記事一覧:商品市場 透視眼鏡95件
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商品市場 透視眼鏡
金利上昇は金相場の売り材料も 地政学・政治リスクが下支え
2018年11月3日号金相場は、1~4月は1トロイオンス当たり1300ドル台と高値圏で推移していたが、5月半ばにはその大台を下回り、8月半ばには1200ドルを下回って一気に1159ドルの安値を付けた。その後、1200ドル前後で推移したが、10月に入ってやや上昇し、足元は1220~1230ドル程度を中心に推移している。
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供給不安定で原油高止まりも 米中貿易摩擦が上値を抑える
2018年10月6日号8月半ばには、銅が1トン当たり6000ドルを下回り、金が1トロイオンス当たり1200ドルを割り込んだ。共に節目となる価格を下回って大幅に下落した印象がある。しかし、原油は小幅な下落にとどまり、足元は高値をうかがっている。国際指標のブレント原油は9月中旬には5月下旬以来となる1バレル当たり80ドル台に乗せた。相対的に原油が高止まりしている背景には、供給が不安定なことがある。
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中国需要減懸念で足元下落も 中長期の銅相場は上昇基調か
2018年9月8日号銅相場は、世界景気の動向をにらみながら一進一退で推移していたが、6月には世界最大の鉱山であるチリのエスコンディーダでの労使交渉が難航するとの見方から、1トン当たり7348ドルと4年超ぶりの高値にまで上昇した。
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ドル高、米金利上昇、貿易戦争 金相場の調整局面は続く
2018年8月4日号4月以降、金相場が下落傾向で推移している。5月半ばには、節目である1トロイオンス当たり1300ドルを下回り、その後、やや持ち直す場面もあったものの、7月19日には1211ドルと1年ぶりの安値まで下落した。
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小幅増産合意も需給緩和せず 原油価格は当面高止まりか
2018年7月7日号OPEC(石油輸出国機構)は6月22日に定例総会を開催して、7月から2017年1月より続く協調減産を緩和し、小幅増産を行うことを決定した。
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米イラン制裁再開は供給減要因 産油国の協調減産緩和の公算
2018年6月9日号OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の閣僚会合が6月22~23日に開催される。これら産油国は、日量約180万バレルの協調減産を続けている。協調減産は、当初、2017年1~6月の予定で始まったが、2度の延長が決議され、現在は18年末までとなっている。
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シリア、ロシア、イラン 地政学リスクが相場押し上げ
2018年5月12日号このところ、国際商品相場が地政学的な要因によって変動している。目立つところでは、アルミニウムが3月末比で一時36%高、ニッケルが同25%高、パラジウムが同11%高などとなっている。
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足元値戻す原油 反落の銅 金は高値継続だが天井低い
2018年4月7日号各国の株価が乱高下を続ける中、国際商品相場は全体として方向感を欠く展開となっている。原油の国際指標である欧州北海産のブレント原油は、2月13日には1バレル当たり61.76ドルと、1月25日に付けた71.28ドルから13%下落していたが、3月23日には同70ドル台まで戻した。
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シェールが上値抑え、インフレ懸念が下値を支える原油相場
2018年3月10日号原油の国際指標である欧州北海産のブレント原油は、1月25日に1バレル当たり71.28ドルを付けた後、2月9日には同61.77ドルまで13.3%下落した。この間、米国の株価(S&P500株価指数)は、1月26日をピークに2月9日には一時11.8%安まで下落した。
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原油は足元高値を更新も 不需要期の春にかけ上値重い
2018年2月10日号原油相場は、2017年6月下旬にかけて弱含む推移となっていたが、その後は上昇傾向を続け、足元では4年ぶりの高値となっている。欧州北海産のブレント原油は1バレル当たり70ドルを超え、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は同60ドル台後半に達している。
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原油も銅も上値は高くない 適温相場が続く国際商品市況
2018年1月13日号経済の体温を測るとされる国際商品市況は、適温を続けている。ドル建て国際商品相場全般の動向を示すロイター・コアコモディティーCRB指数は、2016年1月に14年ぶりの低水準を付けた後、上昇したが、17年に入って頭打ちとなった。
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新興国需要、シェール停滞で 引き締まる足元の原油需給
2017年12月2日号国際商品相場の中心である原油が高値圏でもみ合っている。足元では、11月14日にIEA(国際エネルギー機関)が発表した月報で世界の石油需要見通しが下方修正されたことや、15日にEIA(米エネルギー情報局)が発表した週次石油統計で原油やガソリンの在庫が増加していたことがマイナスの材料視され、上値が重くなっていた。
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中長期で銅需給引き締まりも 目先はドル高が価格抑制か
2017年11月4日号銅相場は、10月17日には7171ドルと2014年7月以来の高値を付けた。9月5日に6970ドルの高値を付けた後、同月22日には6366ドルまで下落し、上値が重いかとみられていたが、10月に入って高値を更新する動きとなった。
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功を奏した減産に需要増加 原油相場は当面強気で推移
2017年10月7日号原油相場が緩やかながら上昇を続けている。国際指標である欧州北海産のブレント原油は、1バレル当たり60ドルに迫り、約2年ぶりの高値となっている。米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は同52ドルを上回り、4月以来の高値を付けている。
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中国景気堅調とドル安基調で 国際商品市場はじわり上昇
2017年9月9日号エネルギーや金属など多くの国際商品相場がじわりと上昇している。原油は、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)がなかなか1バレル当たり50ドルを超えられないなど上値が重い印象があるが、6月下旬の安値に比べると1割ほど高い。
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銅相場6000ドル回復も強弱 材料入り交じり一進一退か
2017年8月5日号銅相場が節目である6000ドルを回復する動きとなっている。銅相場は、昨年1月には1トン当たり4318ドルの安値に沈んでいた。同年終盤から最大の銅消費国である中国の景気持ち直し観測や、トランプ米政権のインフラ投資計画への期待を背景に急騰した。
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シェール生産が調整弁になり原油相場はボックス圏で推移
2017年7月8日号原油相場の下値不安が強まっている。米国産原油の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、OPEC(石油輸出国機構)総会が開催された5月25日に1バレル=52.00ドルの高値を付けた後、2割近く下落し、40ドルの節目に迫る動きとなった。
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シェール増産が原油上値抑制 当面40~60ドルで推移の公算
2017年6月10日号OPEC(石油輸出国機構)加盟の14カ国と非OPEC産油国10カ国は、5月25日に開催された合同閣僚会合において、日量約180万バレルの現行の協調減産を、7月以降2018年3月まで9カ月延長することを決めた。
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協調減産進むもシェール増産 需給改善遅れ原油の上値重い
2017年5月13日号国際商品相場は、昨年終盤に上昇ペースが速まる局面があったものの、2017年に入ってからは総じて横ばい圏で推移している。
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協調減産への懸念生じ原油下落 トランプへの期待剥落で金上昇
2017年4月8日号原油相場は、2017年初から狭いレンジでの取引が続いていたが、3月に入って下値が切り下がっている。米国産標準油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、1バレル=51~55ドル前後で推移していたが、3月22日には47.01ドルまで下落した。昨年11月30日のOPEC(石油輸出国機構)の協調減産合意を受けて急騰する以前の相場水準に戻った。