記事一覧:新日本酒紀行166

  • 結ゆい(MUSUBIYUI)/茨城県結城市結城

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    結ゆい(MUSUBIYUI)/茨城県結城市結城

    2018年4月28日号  

    蔵元杜氏が増えつつあるが、結城酒造は妻が杜氏になった。「夫より、私の方が絶対上手だと思って(笑)」と浦里美智子さん。夫の昌明さんとは地元の居酒屋で知り合った。天性の勘の良さが働き、酒造り2回目の酒が、JA全農おかやま主催の雄町サミットで優等賞受賞。

  • 燦爛(SANRAN)/栃木県芳賀郡益子町

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    燦爛(SANRAN)/栃木県芳賀郡益子町

    2018年4月14日号  

    あるときは頭に一升瓶のかぶり物、またあるときは4斗樽をまとい、益子窯巡りのバスツアー客に笑顔で接する、外池酒造店の外池茂樹さん。「何で酒蔵? というお客さまに、楽しく興味を持ってほしいんです」。

  • 十旭日(JYUJIASAHI)/島根県出雲市

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    十旭日(JYUJIASAHI)/島根県出雲市

    2018年4月7日号  

    縁結びの神で名高い出雲大社。その出雲市駅から歩いて5分の酒蔵が「十旭日(じゅうじあさひ)」醸造元、旭日酒造だ。商店街アーケードの一角にあり、売店の奥が酒造場。長女の寺田栄里子さんが副杜氏を、夫の幸一さんが杜氏を務める。二人は同じ大学の先輩後輩。卒業後、栄里子さんは京都の茶舗勤め、幸一さんは東京で営業マンを経験し、酒蔵を継いだ。

  • 花巴(HANATOMOE)/奈良県吉野郡吉野町

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    花巴(HANATOMOE)/奈良県吉野郡吉野町

    2018年3月31日号  

    一目千本と称され3万本以上の山桜が広がる奈良の吉野山。源義経と静御前の別れや、大海人皇子の挙兵、後醍醐天皇の遷都、太閤の花見まで、数々の歴史の舞台を彩った。この吉野の地で「花巴」を醸すのが美吉野醸造。銘柄の由来は、山桜の花が渦巻くように咲き広がる様。

  • 満寿泉(MASUIZUMI)/富山県富山市東岩瀬町

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    満寿泉(MASUIZUMI)/富山県富山市東岩瀬町

    2018年3月17日号  

    江戸から明治にかけて北前船の寄港地だった東岩瀬港。米や酒、薬を船に積み、北海道から海産物を運んだ。故に富山では昆布が潤沢に入り、今も昆布消費量は日本一。昆布締め用、おむすび用など各家には4種以上の昆布があるという。

  • 白老(HAKUROU)/愛知県常滑市

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    白老(HAKUROU)/愛知県常滑市

    2018年3月10日号  

    中部国際空港セントレアに近い知多半島は常滑焼で有名だが、海運の便の良さを生かし、江戸時代から醸造業が盛ん。最盛期には200以上の酒蔵に、酢、たまり醤油、みそなどの醸造蔵があった。「数こそ激減したものの、伝統製法にこだわる蔵が残り、いわば醸造半島です」と常滑の酒蔵、澤田酒造の澤田研一さん。

  • 山本(YAMAMOTO)/秋田県山本郡八峰町八森

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    山本(YAMAMOTO)/秋田県山本郡八峰町八森

    2018年3月3日号  

    世界遺産、白神山地の水で醸す秋田最北の蔵、山本。酒の名には「うきうき」や「ドキドキ」、蔵付き分離酵母の名は「セクスィー」に「ゴージャス」という、今までの酒業界にはない発想の人気蔵だ。

  • 旭菊 大地(ASAHIKIKU DAICHI)/福岡県久留米市三潴町(みづままち)

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    旭菊 大地(ASAHIKIKU DAICHI)/福岡県久留米市三潴町(みづままち)

    2018年2月17日号  

    「大地」という名の酒。冷やよし、燗(かん)よしの力強い味だ。農薬や化学肥料に頼らず、田んぼの地力を生かした山田錦を使い、旭菊酒造の蔵元杜氏の原田憲明さんが醸す。1994年の開始から栽培は糸島市の古川伊津雄さん。

  • 農口尚彦研究所(NOGUCHINAOHIKO KENKYUSHO)/石川県小松市観音下町(かながそまち)

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    農口尚彦研究所(NOGUCHINAOHIKO KENKYUSHO)/石川県小松市観音下町(かながそまち)

    2018年2月10日号  

    農口尚彦杜氏85歳。祖父も父も杜氏の家に生まれ、菊姫や常きげんなど数々の酒蔵で杜氏を歴任。黄綬褒章受章、厚生労働省「現代の名工」認定、新酒鑑評会金賞27回。まな弟子が全国で杜氏を務める。2年前に引退したが、今季から酒造りに復帰した。

  • 福小町(FUKUKOMACHI)/秋田県湯沢市

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    福小町(FUKUKOMACHI)/秋田県湯沢市

    2018年2月3日号  

    小野小町の出生地との伝説が残る湯沢市、この地で1615年に創業した木村酒造の銘柄は「福小町」。小町と、明治天皇の湯沢行幸の際に賜った銘である「福娘」から命名された。創業家の木村氏は、徳川家康と豊臣秀頼が戦った大坂冬夏の陣で、真田幸村と共に活躍した木村重成の一族。

  • 生酛のどぶ(KIMOTONODOBU)/奈良県宇陀市大宇陀

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    生酛のどぶ(KIMOTONODOBU)/奈良県宇陀市大宇陀

    2018年1月27日号  

    柿本人麻呂が『万葉集』で「東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)~」と詠んだ古い土地、大宇陀。宮廷の狩場だった。葛をはじめとする薬草の宝庫でパワースポットと呼ばれたが、町は高齢化と人口減に悩む。

  • 太平山(TAIHEIZAN)/秋田県潟上市

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    太平山(TAIHEIZAN)/秋田県潟上市

    2018年1月13日号  

    太平山三吉神社は全国の三吉神社の総本山で、1300年の歴史を誇る。力と勝負を司る神を祭る修験道の霊場で、正月には秋田県内随一の初詣参拝客でにぎわう。その太平山の麓で、山の名を冠した酒を醸すのが小玉醸造だ。明治期の面影を残すれんが造りの蔵で、酒の他、みそと醤油も醸す。

  • 水芭蕉 ピュア(MIZUBASHO PURE)/群馬県利根郡川場村

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    水芭蕉 ピュア(MIZUBASHO PURE)/群馬県利根郡川場村

    2017年12月16日号  

    「ヨーロッパの田舎に匹敵する最高の里山です」。40年前と変わらぬ田園風景を守る群馬県川場村で酒を醸す永井酒造。蔵元の永井則吉さんの曽祖父が明治維新のときに刀を捨て、水にほれ込んで酒蔵を創業。村内には5本の1級河川が流れ、水質は軟らかでほのかに甘い。

  • 若波(WAKANAMI)/福岡県大川市

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    若波(WAKANAMI)/福岡県大川市

    2017年12月9日号  

    「若い波を起こせ」と命名された酒。白桃や洋梨のような味わいがみずみずしく重なり、切れがあって余韻も美しい。「波のように押し寄せて、引く波のように消える」と3代目蔵元の次女で製造統括の今村友香さん。

  • 松浦一(MATSUURAICHI)/佐賀県伊万里市

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    松浦一(MATSUURAICHI)/佐賀県伊万里市

    2017年12月2日号  

    日本の磁器の起源、有田焼が400年を迎えた。海外では輸出港の伊万里港にちなみ伊万里焼と呼ばれた。その港に程近い酒蔵が松浦一酒造。1716年創業の老舗で、18代目の田尻泰浩さんが杜氏を務める。

  • 十二六(JYUNIROKU)/長野県佐久市

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    十二六(JYUNIROKU)/長野県佐久市

    2017年11月18日号  

    宮沢賢治作の『税務署長の冒険』は、「イーハトヴの友」という酒をめぐり、どぶろく密造村を税務署長が摘発する丁々発止を描いている。どぶろくは別名もろみ酒、しろうまと呼ばれ、1000年以上にわたり自由に造られてきた。

  • 羽根屋(HANEYA)/富山県富山市

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    羽根屋(HANEYA)/富山県富山市

    2017年11月11日号  

    富山県は3000m級の立山連峰から、水深1000m以上の富山湾まで高低差4000m。県土の3分の2は森林で、万年雪の雪解け水が落葉の堆積層を抜けて浄化され、富山平野へ流れ出る。水田率は95%以上と日本一。良質米の産地で、特に南砺産の五百万石は兵庫県の山田錦に迫る評価を受け、全国の酒蔵が使用する。

  • 米鶴(Yonetsuru)/山形県東置賜郡高畠町

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    米鶴(Yonetsuru)/山形県東置賜郡高畠町

    2017年11月4日号  

    山形県東置賜(おきたま)郡の置賜は、元はウキタムでアイヌ言葉に由来し、『日本書紀』にも記される古い地名。この地で元禄末期1704年創業の米鶴酒造は、置賜で米の酒を醸す意味を問い続け、酒米の契約栽培に力を入れ、昭和の末には蔵人と農家で高畠町酒米研究会を立ち上げた。米の半分は地元、二井宿産。山形県産米使用率は95%以上だ。

  • 飛良泉(HIRAIZUMI)/秋田県にかほ市

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    飛良泉(HIRAIZUMI)/秋田県にかほ市

    2017年10月28日号  

    魏志倭人伝に「日本人は、酒が大好き」と記されるほど古い歴史を誇る米の酒、日本酒。酒造りは神饌に生えたカビを利用して始まったとされ、後に宮中や僧坊での酒造りを経て、巧緻な技術が確立された。15世紀、杉製の木桶が発明されて大量生産と輸送が可能になり、各地に酒造りが広がっていく。

  • 福寿(FUKUJU)/兵庫県神戸市東灘区

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    福寿(FUKUJU)/兵庫県神戸市東灘区

    2017年10月14日号  

    日本酒生産量が全国一の兵庫県。中でも圧倒的なのが灘五郷と呼ばれる神戸市、西宮市の沿岸部の蔵だ。江戸時代後期、江戸の酒の約8割を供給した。灘の酒の強みが「宮水」だ。六甲山の花崗岩の岩盤を通る伏流水がミネラルを溶かし込み、微量の海水成分と混じり合って酒造りに最高の水となる。

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記者の目

  • 編集部 山本輝

    予測精度をブラッシュアップ、お腹周りはシェイプアップ

     予測年収の推計を担当しました。予測年収は、過去の特集でも度々登場している人気コンテンツです。今回は、推計精度のさらなる向上を図るとともに、対象企業を可能な限り拡大することを試みました。持ち株会社などでは違和感のある数字が出る場合もありますが、直感とも整合するよう、今後もブラッシュアップを続けます。
     全く関係ありませんが、足元の物価上昇が悩みです。日々の楽しみとして、ちょっといいランチやスイーツなどをよく食べるのですが、そのせいで最近の家計簿がえらいことに。お金はたまらないのにおなかの脂肪だけがたまる。予測のブラッシュアップだけではなく、支出と体のシェイプアップも必要そうです。

  • 副編集長 千本木啓文

    民放の女性アナによる〝芸能人接待疑惑〟で顧みる自分の人権意識

     フジテレビが、女性アナウンサーによる〝芸能人接待疑惑〟に揺れています。同社に限らず、日本では女性の人権が軽んじられてきたと言わざるを得ません。
     実は、権力者に辱められた女性が永田町で伸し上がり、復讐を果たす物語、「小説・昭和の女帝」をダイヤモンド・オンラインで連載しています。小説には、親から〝身売り〟を強いられたり、インドネシアの戦後賠償ビジネスのために大統領にあてがわれたりした女性たちも登場します。
     問題は、あしき男女不平等がいまだに解消していないことです。私も「男だけでは何だから」などという理由で同僚の女性を飲み会に誘ったことがありました。言われた方の気持ちを考えると……、反省しきりです。

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表紙

特集年収&株価

33年ぶりの高賃上げに日経平均株価の最高値更新。2024年は年収と株価が記録的にアップした1年だった。今後も賃上げと株価上昇ムードは続くのか。これからも年収増や株高が期待できる企業はどこか。独自試算した主要上場企業の3年後の「予測年収」と「…

脱炭素の切り札として政府が期待を寄せる洋上風力発電が今、最大の危機を迎えている。政府公募プロジェクトのコンペ第1弾を総取りした三菱商事は、運転開始のはるか手前で巨額減損の瀬戸際にいる。コンペ第2弾を勝ち抜いた事業者も、すでに採算が厳しいと悲…