記事一覧:連載4635件
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新日本酒紀行
獺祭(DASSAI)/山口県周東町獺越(おそごえ)
2016年10月29日号山口の山奥の山田錦の蔵、旭酒造。使う米は山田錦のみ、精米歩合50%以下の純米大吟醸「獺祭」を醸す。醸造用アルコール添加は一切ない。1990年に業界初の精米歩合「二割三分」酒に着手し、玄米を77%削って23%の山田錦で純米大吟醸を醸造。精米時間は7日×24時間の168時間。そしてできた酒は上品で清らか、飲みやすいと人気が爆発し、日本酒嫌いの人の心までわしづかみにした。
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深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
アゲンストの風が吹いたらどう対応するべきか
2016年10月29日号ゴルフは自然との闘いであり、その要素の一つに、上空を舞う「風」があります。ゴルフボールの重量は、わずか45グラムほど(規則の上限値は45・93グラム)にすぎません。卵より軽いといわれるゴルフボールは、風が少しでも吹くと大きな影響を受け、その風に乗ったり流されたりしてしまいます。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
揚げ物は控えめに レジリエンスに影響?
2016年10月29日号ストレス社会の今、レジリエンス──心の弾力・回復力という概念が注目されている。日本ではまだ、明確な定義はないが、大まかに言うと「深刻な状況で一時的に心身の健康が損なわれても、弾力的に回復する力」を指す。
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大人のための最先端理科
【生命科学】 祝! 大隅良典先生ノーベル賞 単独受賞の快挙の背景は?
2016年10月29日号今年のノーベル生理学・医学賞の発表を、国際会議の参加中、イタリア・シチリア島のエーリチェで聞いた。受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生については、1年前の本コラムで「ノーベル賞の有力候補!?」と執筆していたので、ことのほかうれしい知らせだった。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
八面六臂の二階幹事長が投げた 新たな“爆弾”は本物なのか
2016年10月22日号自民党の幹事長に二階俊博が就任して約2カ月半。「八面六臂(はちめんろっぴ)」の言葉が浮かぶ。その意味を『広辞苑』で調べると、こう記述されている。「八つの顔と六つのひじ。転じて、一人で数人分の手腕を発揮するたとえ」まさに八面六臂の活躍を見せるのが二階だ。8月3日に77歳で政権与党の幹事長に就任してからの二階の言動は、確実に「安倍1強」といわれる政治構造を変えつつある。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
公平で分散自律型の 予測市場が誕生した
2016年10月22日号アメリカ大統領選が11月8日に迫っている。日本では「接戦」と報じられているが、Augurという予測市場では、100%の確率でヒラリー・クリントン勝利だ(数字は私が見た日のもの。以下同様)。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
テレビ討論会でクリントン有利が決定的に アジア各国を籠絡する中国に対抗できるか
2016年10月22日号日本時間の一〇月一〇日午前、米国大統領選挙戦二回目のヒラリー・クリントン氏vsドナルド・トランプ氏の討論会には気がめいった。「うそつき」「下品でわいせつ」「愚か者」「不作法者」「無資格者」等、考えつく限りの罵詈雑言を互いに投げ付け合った九〇分間だった。これが世界の超大国のリーダーたらんとする人物同士の討論かしらと、視聴したおよそ全員が思ったはずだ。
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ものつくるひと
「お家で作るごちそうサラダ」 横山郁子(サラダクラブ 商品部 商品開発チーム係長)
2016年10月22日号野菜を一つ一つ買わなくても済み、洗わずそのまま食べられる。食品スーパーで、定番ともいえる存在になっているのがカット野菜だ。今や、どのスーパーにも置いてある商品だが、イオンやコープといった複数のスーパーに「サラダクラブ」という同じロゴが付いたカット野菜がある。この商品をスーパーなど全国約1万2500店に卸しているのが、サラダクラブという企業だ。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第三章 破綻前夜[第48回]
2016年10月22日号瓦礫が山のように積み上がっている。ここにかつて何があったのかを想像することは難しい。火事の跡やヘドロ、さまざまなものが混ざった異臭はあまりにも凄まじく、気分が悪くなる。季節の変わり目の風は、容赦ない強さで砂塵と埃をまき散らしている。アンソニーがうるさく言うので、鷲津はヘルメットにゴーグル、マスクの完全装備だ。それでも、砂塵は痛みを感じるほど顔を強く打つ。
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新日本酒紀行
杉錦(SUGINISHIKI)/静岡県藤枝市
2016年10月22日号「原始的で面白い」と菩提酛(ぼだいもと)の酒の魅力を語る杉井酒造の蔵元杜氏・杉井均乃介さん。菩提酛は室町時代に奈良の菩提山正暦寺で考案された醸造方法で、米を蒸さず生米を使う。山廃仕込みや生酛(きもと)仕込みの元になったといわれ、今も奈良県の酒蔵を中心に、商品化されている。
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Key Wordで世界を読む
global housing bubble(グローバル住宅バブル)
2016年10月22日号世界で発行される国債の3分の1以上がマイナス利回りとなっている状況で、運用難に陥った投資資金はどこへ向かっているのか。受け皿になっているのが住宅であり、「グローバル住宅バブル(global housing bubble)」の懸念が出ている。
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洞察 脇役が主役に変わるとき
ロッテファンから愛され引退 PL後輩サブローとの思い出
2016年10月22日号ロッテのサブロー(本名・大村三郎)外野手が現役を引退した。サブローはPL学園高校の後輩で、同じ1995年にプロ野球の世界に入った同期入団でもある。今年で40歳。前から40歳まで現役を続けたいと口にしていただけに、心からお疲れさまと言いたい。
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大人のための最先端理科
【数学】 計算量はどれだけ増えるか? 問題を解く「手間」という難問
2016年10月22日号曾呂利新左衛門の逸話をご存じだろうか? 豊臣秀吉からご褒美に何が欲しいと聞かれた新左衛門は、1日目は米1粒、2日目は2粒と毎日倍にしてもらい100日間米粒が欲しいと希望した。大したことはないだろうと承知した秀吉は、それが膨大な量になることに後から気付き、新左衛門の知恵に感服したという。101日目の米粒の数は2の100乗で1の後に「0」が30個は続く。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
SEX and The Brain 中高年の性行為と認知機能
2016年10月22日号若者の恋愛離れ、セックスレスが話題になっている。ただ「日本家族計画協会」の2015年調査によると、セックス経験率が半数を超える年齢は、男性が20歳、女性は19歳。そこまで危機的かどうかは疑問だ。一方、中高年のセックスライフはどうだろう。
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世界遺産を撮る
シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学(MONTICELLO AND THE UNIVERSITY OF VIRGINIA IN CHARLOTTESVILLE)
2016年10月22日号米ヴァージニア大学を創設した米国の第3代大統領トーマス・ジェファソンは、「独立宣言」の起草者である。さらに、政治に限らず、米国の建築史においても後世に名を伝え残す存在である。現存するジェファソンの邸宅モンティセロは、彼が自ら設計に携わって建てたものだ。大学ではグラフィックデザインを専攻したジェファソンが、内装や家具づくりにまで関わった。
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深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
打ち上げホールはフェアウエーの斜面を狙って打つ!
2016年10月22日号打ち上げホールのティーショットになると、なぜかミスショットが多く出ませんか。今回は、この原因と対策をレッスンしましょう。アップダウンのあるゴルフ場には、ティーグラウンドからセカンド地点まで、緩やかな上り傾斜が続くホールがあります。このような、打ち上げになるティーショットは「目標への視線」がいつもより上を向きます。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
外国資本による国土買収が深刻化 一〇〇年後まで守り抜く立法が必要
2016年10月15日号衆院予算委員会で安倍晋三首相が、外国人や外国資本による森林や水源地の買収が急速に進んでいる事態について問われ、こう答えた。「安全保障上、重要な国境離島や防衛施設周辺での外国人や外国資本による土地取引・取得に関しては国家安全保障に関わる重要な問題と認識している。水源の保全についても重要な観点と思っており(対応を)検討していきたい」
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
長期金利の操作が難しいのはなぜか
2016年10月15日号日本銀行は、9月21日の金融政策決定会合で、金融政策の枠組みの変更を決めた。これまでは国債購入量という「量」を決めてきたが、これを変更し、「金利」を目標にする。量的政策から金利政策への転換という意味では、非伝統的な金融政策から伝統的な金融政策への回帰である。ただし、伝統的な金利政策での操作対象は、短期金利と将来への期待である。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
いよいよ始まるTPP承認審議 試される与野党幹事長の力量
2016年10月15日号東京都知事の小池百合子が次々と投げ込む“爆弾”がさく裂する「小池劇場」。そして東京工業大学栄誉教授、大隅良典のノーベル生理学・医学賞の受賞。その陰に隠れて存在感を失ったかに見える臨時国会。いつの間にか第2次補正予算案が衆院を通過し、予算成立が事実上確定した。いよいよ主役である環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案件と関連法案の審議が始まる。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第三章 破綻前夜[第47回]
2016年10月15日号鷲津を乗せたハイヤーは、ホテルニューオータニ大阪の車寄せに入った。一七階のスイートルーム・フロアで、前島が待っていた。鷲津は装着していた隠しマイクとイヤフォンを外して前島に渡した。廊下に人影はなかったが、二人とも一言も発しない。部屋に入ると、リンとサムが「お疲れ様でした」と声をかけてきた。