記事一覧:特集10409

  • 特集 Part4
    【20 岡山×倉敷】 外様大名城下町と幕府の天領 歴史異なる両市の“共通の敵”

    2015年03月21日号  

    「倉敷代官にらみを利かしゃ、池田の殿様べそをかく」 岡山県倉敷市で毎年8月に開かれる「倉敷天領夏祭り」で踊られる「代官ばやし」の歌詞には、そんな箇所がある。岡山県庁のある岡山市。江戸期には外様大名の池田家を城主とする岡山城の城下町として栄えた。今も県内の行政と経済の中心地である。2009年に政令指定都市となり、人口は約71万人だ。

  • 特集 Part4
    【19 長野×松本】 戦後まで分県めぐり南北対立 インフラの長野vs文化の松本

    2015年03月21日号  

    「信濃の国は十州に 境連ぬる国にして そびゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し~」 全国にある都道府県歌の中で、長野県歌の「信濃の国」ほど県民に愛され歌われるものはないのではないだろうか。信州出身の記者もそうだが、ほとんどの県民は小学生のころから行事のたびに歌ってきたので、今でもそらで歌うことができる。

  • 特集 Part4
    【18 前橋×高崎】 廃藩置県から続くにらみ合い 県庁を買った前橋の生糸商人

    2015年03月21日号  

    群馬の中心で利根川を挟んでにらみ合う東の前橋と西の高崎。仲たがいの原因は、明治初期の廃藩置県の際に繰り広げられた県庁争奪戦だ。1871年に群馬県が設置された当初、実は県庁は高崎の高崎城址に置かれた。だが翌年、日本陸軍は高崎城址に鎮台(部隊)を設置すると決め、県庁は一時的に前橋に移転する。73年、群馬県は入間県と合併して熊谷県となり、県庁は熊谷に移転。その3年後の76年に熊谷県は分割され、再び群馬県ができ、県庁は高崎に戻ることになる。だが高崎城址には陸軍が駐屯したままであり、仕方なく群馬県庁は高崎市内の寺などに分散して設置されてしまう。

  • 特集 Part4
    【16 福島×郡山×いわき】 共に官軍と戦った戊辰戦争 原発事故で再び“一つ”に

    2015年03月21日号  

    「震災前まで会津を同じ県と意識したことなどなかった」(いわき市民)──福島県民からよく聞かれる言葉だ。海岸から阿武隈高地までを「浜通り」、阿武隈高地と奥羽山脈の間を「中通り」、奥羽山脈以西を「会津」と分類する。だが正確には、浜通りは北部の相馬市や福島第1原子力発電所のある双葉町周辺の「相双」、南部の「いわき」、中通りは白河市周辺の「県南」、経済の中心地・郡山市周辺の「県央」、県庁所在地・福島市の「県北」にさらに分かれる。

  • 特集 Part4
    【15 東京23区】 都心区から中心区へ人口拡大 データで読む浮かぶ区沈む区

    2015年03月21日号  

    東京都は全体的に人口が流入しているため、全国的に見ても「勝ち組」といえる。しかし、23区をデータで丹念に読み解いていくと「浮かぶ区」と「沈む区」が見えてくる。

  • 特集 Part1
    長く寒い冬が鍛えた冒険心

    2015年03月14日号  

    「ボートをごらん。ぼくらの冒険号をさ。夜見るボートはすてきだろ。これが新生活をスタートさせるやりかただ」──。これは童話、ムーミンシリーズの一つ『ムーミンパパ海へいく』(トーベ・ヤンソン著、小野寺百合子訳)の一節だ。

  • 特集
    北欧に学べ

    2015年03月14日号  

    イケア、H&M、レゴに、スカイプ、スポティファイ──。4カ国で人口わずか2500万人の北欧から、世界企業が次々と生まれている。彼らが世界で成功する理由は何なのか。国はどう関与しているのか。また、日本人はなぜ北欧に憧れるのか。4カ国の企業や政府、デザイナーまで現地で徹底取材し、明らかにした。

  • 特集 Part2
    ヨアン・ヴィー・クヌッドストープ(レゴグループCEO)インタビュー

    2015年03月14日号  

    レゴ グループのヨアン・ヴィー・クヌッドストープCEOに、レゴの強さの秘密を聞いた。

  • 特集 Part2
    玩具業界の巨人・レゴ 驚異の収益力の秘密に迫る

    2015年03月14日号  

    ゲーム業界に客を奪われ、元気のない玩具メーカーの中で気を吐くのが、デンマークのレゴだ。10年間で売上高を5倍にし、営業利益率を33.9%に高めた。その驚異的な収益力の秘密に迫った。

  • 特集 Part2
    【Column】 戦略の同質化で競争激化 H&Mが賭ける新基軸

    2015年03月14日号  

    四方の壁に張り尽くされた写真に思わず息をのんだ──。ストックホルムの繁華街の一角、世界を席巻するスウェーデン発のファッションブランド、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)本社を訪れた。ファストファッションといえば、最新の流行を取り入れながらも価格を抑えた衣料品を、短いサイクルで世界中に売りまくるのが特徴だ。

  • 特集 Part2
    北欧の「松下幸之助」 創業者が植えた経営理念

    2015年03月14日号  

    安さを追求して世界を獲ったイケア。徹底した低価格戦略の背景には、創業者の理念と哲学がある。

  • 特集 Part2
    【Column】 時給900円を1.4倍に グローバル人材術の本気

    2015年03月14日号  

    「イケアは人の力を信じている。優秀な人材の力なくして、われわれの計画は達成できない」 イケア・ジャパンのピーター・リストCEOはそう語る。イケアは世界、日本共に2020年に、13年比で売上高を約2倍にする目標を立てており、ターゲット市場の一つである日本で、一番力を入れているのが「人材確保」だ。

  • 特集 Part2
    イケアの“進化”生み出す 低価格とデザインの衝突

    2015年03月14日号  

    スウェーデンの南部は、かつてスモーランドと呼ばれていた。「小さい土地」を意味するこの一帯は、スウェーデンにおいて貧困の象徴だった。岩と石だらけの土壌では、農作物も育たず、150年前には人口の3割がこの土地を捨て、米国への移住を決めたほどだ。売上高3兆円を超える世界最大の家具小売会社、イケアはこんな場所で生まれた。

  • 特集 Part3
    「アップルに殺された」ノキア フィンランドはどう転身したか

    2015年03月14日号  

    ヘルシンキから西へ向かう道すがら、ぼーっと窓外の湾岸を眺めていると、ある看板が目に入った。 「看板が付け替わったときには、全国民が悲痛な思いで眺めていましたよ」。気付いたタクシーの運転手が丁寧に説明してくれた。この看板が、米マイクロソフトのロゴに変わったのは、2014年4月のことだった。それはフィンランドにとって、一つの時代の終わりを意味していた。

  • 特集 Part2
    あれもこれも北欧出身! 世界を獲ったニッチ企業たち

    2015年03月14日号  

    あの企業が北欧出身だと知っていましたか? 大企業でなくても意外に、身近に北欧企業がある。彼らの神髄はニッチ市場での強さ。世界で活躍する北欧企業を一挙に公開する。

  • 特集 Part3
    ラジーブ・スーリ(ノキアCEO)インタビュー

    2015年03月14日号  

    ノキアは今年で創業150年を迎える老舗企業で、これまでに数多くの変革を重ねてきた歴史がある。特に、ハイテク業界では、時には自社が構築したシステムを、自らの手で打ち破ってでも成長を模索し続けていかなければならない。

  • 特集 Part2
    【Column】 ジャニーズにEXILE 日本を席巻する北欧音楽家

    2015年03月14日号  

    「今日本のスターに音楽を提供できるということはすごく名誉なことなんだよ」 こう話してくれたのは、スウェーデン人の作曲家、ジョナス・ゼッカリ氏だ。ゼッカリ氏は1月、作曲に名を連ねた3代目J Soul BrothersとGenerationsのアルバムを、チャートで1位に上り詰めさせた新進気鋭の作曲家だ。

  • 特集 Part2
    ABBAが開いた音楽輸出 スポティファイの革命

    2015年03月14日号  

    あまり知られていないが、実はスウェーデンは、音楽業界の“胴元”ともいえる存在だ。

  • 特集 Part3
    【Column】 企業が新陳代謝し成長維持 北欧の積極的労働政策とは

    2015年03月14日号  

    北欧といえば、高福祉・高負担のイメージがあるが、実は、その産業政策は、企業が絶えず新陳代謝する、市場原理に則した側面が強い。そうした産業構造の変化を実現するには、労働者のスムーズな移動が必要だ。それは「雇用は守らないが、人は守る」という考えで展開されている。

  • 特集 Part3
    政府の“見放し”から5年 ボルボが復活したワケ

    2015年03月14日号  

    ボルボの乗用車部門の売却は、北欧の産業政策の象徴ともいえる。売却から復活への軌跡を追った。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    富裕層は健康への投資も抜かりない

     今回の特集で、数年前に知り合った富裕層の方々と久しぶりに再会しました。コロナ禍を経て資産を減らした人もいれば増やした人もいて、不謹慎かもしれませんが、その各人各様のエピソードがなかなか興味深い。プライベートバンカーや税理士、資産家仲間など、彼らの周りにはさまざまなプロがおり、そこからもたらされる情報で「もうけた」「損した」と話題は尽きません。
     富裕層といっても資産の中身は千差万別ですし、お金の使い道も人それぞれ。ただし必ず共通の話題となるのが健康です。高額サプリメントなどに皆詳しく、健康への投資も抜かりないようです。数年後にまた再会したとき、その投資効果が分かるかもしれません。

  • 副編集長 大矢博之

    時代のトレンドを反映していた高額納税者公示制度

     かつて5月の風物詩といえば長者番付でした。高額納税者の氏名や住所が税務署に掲示されるという、個人情報保護の意識が浸透した今となっては信じられないような制度があったのです。
     子供の頃の私も、長者番付の記事はひそかな楽しみ。芸能人や文化人の番付を見て、とんねるずの2人で差があるのはなぜなんだろうと疑問に思ったり、「ドラゴンクエスト」生みの親の堀井雄二さんの番付入りに、「これからはゲームの時代だ」と想像を膨らませたりしていました。
     時代のトレンドを反映していた長者番付。今も存続していたならば、ユーチューバーなども番付入りしていたのでしょうか。絶対に無理だとは分かっていますが、復活してほしい制度です。

最新号の案内2024年5月25日号

表紙

特集億万長者 カネを生む知恵

日本国民の実質賃金がマイナスとなる中、純金融資産1億円以上の富裕層は約150万世帯に達するとされ、拡大を続けている。歴史的な円安や金利上昇局面において、彼らは資産をいかに生み出し、守っているのか。億万長者のお金事情に迫る。

特集2石油ムラ 大異変

2代続けてのセクハラでENEOSホールディングスは、旧日本石油出身者から旧東燃出身者へトップが代わった。出光興産のトップ人事では非主流派の起用も取り沙汰される。コスモエネルギーホールディングスは、異例の資本提携に踏み切った。石油元売り業界は…