記事一覧:NEWS2438件
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Inside
【観光】 アジア人の大衆エンタメへ 浅草六区再開発の狙い
2013年7月13日号かつて日本一の歓楽街とうたわれた「浅草六区」。松竹の子会社が運営していた浅草中映劇場跡地の建て替え後の姿が最近、明らかになった。その名も「マルハン松竹六区タワー」。地下1階、地上8階建てだが、1~3階が遊技場で、劇場はその上にある。タワーの運営会社「TOKYO 六区 CITY」の株式の70%を握るのは、遊技場運営のマルハンで、松竹の出資比率は10%しかない。社長もマルハン副社長の韓俊氏が務めることになっている。
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Inside
【食品】 サントリー食品上場で 加速する食品M&A合戦
2013年7月13日号7月3日、サントリーホールディングス(HD)の中核事業会社であるサントリー食品インターナショナルが東証1部に上場した。初値は公募・売り出し価格を上回る3120円。株式時価総額は約9700億円と、食品業界ではキリンHD、アサヒグループHDに次ぐ規模の上場企業が誕生した。2020年までに現在9922億円の売上高を2兆円に、営業利益率を10%にすることを目標に掲げており、「4000億~5000億円は国内外の戦略投資で上乗せする。売り上げ・利益共に海外主体で稼ぐ」(鳥井信宏・サントリー食品社長)計画だ。
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Close Up
スクウェア上陸で本格化 スマホ決済戦争の行方
2013年7月13日号スマートフォンやタブレット端末で手軽に決済できるサービスをめぐり、各社の競争が激化している。米国の強敵参入に対し、楽天、ソフトバンクのそれぞれの陣営が迎え撃とうと抜かりがない。
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Close Up
震源地は米中発の金融政策 大揺れに揺れる新興国経済
2013年7月6日号「バーナンキ発言」が新興国経済を揺らしている。米国の量的緩和の早期縮小観測が浮上し、市場からカネが逆流し始めた。世界経済の牽引役だった中国でも金融不安が台頭し、懸念が深まっている。
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Inside
【米国】 バーナンキの覚悟に広がる動揺 困難伴う米国“QE3”の縮小
2013年7月6日号会場も戸惑いを隠せなかったのか、記者会見で最初に出た質問は次のようなものだった。「議長、あなたはいったい何について説明しているのですか?(what is that?)」 6月20日未明、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長はFOMC(連邦公開市場委員会)後の記者会見で、“QE3(量的緩和第3弾)”の「縮小シナリオ」をはっきりと示してきた。
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人事天命
【ワタミ】 渡辺会長の立候補を機に委員会設置 なるかブラック企業の汚名返上
2013年7月6日号ブラック企業。劣悪な環境で社員を働かせる企業のことを、いつしかそう呼ぶようになった。昨今、ブラック企業といえば、ワタミの名前が挙がることが多い。2013年5月に創業者の渡辺美樹会長(53歳)が自民党の公認を受け夏の参議院選挙に立候補することを発表すると、批判がさらに集中した。そこで、ワタミ自身が改革に乗り出した。6月に「第三者による検討委員会(仮称)」の立ち上げを発表したのだ。委員会には弁護士などが参加し法令順守の有無などを調査する予定だ。
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Inside
【観光】 富士山の世界遺産登録で 外国人客獲得狙う旅行会社
2013年7月6日号富士山の世界文化遺産登録が決まった。もともと富士山は多いときで月4000人以上の外国人が訪れる人気スポット。それだけに、旅行会社も外国人の富士山旅行に熱が入る。
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Inside
【銀行】 タイ大手銀に過半出資する 三菱UFJ買収戦略の内幕
2013年7月6日号千載一遇のチャンスだった。2012年9月、経済成長が続くタイで、資産規模5位のアユタヤ銀行(預金残高約2兆1600億円、貸出残高2兆6100億円、純利益460億円、12年時点)の株が売りに出されるとの情報が、世界の金融機関を駆け巡った。売り主は、当時約33%の株を保有していた米ゼネラル・エレクトリック(GE)の金融子会社、GEキャピタル。07年のアユタヤ銀への出資後、面白いように株価が上昇し投資リターンが膨らむ一方で、ドッド・フランク法など米国の金融規制強化の網に引っかかり、事業再編を余儀なくされていた。
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Inside
【建設】 建設計画頓挫や再入札続出 復興に足かせの資材費高騰
2013年7月6日号16年前に大手スーパー、ジャスコが撤退して以来、ずっと空き地となっていたJR酒田駅前(山形県)。地元の悲願だった駅前再開発計画が、頓挫の危機にさらされている。原因は、建築資材や労務費の高騰だ。再開発計画のうち、ホテル棟と商業棟の入札を昨年11月に行ったが、約25億円の予定価格を3割も上回る結果となった。
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人事天命
【日立製作所】 明確な課題を与えられた ポスト中西体制の後継者候補3人
2013年6月29日号日立製作所が丸一日をかけて、各事業のこの1年の戦略を説明する「Hitachi IR Day」が6月13日に開催され、登壇者の中でも最初の3人に注目が集まった。4月1日付の人事で中西宏明社長(67歳)から各自、明確なミッションを与えられており、発表内容と目標達成の成否が、後継者指名を左右するとみられたからだ。
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Inside
【通信】 アップル、グーグルに対抗 第三極OS人気の理由
2013年6月29日号今年4月に初めて、開発者向けの端末がスペインの会社から発売されると即完売し、3度目の入荷後もすぐに売り切れた人気のスマートフォンがある。操作性は、数年前のアンドロイド端末に似ているものの、主なアプリが使え機能性は備わっている。開発者向けにもかかわらず、端末価格は91~149ユーロと2万円以内に抑えられていて圧倒的に安い。
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Inside
【重電】 米国原発廃炉で損害賠償請求 三菱重工の原発輸出に冷や水
2013年6月29日号米電力会社のサザンカリフォルニアエジソン(SCE)は、事故で運転停止中だったサンオノフレ原子力発電所2・3号機の廃炉を決定。事故原因の装置を製造した三菱重工業へ損害賠償を請求する方針を示し、騒ぎになっている。これを受けて6月12日、三菱重工は「現時点で業績への影響はない」と発表。火消しに回った。
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Inside
【市場】 株下落で政府・与党が危機感 日銀に突きつけた“宿題”
2013年6月29日号政府・自民党がいよいよあわて始めている。日経平均株価は6月13日、843円もの急落を見せ、ドル円相場は94円台まで下落した。それ以前から、株価の下落が止まらないことに政府は危機感を強めつつあった。6月10~11日に開催された金融政策決定会合の前、麻生太郎財務相は黒田東彦・日本銀行総裁の元を訪れた。
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ソフトバンクの米国進出に 暗雲垂れ込めるお宝争奪戦
2013年6月29日号米スプリント・ネクステル買収に王手をかけたソフトバンクに思わぬ誤算が生じている。7月上旬の買収完了の予定を前に、最後の山場を迎えた。
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Close Up
サイバー戦争で後塵を拝す 日本のお寒い情報防衛事情
2013年6月29日号サイバー空間における国家間の攻防が激化している。今月の米中首脳会談では、米側が中国を発信源とするサイバー攻撃に懸念を表明。この流れに日本も対策強化を図るが、官民とも課題山積だ。
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人事天命
【ミクシィ】 30歳新社長の手腕にかかる 「脱SNS」のビジネス展開
2013年6月22日号業績低迷を受け、国内老舗のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を展開するミクシィが大きく変わる。6月25日に、創業者の笠原健治社長(37歳)が会長に退き、朝倉祐介・執行役員経営企画室長(30歳)が社長に就任するのだ。朝倉氏は異色の経歴を持つ。中学卒業後に競馬の騎手を目指してオーストラリアに渡るものの断念。東京大学法学部に進み、マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントを務め、ITベンチャー企業の社長を経験している。
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Inside
【保険】 保険ショップへの規制強化は 体制整備に留まり“骨抜き”へ
2013年6月22日号金融審議会(首相の諮問機関)は6月7日、保険の規制見直しについて報告書をまとめた。ポイントは急拡大を続ける乗り合い代理店、いわゆる保険ショップへの規制強化だ。というのも、保険ショップといえば「公平・中立」を旗印に、複数の保険商品の中から最適な商品を選び出すのが売り文句だが、その実態は販売手数料が多い商品を推奨しているのではないか、との懸念が根強いからだ。
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Close Up
ANAとの合弁破談で描く エアアジアのLCC再編図
2013年6月22日号日本の航空市場にLCC(格安航空会社)が就航してから1年。そのうちの1社、エアアジア・ジャパンで親会社間の不協和音が露呈した。はたしてこれが航空再編の引き金となるのか。
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Inside
【金融政策】 日銀発金融ショックを招いた 海外勢の都合のよすぎる注文
2013年6月22日号6月10~11日の金融政策決定会合で、日本銀行は期待されていた“金利安定化策”を導入しなかった。「固定金利オペ」の期間延長である。国債や社債などを担保に0.1%の固定金利で銀行に資金供給する日銀の金融調節手段の一つであり、平常は1カ月物や3カ月物の短期資金供給に使われ、期間は1年以内に限られている。
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Close Up
輸入コピー用紙の不当廉売 シロ判定濃厚の裏に戦略ミス
2013年6月22日号安値でシェアを拡大した輸入コピー用紙に対し、国内の大手製紙会社8社が、アンチダンピング関税の課税申請をした。漏れ伝わるのは国内勢の劣勢。そこには戦略ミスがあるようだ。