記事一覧:連載4635件
-
大人のための最先端理科
【生命科学】 細胞から放出される小さな袋 「エクソソーム」の使い道
2018年5月12日号1665年、英国のロバート・フックは、自ら開発した顕微鏡で見いだしたコルク片の微小な区画に「cell」という呼び名を与えた。もともと「独房」を意味する英単語に新しい概念が与えられたのだが、「細胞」という訳語を生み出したのは宇田川榕庵という日本人である。
-
カラダご医見番 ライフスタイル編
資産損失ショックは健康リスク 無資産なみに死亡率が上昇
2018年5月12日号この数年、社会・経済的な貧困は健康を損なうことが広く認知されるようになった。健康的とはいえない食生活やヘルスリテラシーの低さ、家計に占める医療費の低さなど理由を挙げれば切りがない。
-
世界遺産を撮る
リヨン歴史地区(HISTORIC SITE OF LYON)
2018年5月12日号リヨンは車要らずの、こぢんまりとした町だ。石畳の道を歩くと、不思議と歴史的な気分に浸れる。散歩しながらふと考えたのは、シルクロードのスタートとゴールは、中国の西安からイタリアのローマまで、あるいはベニスまでという説もあるが、実はリヨンかもしれないということだ。
-
野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
複雑な因果関係につき AIで原因を推定する
2018年4月28日号原因から結果への因果関係が分かっているとき、観測された結果から原因を推測することができる。本連載第901回では、一つの原因が一つの結果をもたらす場合をベイズの定理で考えた。もちろん、実際の現象はもっと複雑だ。複数の原因と結果があり、因果関係は単純な一対一ではない。こうした問題を扱うのに、ベイジアンネットワークという手法が使われる。
-
ものつくるひと
「aibo(アイボ)」 松井直哉(ソニー 事業開発プラットフォーム AIロボティクスビジネスグループ 商品企画部 統括部長)
2018年4月28日号むっくりと起き上がって大きく「伸び」。そして頭をブルブル。気だるそうな様子で目を覚ましたアイボは「ワン!」と親しげにほえた。まさに電源が入るというより、目覚めの瞬間だった。
-
櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
米国が求める形の非核化目指す北朝鮮問題 「リビア方式」による解決可能性を示唆か
2018年4月28日号四月一七日の日米首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領は安倍晋三首相に、「極めて高いレベルで北朝鮮と直接対話している」と語り、その後記者団が「金正恩氏と直接話しているのか」と問うと、「イエス」と答えた。マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官が三月三〇日から四月一日の復活祭の連休を利用して訪朝したのだという。
-
後藤謙次 永田町ライヴ!
セクハラ疑惑で財務次官が辞任 完全に地に落ちた財務省の権威
2018年4月28日号毎週水曜日の午後になると、永田町や霞が関がざわつく。木曜日に発売される「週刊文春」と「週刊新潮」の早刷りのコピーが出回るからだ。そして、しばしばその両誌の記事から大きなニュースが生まれる。まさに4月18日の水曜日夕、両誌の記事が引き金になって重要ポストの2人が辞任に追い込まれた。
-
連載小説 『シャッターがなくなる日』
第四章 批評家たちの遠吠え [第10回]
2018年4月28日号不思議なもので、小さくても成果が生まれると、まわりの目はよくも悪くも変わってくる。「あんなもの、3日で潰れる」とか言っていた人が、いつの日からか「おれも最初からうまくいくと思っていた。むしろ応援していたよ」と、言ってくる。また「あんな小さな店が儲かるわけないだろ」と言っていた人が、言い分を180度覆して「あの店ができたお陰で、うちの客がとられた」と被害妄想気味に訴えてくることもある。
-
シリコンバレーの流儀
イノベーションは「人」ありき
2018年4月28日号今世界中のビジネスパーソンがイノベーションを起こすための情報を探しに、大挙してシリコンバレーを訪れている。しかし、ただ漠然と「何かホットな情報を探してこい」というような発想で人を送り出しているようでは、シリコンバレーからは何も学べない。
-
夢の狭間で
投手コーチは置かない── 独特なチーム作りの真意とは
2018年4月28日号経営再建中の東芝は、昨年12月に野球部とラグビー部の活動継続を発表すると、野球部は平馬淳を新監督に据えた。平馬は横浜高校、法政大学と強豪チームの遊撃手として高い実績を残し、1998年に東芝府中へ入社。すぐにレギュラーとなるが、その年の終わりに東芝との統合が内定し、翌99年の都市対抗後には東芝へ移ることになる。
-
ダイヤモンド・オンライン発
新社会人が絶対に手を出してはいけない「マネー三悪商品」
2018年4月28日号4月も終盤に入った。新社会人も少しオフィスに慣れた頃ではないだろうか。今回は、特に新社会人の皆さんに「オトナの世界のマネーのルール」を教えたい。なお、漢字で「大人」と書かずに、わざわざカタカナで「オトナ」と書くのは、単に年齢と立場が成人なだけではなく、物事の仕組みが分かったずるくも賢くもある成人を対象にしているからだ。
-
新日本酒紀行
結ゆい(MUSUBIYUI)/茨城県結城市結城
2018年4月28日号蔵元杜氏が増えつつあるが、結城酒造は妻が杜氏になった。「夫より、私の方が絶対上手だと思って(笑)」と浦里美智子さん。夫の昌明さんとは地元の居酒屋で知り合った。天性の勘の良さが働き、酒造り2回目の酒が、JA全農おかやま主催の雄町サミットで優等賞受賞。
-
Key Wordで世界を読む
least-trusted tech company(最も信頼できないIT企業)
2018年4月28日号世界で20億人以上の月間ユーザーを抱えるフェイスブックは正念場を迎えている。ユーザーからの信頼性を命綱にしているにもかかわらず、信頼性の急低下に見舞われている。
-
深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
足踏みとワッグルを組み合わせよう
2018年4月28日号1番ホールのティーショットやベストスコアが出そうな場面などで、緊張してしまい、本来の力が発揮できないことがありますよね。ゴルフコンペで多くの仲間に囲まれて、ガチガチに緊張している人も見掛けます。
-
カラダご医見番 ライフスタイル編
セクスティングと10代 家庭での話し合いが必要
2018年4月28日号セクスティング、という言葉をご存じだろうか。sex(性的な)+ texting(メッセージのやりとり)からの造語で、スマートフォン(スマホ)などを介して性的なメッセージや画像をやりとりする行為を指す。恋人同士のポジティブなコミュニケーションから、リベンジポルノ、いじめ、ハラスメントまでさまざまな側面を持つ。
-
世界遺産を撮る
カナイマ国立公園(CANAIMA NATIONAL PARK)
2018年4月28日号密林に囲まれた落差979メートルの滝を撮影するには遊覧飛行を利用するしかなかった。二重翼の小型機は、雲の林の中大きく揺れながら何度も旋回。ベテランだというパイロットは両手で必死に操縦かんを握り操縦している。後部座席の観光客は恐怖で顔面蒼白だ。私はカメラを構えても揺れで構図が定まらずに四苦八苦。
-
大人のための最先端理科
【数学】 検索スピードが飛躍的にアップ 常識外れの量子力学の数学
2018年4月28日号量子力学を初めて学んだときにどのような印象を持たれただろうか? 量子の世界では、二つの状態が同時に成立する。箱を開けてみるまでは、箱の中で半分死んで半分生きているという「シュレーディンガーの猫」などはよく知られているが、私たちの素朴な感覚とは大きくかけ離れている。
-
野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
人工知能で用いられるベイジアンアプローチ
2018年4月21日号人工知能はどのようにして推論し、予測し、判断しているのだろうか?フェイスブックのデータから人格を推定する問題を最初に分析したマイケル・コシンスキーが用いたのは、「いいね!」ボタンを押す確率を、性別や年齢などさまざまな要素で説明する重回帰分析だった。
-
ものつくるひと
「水なしでも飲める錠剤(口腔内崩壊錠)」 迫 和博(アステラス製薬執行役員、アイルランドプレジデント)
2018年4月21日号朝90%、昼30%、夜70%──。これは、薬に関する1980年代終わりごろのデータ。何を示すか想像できるだろうか。答えは、薬を飲むべき人を分母に、実際に薬を飲んでいる人を分子にしたパーセンテージである。つまり、昼間で言えば、7割の人が薬を飲むことをサボっている。
-
櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
加計問題巡る首相への「嘘つき」批判 重要政策の反転こそ天に唾するものだ
2018年4月21日号四月一〇日、「朝日新聞」が朝刊一面に「加計巡り首相秘書官」「面会記録に『首相案件』」の見出しを掲げて報じた。三年前の二〇一五年四月二日、愛媛県及び今治市の職員と加計学園の幹部が(首相官邸で)柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会し、その際柳瀬氏が「本件は、首相案件」と述べたというのだ。