記事一覧:NEWS2438

  • 【銀行】3メガ好決算でも喜べない「本業」じり貧の厳しい前途

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    【銀行】 3メガ好決算でも喜べない 「本業」じり貧の厳しい前途

    2013年6月1日号  

    三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)100%、三井住友FG101%、みずほFG78%──。三大銀行グループの、昨年9月末と比べた株価の上昇率(5月15日時点)だ。昨秋から続く相場上昇の牽引役として、勢いよく値を上げてきた3メガバンクの株が、決算発表の翌日、売り優勢の展開になり、そろって値を下げた。

  • 【エネルギー】米国シェール解禁で始まるLNG価格正常化への挑戦

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    【エネルギー】 米国シェール解禁で始まる LNG価格正常化への挑戦

    2013年6月1日号  

    「青天のへきれき。ここまで早く決まってくれるとは」と、関係者は一様に驚きを隠さなかった。5月17日に、米国エネルギー省が発表したシェールガスを含む米国産天然ガスの輸出解禁。前日に、新たなエネルギー省長官が上院で承認されたばかりだっただけに、政府内でも「予想以上の早さ」(経済産業省幹部)との声が漏れる驚きの展開だった。

  • 瀬戸際で選んだ過去との決別シャープ社長、“電撃退任”の真相

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    瀬戸際で選んだ過去との決別 シャープ社長、“電撃退任”の真相

    2013年5月25日号  

    これまでのシャープにおさらばしたい──。経営危機に揺れる名門家電メーカーが14日、1年余りで経営陣刷新という異例の発表をした。何が起きたのか。経営中枢に迫った。(本文敬称略)

  • 【マツダ】後継候補すべてが“昇格”新社長サポート体制が続く

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    【マツダ】 後継候補すべてが“昇格” 新社長サポート体制が続く

    2013年5月25日号  

    4年半ぶりにマツダのトップ交代が行われる。6月末付で、山内孝会長兼社長兼最高経営責任者(CEO。68歳)が社長職を退き、後任に小飼雅道専務執行役員(58歳)が社長兼CEOへ昇格する。2013年3月期決算で5期ぶりの最終黒字となったタイミングで、「構造改革に一定のめどがついた。(通期黒字が見えた)昨年10月の中間決算発表時には、交代を心に決めていた」(山内会長)という。

  • 【ネット】営業利益の4割を稼ぎ出す楽天“金融機関化”の地殻変動

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    【ネット】 営業利益の4割を稼ぎ出す 楽天“金融機関化”の地殻変動

    2013年5月25日号  

    楽天の利益構造に、これまでにない“地殻変動”が起きている。2013年度第1四半期は、売り上げ・利益共に20%以上の成長を示す好決算となった。営業利益が229億円となり、前年同期に比べ23%増と大きく伸ばした。

  • 【製薬】エスエスが“背水の陣”で挑む日本初、西洋ハーブ薬の行方

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    【製薬】 エスエスが“背水の陣”で挑む 日本初、西洋ハーブ薬の行方

    2013年5月25日号  

    5月中にも新しいジャンルの大衆薬(OTC医薬品)となる西洋ハーブ薬がお目見えする。文字通り、薬草や有用植物などのハーブを原料とした医薬品だ。第1号となるのは、エスエス製薬が5月22日に新製品として発表を予定している「アンチスタックス」。赤ブドウ葉のエキスを原料とした医薬品で、脚の静脈の血流に作用し、脚のむくみやだるさを改善する薬剤だ。親会社でもあるドイツの大手製薬会社、ベーリンガーインゲルハイム(BI)が欧州などで発売し、ドイツやスイスなどの主要国で売れているトップブランド商品である。

  • 【食品】食品値上げラッシュの様相価格転嫁めぐり攻防戦突入

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    【食品】 食品値上げラッシュの様相 価格転嫁めぐり攻防戦突入

    2013年5月25日号  

    食品値上げの動きが鮮明になってきた。キユーピーは7月から家庭用と業務用のマヨネーズを最大で9%値上げする。原材料となる食用油が2009年5月時と比較して1.4倍にも高騰しており、価格に転嫁せざるを得ないと判断した。値上げは08年に行った10%の値上げ以来となる。

  • 【行政】薬ネット販売議論の先にある処方箋薬という新たな火種

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    【行政】 薬ネット販売議論の先にある 処方箋薬という新たな火種

    2013年5月25日号  

    一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売等をめぐる問題が、新たな局面を迎えている。厚生労働省は、新たなルールに関する検討会において、議論のたたき台を提出。政府の産業競争力会議が6月をめどに取りまとめる予定の「成長戦略」に反映させるため、今月中にも結論を出したい考えだ。

  • 【市場】リスクオンで売られる円、国債長期金利上昇の不気味な足音

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    【市場】 リスクオンで売られる円、国債 長期金利上昇の不気味な足音

    2013年5月25日号  

    5月13日月曜日、午前10時10分──。国債のブローカーでもある短資会社に、日本銀行と接続されるスピーカーから「オペをオファーします」という音声が流れると、前週末から荒れ模様だった国債市場に安堵の空気が広がった。

  • 【投資】「ど素人」でも業者登録可能MRI事件誘発の構造問題

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    【投資】 「ど素人」でも業者登録可能 MRI事件誘発の構造問題

    2013年5月18日号  

    「不思議としか言いようのない金融商品がある」──。こんな書き出しで本誌2007年6月16日号特集「金融商品の罠」が、名指しで疑問を呈したものがある。その商品の名は「MRIシリーズ・セレクトA」。そう、1000億円にも上る顧客資産が消失した恐れがあるとして、証券取引等監視委員会(SESC)が強制調査に乗り出した米MRIインターナショナル(本店・ネバダ州ラスベガス)が販売したものだ。

  • 【スクウェア・エニックス・ホールディングス】業績悪化で引責辞任しても和田氏院政観測が根強い理由

    人事天命
    【スクウェア・エニックス・ホールディングス】 業績悪化で引責辞任しても 和田氏院政観測が根強い理由

    2013年5月18日号  

    業績悪化の責任を取って6月に社長を辞任するスクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長の処遇に注目が集まっている。和田氏は、「経営には口を出さない」と明言する一方で、「社員としてお返しする」として、会社にとどまる考えを示しているだけに、“院政観測”が根強いのだ。後任の社長となる松田洋祐専務は経理財務畑で、取締役から代表権のある専務になったのは2013年3月になってからだ。松田氏の役割は、「構造改革に尽きる」(業界関係者)とみられリリーフ色が濃厚だ。

  • ヤクルト・ダノン提携解消で強まるTOB観測の深層

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    ヤクルト・ダノン提携解消で 強まるTOB観測の深層

    2013年5月18日号  

    ヤクルト本社と、大株主でフランスの食品大手ダノンとの関係が緊張の度合いを増している。発端は4月末に突然、ヤクルト本社が戦略提携契約を解除すると発表したことだ。

  • 【食品】日本コカ“疑似トクホ”商品に広がる店舗と消費者の戸惑い

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    【食品】 日本コカ“疑似トクホ”商品に 広がる店舗と消費者の戸惑い

    2013年5月18日号  

    トクホ(特定保健用食品)飲料のブームが続く中、日本コカ・コーラが、4月末に発売したある商品が波紋を広げた。「カナダドライジンジャーエールFIBER8000」だ。店頭でのPOPやCMで「トクホウ(特報)」とうたい、トクホ飲料の有効成分としてよく使用される食物繊維の一種、難消化性デキストリン配合を打ち出した。だが、よく見ると「トクホではない」とただし書きが付く。

  • 【製紙】北越紀州の要求拒む大王製紙強気の裏に創業家株買い増し

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    【製紙】 北越紀州の要求拒む大王製紙 強気の裏に創業家株買い増し

    2013年5月18日号  

    巨額の追徴課税疑惑、インサイダー取引疑惑、不正会計疑惑と数々の問題が浮上している大王製紙。今度は、筆頭株主である北越紀州製紙にも相談せずに、創業家一族関係者らがひそかに自社株式の買い増しに動いていることが、本誌の調べでわかった。「疑惑を追及している北越紀州製紙に対抗する狙いがあるのでは」(製紙業界関係者)との見方もあり、新たな火種となりそうだ。

  • 政官財と日銀が張り始めた地方銀行再編の包囲網

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    政官財と日銀が張り始めた 地方銀行再編の包囲網

    2013年5月18日号  

    自民党の「日本経済再生本部」が、政府に銀行再編の促進を提言する構えを見せ、地方銀行がざわつき始めている。企業の資金需要の低迷で、利益が伸び悩む地銀は包囲網をどう突破するのか。

  • 【自動車】インドネシア「エコカー」不発でトヨタ・ダイハツ連合の誤算

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    【自動車】 インドネシア「エコカー」不発でトヨタ・ダイハツ連合の誤算

    2013年5月18日号  

    社運を懸ける工場のセレモニーにしては、あまりにも地味な演出だった。4月22日、ダイハツ工業はインドネシア西ジャワ州に建設していた新工場の開所式を行った。開所式にはブディオノ・インドネシア副大統領が駆け付けたが、当初はユドヨノ大統領の出席が検討されていたことを考えると、格が下がったことは否めない。伊奈功一・ダイハツ社長の会見も開かれず、控えめな式典となった。

  • 都営交通24時間化アピールで国に油揚げをさらわれた東京都

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    都営交通24時間化アピールで 国に油揚げをさらわれた東京都

    2013年5月11日号  

    産業競争力会議で、竹中平蔵・慶應義塾大学教授ら民間議員が進める「アベノミクス戦略特区」の中身を4月16日付で、一部新聞が報じたことが、波紋を広げている。中でも苦虫をかみ潰すのは、「都営地下鉄が24時間運行」と見出しにされた東京都だ。

  • 申し込みの4分の3を門前払い北海道ソーラー計画頓挫の裏

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    申し込みの4分の3を門前払い 北海道ソーラー計画頓挫の裏

    2013年5月11日号  

    「まるで、キツネにつままれた気分だ」──。札幌市で、メガソーラー用の土地開発を手がけるリアルマジシャンの高橋大介代表は、4月17日夜に事務所に届いたファクスを見てぼうぜんとした。送り主は、北海道電力。高橋代表が申し込んだメガソーラーが接続容量の限界に達しており、申し込み上位の案件が確定した場合に「接続をお断りさせていただくことになります」と記されていた。

  • 道路の真上に超高層ビル建設!期待高まる再開発促進の切り札

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    道路の真上に超高層ビル建設! 期待高まる再開発促進の切り札

    2013年5月11日号  

    道路の真上に超高層ビルを建てる──。日本で初となる画期的な土地利用方法が不動産業界で話題を呼んでいる。大阪市が3月に承認した阪神百貨店梅田本店と新阪急ビルの建て替え計画。実はこの二つのビルは幅員約20メートルの市道を挟んで立っており、計画では市道を高さ5・5メートルのトンネル状にして残し、一つの超高層ビルに建て替えるというものだ。

  • 景気減速は改革優先の表れか中国「李コノミクス」の本気度

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    景気減速は改革優先の表れか 中国「李コノミクス」の本気度

    2013年5月11日号  

    中国では今、「李克強経済学」という言葉がはやっているという。日本のはやりに倣っていえば、「李コノミクス」である。中国の1~3月期実質成長率は予想を下回る7.7%となった。4月のHSBC製造業PMI(購買担当者景気指数)も、前月比1.1ポイント減の50.5とさえない。

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記者の目

  • 編集部 宮原啓彰

    NHK大河ドラマ「光る君へ」ロスが深刻です……

     2024年最後の号、「総予測2025」をお手に取っていただきありがとうございます。そして、この一年、「週刊ダイヤモンド」をご愛読いただいた読者の皆さま、ならびに取材先、印刷、運搬、全国の書店の方々に感謝申し上げます。
     NHK大河ドラマ「光る君へ」最終話の放映翌日、彰子ロスの中で本特集における、この最終原稿を書いています。
    「嵐が来るわ」──。新時代の到来を予見させる武者たちの背に放たれた、まひろ(紫式部)の最後のセリフは、来る25年を目前に控えた心境と重なるのではないでしょうか。
     戦後80年の節目に、これまでの国際秩序が崩壊する「新時代」が幕を開けようとしています。本特集がその活路となれば幸いです。

  • 副編集長 大矢博之

    財務省が抵抗する所得税減税 インフレ“自動増税”放置させるな

     子供のころ、真剣に悩んでいたのはお小遣いの使い道。今お菓子を買うのか、数カ月分ためて漫画を買うのか。やりくりは重大事で、もっと自由に使えるお金が欲しいと思っていました。
     お金の使い道を決められることは権力です。自民党や財務省が給付金の支給は簡単に決めるのに、所得税の基礎控除引き上げには難癖をつけて抵抗するのは、税収減が権力の減少に直結するからでしょう。インフレに伴う〝自動増税〟を、30年近くにわたって放置させてはいけません。
     さて新年を前に、子供へのお年玉やお小遣いの額を決める時期になりました。自分が経験してきた過去の金額でいいのか。インフレ対応をすべきなのか。お金の使い道の悩みは尽きません。

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表紙

特集総予測2025

2025年、このくしくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させた超人気企画「総予測」では、経済や景気、産業・企業の25年を予測するのみならず、トランプ・…

特集22024『ベスト経済書』

日本経済の長期停滞の要因を改めて考察し、停滞から脱出するための方策を検証する。それが2024年のベスト経済書の顔触れの根底にある。長期にわたる大規模な財政出動と金融緩和の総括、劣化が停滞の要因の一つとされる人的資本への投資の在り方などに関す…