記事一覧:特集10409

  • 特集 Part3
    STAGE 2 フリースで大躍進

    2017年07月08日号  

    ファーストリテイリングの名を全国区にした出来事。それは疑いようもなく、1998年から始まったフリースの爆発的ヒットと、それに伴うユニクロブームである。当時を振り返り、柳井正は「運の方がでかいと思うけどね」と淡々と語るが、神様とてそこまで大盤振る舞いはしないだろう。ブームは起こるべくして起こった。

  • 特集 Part3
    STAGE 1 田舎企業からの出発

    2017年07月08日号  

    大学卒業後に就職したジャスコ(現イオン)をわずか9カ月で退職した柳井正が、父親の経営する小郡商事に入社したのは1972年8月のことだ。それから程なくして柳井は社員たちと話し合い、経営の在り方をまとめた。

  • 特集 Part3
    「成功体験の否定」が成長の源泉

    2017年07月08日号  

    2002年11月から05年9月までの約3年、ファーストリテイリングの社長を務めた玉塚元一は、柳井正から学んだ独自の経営哲学として「企業の成長3倍ルール」を挙げる。

  • 特集
    ユニクロ 柳井正 最後の破壊

    2017年07月08日号  

    破壊と創造をひたすら繰り返し、ファーストリテイリングを売上高2兆円目前まで成長させた柳井正会長兼社長。しかし、まだ満足する様子はない。働き方やビジネスの仕組みなど、会社を丸ごと改革しようともくろんでいるのだ。この改革にめどが付けば、いよいよ世界一の背中と柳井会長の引退が見えてくる。「最後の破壊」は無事完遂されるのか。

  • 特集 Part1
    大変革の拠点で起きた 知られざる混乱の真相

    2017年07月08日号  

    2016年末、ファーストリテイリング(ファストリ)の執行役員がまた一人、同社を後にした。辞めた役員とは、外部企業出身の物流の総責任者である。来る者も多いが去る者もまた多いファストリでは、もはやおなじみの役員退社。しかし、その裏には同社にとっても決して「おなじみ」とはいえない大混乱が広がっていた。

  • 特集 Part2
    柳井 正(ファーストリテイリング会長兼社長)インタビュー

    2017年07月08日号  

    東京・有明で大変革を行うファーストリテイリング。柳井会長兼社長は、なぜ「破壊と創造」を続けるのか。柳井会長の商売の原体験や、最新の改革の難しさと展望について聞いた。

  • 特集 Part3
    瀬戸 健(RIZAPグループ代表取締役)インタビュー

    2017年07月08日号  

    当社の事業領域は、ダイエットや美容健康食品の販売などによって「痩せてきれいになりたい」という顧客の自己実現欲求を満たす「自己投資産業」だ。

  • 特集 Part3
    STAGE 4 脱ユニクロ

    2017年07月08日号  

    2000年代半ば、柳井正は、世界中を行脚していた。「脱ユニクロ」という掛け声の下、本気で海外企業の買収に動いていたのだ。一つは、「ユニクロの限界が頭をよぎっていた」(ファーストリテイリング関係者)からだ。海外でユニクロブランドをスムーズに受け入れてもらうための手段として考えたのが、地元企業の買収だった。

  • 特集 Part3
    新興企業に異業種からの新規参入 狭まるユニクロ包囲網

    2017年07月08日号  

    ユニクロ出身者、通称“ヤメクロ”たちが活躍し、躍進を続けているブランドがある。アダストリア(旧ポイント)の基幹ブランド、グローバルワークだ。

  • 特集 Part3
    利益率に粗利、販管費と在庫 数字で見るZARAとの差

    2017年07月08日号  

    柳井正会長が掲げる「世界一のアパレル企業」を実現するためには、乗り越えなければならない壁がある。スペインを拠点とし、ZARAを展開するインディテックスである。決算をファストリと比較すると戦略の違いは一目瞭然だ。

  • 特集 Part3
    STAGE 3 安定という病

    2017年07月08日号  

    フリースで復活を遂げたファーストリテイリング。2001年度の売上高は前年から8割以上伸び、4000億円を突破した。だが、ブームが過ぎると一転して危機が訪れる。空前のフリースブームは、消費者のユニクロ離れを引き起こした。象徴的な言葉が「ユニバレ」である。ユニクロを着ていることが周囲にバレてしまって恥ずかしい──。こうした雰囲気が若者たちにあっという間に広がっていった。

  • 特集 Part3
    福田三千男(アダストリア会長兼CEO(最高経営責任者))インタビュー

    2017年07月08日号  

  • 特集 Part4
    土着の家業を世界企業に 柳井正のルーツ

    2017年07月08日号  

    山口県宇部市、瀬戸内海に面した場所に立つ大手化学品メーカー、宇部興産の本社工場では、高い煙突から白煙が上がり続けていた。そこから目と鼻の先に、かつて「宇部興産の売店」ともいわれた商店街の「銀天街」はある。

  • 特集 Part3
    見切りの早さも天下一品 ユニクロ流・失敗の哲学

    2017年07月08日号  

    わずか30年足らずで田舎商店を1兆円企業に育てた柳井正会長だが、その歴史には失敗も多い(表参照)。古くは「スポクロ」「ファミクロ」の失敗である。それぞれ、スポーツカジュアルとファミリーカジュアルをコンセプトとしたユニクロの派生形の新業態だった。

  • 特集 Part3
    「ヒートテック」誕生の舞台裏 ヒット商品の陰に東レあり

    2017年07月08日号  

    一蓮托生──。ファーストリテイリングと国内繊維トップメーカーの東レは、まさにそんな関係にある。両社にとって、お互いが特別な存在になったのは2000年のことだ。ある日、柳井正会長が東レの中興の祖である前田勝之助氏の元を訪問。ユニクロ専門組織の設置を願い出たのがきっかけだった。

  • 特集 Part3
    STAGE 5 世界一への遠い道のり

    2017年07月08日号  

    2005年9月に柳井正が会長兼社長に復帰したファーストリテイリングは、09年度に8期ぶりの過去最高益をたたき出し、再び成長軌道に乗った。そして、世界一のアパレル企業への道を突き進んでいく。

  • 特集 Part5
    待ち受ける究極の課題 後継者の座は誰の手に?

    2017年07月08日号  

    「やっぱりね、規模が大きくなったんで、(社員はこのまま何も変えなくても)これでいけるって思い始めてる。組織の硬直化ですよ」。柳井正氏は本誌のインタビューの中で、神妙にこう語った。いまやファーストリテイリングの時価総額は国内23位(6月27日時点)。2016年度には売上高で米GAPを抜き、製造小売業として世界3位に躍り出た。

  • 特集
    快眠で差がつく・不眠で死なない 攻める睡眠 守る睡眠

    2017年07月01日号  

    睡眠とは何か。現代科学はこの問いに明快な答えを持っていない。しかし、近年の脳科学の進歩によって、睡眠のメカニズムが少しずつ解明されてきた。今では、睡眠をおろそかにすると命に関わること、一方で、睡眠の質を高めれば日中のパフォーマンスが向上することも分かっている。睡眠は、あなたの人生を大きく変える可能性を秘めているのだ。 

  • 特集 Part1
    【データで知る】 不眠大国・日本の惨状

    2017年07月01日号  

    ビジネスパーソンの3人に1人が不眠──。驚くべき数字だが、これが日本の現状だ。夜寝付きが悪い、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めるといった不眠は、もはや日本人の国民病といっても過言ではない。

  • 特集 Part4
    秘訣は就寝前と起床後にあった 睡眠の質を上げる習慣力

    2017年07月01日号  

    睡眠が変われば人間性も向上する。そう語るのが、『自分を変える習慣力』などの著書を持ち、人材育成コンサルタントとして活躍する三浦将氏だ。睡眠を習慣の力で改善する方法を聞いた。

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記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    ホンダと日産は「普通の会社」になってよいのか?

     ホンダと日産自動車の社風は対照的です。
     日産は政治的な会社で、創業者の鮎川義介氏は満州の発展を政府から任された産業界のリーダーでした。日産の源流、久原財閥を率いた久原房之助氏(鮎川氏の義弟)は政治家に転身後、政界にカネをばらまいたり、二・二六事件に関わったりし、「昭和史の怪物」と称されました。一方、たたき上げのエンジニアである本田宗一郎氏が戦後創設したホンダは、政府と裏で手を握る政界工作が不得手です。
     近年、両極にあった2社の個性は薄まり中道に寄ってきていました。統合してさらに普通の社風の会社になってしまうのは残念ですし、それで創業家が統べるトヨタやモーレツ主義のBYDに勝つのは難しい気がします。

  • 編集部 重石岳史

    「年賀状仕舞い」に募る心配事

    「時代の流れもあり本年をもちまして年賀状仕舞いをさせていただきます」。今年の正月も、そんなあいさつを記した年賀状が友人から届きました。日本郵便によれば、今年の元日に全国で配達した年賀状は前年比34%減の4億9100万通。「年賀状仕舞い」が各家庭で起きているとみられます。
     日本郵便といえば、宅配便の配達で苦情が出た際などに、委託業者から不当に高額の違約金を徴収したことが明るみに出ました。協業先のヤマト運輸とも、委託業務の見直しを巡りもめているようです。「時代の流れ」に取り残され、経営に余裕がなくなっているのだとすれば心配になります。配達員へのエールも込めて、私は年賀状仕舞いを当面しないつもりです。

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表紙

特集ホンダ・日産の命運

急転直下の婚約劇ーー。ホンダと日産自動車が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結した。昨年、両社に三菱自動車を加えた3社は「自動車の知能化・電動化」領域において提携しており、協業を深化させることになった。3社の販売台数は837万台とな…

特集2半導体の覇者

生成AI(人工知能)と地政学リスクという二大ファクターが半導体バブルを膨張させている。AI半導体市場の拡大で、米エヌビディアと台湾積体電路製造(TSMC)が業界の頂点に立ち、これまでの盟主だった米インテルと韓国サムスン電子が凋落する構造変化…