油は、9月のOPEC(石油輸出国機構)臨時総会での加盟14カ国全体の産油量を日量3250万~3300万バレルに制限する決定を受けて、上昇傾向で推移した。
-
商品市場 透視眼鏡
OPEC減産合意も順守に疑問 原油価格の天井は高くない
2016年10月15日号9月28日にアルジェリアでOPEC(石油輸出国機構)による臨時総会が開催され、2008年以来、約8年ぶりとなる減産で合意した。加盟国全体の原油生産量を、日量3250万~3300万バレルに制限する決定がなされた。8月の生産量の実績は日量3324万バレルであり、合意により日量24万~74万バレルの減産になる。
-
商品市場 透視眼鏡
原油増産凍結でも生産高水準 需給緩和続き上値は限定的か
2016年9月17日号原油相場は、神経質な展開となっている。国際指標となる欧州北海産のブレント原油は、8月2日に1バレル当たり41.51ドルまで下落した。それ以降は反発に転じ、19日には51.22ドルまで持ち直したものの、足元ではやや下落している。
-
商品市場 透視眼鏡
原油は当面横ばいか下落基調 パラジウム、プラチナは上昇
2016年8月13日号原油相場は、6月上旬にかけて上昇した後、一進一退の動きを経て、足元では下落基調で推移している。国際指標となる欧州北海産のブレント原油は、ナイジェリアでの武装勢力による石油施設への攻撃などを受けて、6月9日には1バレル当たり52.88ドルにまで上昇した。
-
商品市場 透視眼鏡
遠のく米利上げと世界経済の緩やかな拡大は 相場の追い風
2016年7月16日号国際商品市況全般の動向を表すロイター・コアコモディティーCRB指数は、6月上旬に高値を付けた後、反落したが、下値は堅い動きを示している。6月24日に英国民投票でEU離脱派が勝利するというショックがあり、27日にかけて下落したが、その後は反発基調である。
-
商品市場 透視眼鏡
需給引き締まりは今がピーク 供給拡大で原油は下落基調に
2016年6月18日号原油相場は上昇基調を維持している。米国産原油の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、5月下旬に1バレル当たり50ドル台に達した。2月11日に付けた26.05ドルの底値に比べると、9割以上もの上昇になる。
-
商品市場 透視眼鏡
原油・鉄鋼石の上昇は期待先行 需給に目が向けば上値重くなる
2016年5月21日号年初に中国を中心に広がっていた世界景気の悪化懸念が徐々に後退し、国際商品相場の上昇につながった。19種類の国際商品で構成されるロイター・コアコモディティーCRB指数は、2月の底値から4月末には19%上昇し、昨年11月下旬の水準を回復した。
-
商品市場 透視眼鏡
増産凍結でも高水準の生産 再び膨らむ原油の下落リスク
2016年4月16日号原油相場の国際指標であるブレント原油は、1月20日に付けた27.10ドルをボトムに上昇に転じ、3月18日には一時57%高の42.54ドルまで上昇した。しかし、その後は頭打ちとなり、4月1日の終値は38.67ドルであった。
-
商品市場 透視眼鏡
主要商品相場は下げ止まるも 需給改善見込めず上値は重い
2016年3月19日号国際商品相場では、下げ止まりを模索する動きが続いている。国際商品相場全般の動向を表すロイター・コアコモディティーCRB指数は、1月20日の安値からいったん持ち直した後、2月11日にかけて再び下落し、2002年3月以来の低水準となった。しかし、その後は、再び持ち直してきている。
-
商品市場 透視眼鏡
主要商品相場が足元反発も 上昇の持続性には疑問符
2016年2月20日号国際商品相場全般の動向を表すロイター・コアコモディティーCRB指数は、年初から下落基調で推移し、1月20日には2002年3月以来の安値を付けたが、その後、やや持ち直している。
-
商品市場 透視眼鏡
今年後半に原油需要持ち直しも 1バレル=50ドル乗せは難しい
2016年1月23日号原油相場は下落を続けている。昨年12月後半は、米エネルギー情報局(EIA)の週次石油統計で原油在庫の減少が示されたこと(23日)などから底堅い動きも見られたが、上値は重かった。
-
商品市場 透視眼鏡
OPEC総会で減産合意できず 供給過剰で低迷続く原油相場
2015年12月19日号12月4日にOPEC(石油輸出国機構)は総会を開催し、原油生産方針について協議した。しかし、これまで日量3000万バレルとしてきた原油生産量の目標について、加盟国間の調整がつかず、新たな原油生産目標は設定されなかった。
-
商品市場 透視眼鏡
中国経済減速懸念は弱まるも 反転の兆し見えない商品市況
2015年11月21日号国際商品市況は、各国でまちまちの動きとなっている。10月は、各国の中央銀行が緩和的な政策スタンスを示したこともあって、金融市場ではリスクオンの雰囲気が広がり、コモディティ市場も全体的に下支えされた。
-
商品市場 透視眼鏡
OPECもロシアも減産せず 原油需給は緩和状態が継続
2015年10月24日号最近の原油相場を振り返ると、9月下旬までは激しい変動が続いていたが、その後、値動きは小さくなり、欧州北海産のブレントで1バレル当たり48ドル前後、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で同45ドル前後を中心に推移していた。しかし、ここにきて相場がやや切り上がっている。
-
商品市場 透視眼鏡
商品相場下落に歯止めの兆しも 2000年代の勢いは戻らず
2015年9月26日号8月後半に中国の株価が急落したことを受けて、国際金融市場にショックが走り、国際商品市況も大幅に下落した。ドル建て国際商品市況全般の動向を表すロイター・コアコモディティCRB指数はリーマンショック後に付けた安値を下回る水準にまで下落している。
-
商品市場 透視眼鏡
米利上げ観測と中国減速懸念で 国際商品市況の低迷継続へ
2015年8月29日号国際商品市況は軟調な推移が続き、世界景気の減速を示唆しているという懸念も強まっている。ドル建て国際商品市況全般の動向を示すロイター・コアコモディティCRB指数は、今年3月中旬を底に反発していたが、5月中旬以降、頭打ちとなった。7月には下落幅が拡大し、8月に入ってリーマンショック後の安値を下回った。