記事一覧:NEWS2438

  • メーカーは寝耳に水で困惑加熱式たばこ増税案の深層

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    メーカーは寝耳に水で困惑 加熱式たばこ増税案の深層

    2017年9月30日号  

    たばこメーカーにとって寝耳に水だった。「たばこ税の議論は毎年のことだけど、急に加熱式をやり玉に挙げてくるとは……」。2018年度税制改正で、加熱式たばこの課税見直しに向けた検討が行われている。自民党の宮沢洋一税制調査会長が7日に表明したものだが、「会長の発言は唐突で、いまだ議論の方向性が分からない」とメーカー各社は当惑気味だ。

  • 品川火力「燃料切り替え」が突破口東電が敷く“東ガス包囲網”

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    品川火力「燃料切り替え」が突破口 東電が敷く“東ガス包囲網”

    2017年9月30日号  

    東京ガスの牙城が崩れるかもしれない。東京電力ホールディングスが石油元売り最大手のJXTGホールディングスと電力・ガス事業で提携し、川崎市に液化天然ガス(LNG)火力発電所を建設する構想が明らかになった。

  • 久方ぶりの海運特需に業界騒然!「LNG拠点化構想」の現実味

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    久方ぶりの海運特需に業界騒然! 「LNG拠点化構想」の現実味

    2017年9月30日号  

    船の給油拠点として輝くシンガポールを、指をくわえて見ているしかなかった日本。しかし国際的な環境規制の強化が決まり、「クリーンなLNGへの燃料シフト」という千載一遇のチャンスが巡ってきた。LNGの輸入大国である日本は、燃料補給の一大拠点としての地位確立を狙っている。

  • 地銀の決算“化粧”術は全てお見通し金融庁が貸し剥がし策に警告

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    地銀の決算“化粧”術は全てお見通し 金融庁が貸し剥がし策に警告

    2017年9月30日号  

    金融関係者が毎年公表を待ちわびるレポートがある。監督官庁である金融庁が行政における1年間の進捗や実績をまとめる「金融レポート」だ。そこで示される“ご当局”の問題意識を解読しようと金融関係者は読みあさるのだが、その中で今年初めて、貸し剥がしによる決算の数字づくり疑惑が言及される見通しだ。

  • 全国の私有地の2割が持ち主不明看過できない“不動産投棄”問題

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    全国の私有地の2割が持ち主不明 看過できない“不動産投棄”問題

    2017年9月23日号  

    「この10年間でこれほど関心を集めたのは極めてまれなこと」民間シンクタンクの東京財団が9月7日に行ったフォーラムは、当初の参加予定者200人を上回る240人が会場に押し掛け、急きょ別室でパブリックビューイングが行われる大盛況となった。

  • マリオットの新形態ホテル錦糸町ラブホ街進出の勝算

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    マリオットの新形態ホテル 錦糸町ラブホ街進出の勝算

    2017年9月23日号  

    「モクシーに泊まった外国人旅行者が、錦糸町のディープな通りにある居酒屋に行って、熱かんを飲んだりする風景が見られるようになるなど、街が変わっていけば面白い」東京・錦糸町の活性化に携わる坂井ユカコ墨田区議会議員は、11月1日、錦糸町にオープンするマリオット・インターナショナルの新ブランド、モクシー・ホテルに期待を寄せる。

  • 柏崎刈羽原発「合格」が一転、見送り東電再稼働への遠い道のり

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    柏崎刈羽原発「合格」が一転、見送り 東電再稼働への遠い道のり

    2017年9月23日号  

    変わりやすいのは、秋の空だけではないらしい。9月13日、原子力規制委員会(規制委)は東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働の前提となる審査で、事実上の合格証に当たる「審査書案」を取りまとめる予定を、一転して見送った。

  • 郵政株1.4兆円の2次売却「誰もが値崩れ恐怖症」の皮肉

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    郵政株1.4兆円の2次売却 「誰もが値崩れ恐怖症」の皮肉

    2017年9月23日号  

    “商品”に自信はないが、不人気で値崩れしては困る。売り主のそんな苦悩が表れた大型取引の幕が上がった。9月11日、財務省は保有する日本郵政株式の追加売却を発表。2015年11月の新規株式公開(IPO)以来2度目で、最大1.4兆円分を9月中にも売り出す。

  • 欧州発「EVドミノ」に中国も加勢日系静観、マツダは逆張り戦略

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    欧州発「EVドミノ」に中国も加勢 日系静観、マツダは逆張り戦略

    2017年9月23日号  

    ガソリンやディーゼルなど伝統的な内燃機関車への逆風が止まらない。英国とフランスが今年7月、2040年までに内燃機関車の販売を禁じる方針を表明したのに続き、中国も禁止の検討に入ったことが先週、一斉に報じられた。

  • 【ホンダ】軽自動車から古巣のF1へ出戻り背水の陣を敷く“エンジン屋”

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    【ホンダ】 軽自動車から古巣のF1へ出戻り 背水の陣を敷く“エンジン屋”

    2017年9月23日号  

    9月1日、その人事はひっそりと発令された。ホンダの開発子会社、本田技術研究所でスモールカーを担当していた浅木泰昭執行役員(59歳。写真)が、自動車レースの最高峰「フォーミュラ・ワン(F1)」の開発チームへ異動したのだ。

  • 成長鈍化の流れを変えるかiPhone 10年目の勝負

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    成長鈍化の流れを変えるか iPhone 10年目の勝負

    2017年9月23日号  

    「スティーブ(・ジョブズ)はきっと誇らしく思っているはずだ」──。ティム・クックCEOは、そう感慨深げに口にした。発売から10年目となるiPhoneの最新製品が、米アップルの新本社内にできた「スティーブ・ジョブズ・シアター」で発表された。3世代目となるアップルウォッチや4K対応のアップルTVなどの新製品と並んでお披露目されたのが、iPhone8、そしてiPhoneX(10)の二つのiPhoneだった。

  • 北朝鮮有事には間に合わない?膨張する防衛予算の「使い道」

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    北朝鮮有事には間に合わない? 膨張する防衛予算の「使い道」

    2017年9月23日号  

    第二次安倍政権が発足して以降、日本の防衛関係費は右肩上がりで増えている。北朝鮮の核・ミサイル暴発リスクや中国の侵攻リスクが高まっていることが、防衛予算膨張の“免罪符”になりつつある。防衛予算の最適な使い道とは? 注目すべきポイントを絞って、予算項目を点検した。

  • 神田潤一(マネーフォワード渉外・事業開発責任者)特別インタビュー

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    神田潤一(マネーフォワード渉外・事業開発責任者)特別インタビュー

    2017年9月23日号  

    9月1日、ある人事に金融業界は騒然とした。直近は出向先の金融庁で、金融とテクノロジーの融合である「フィンテック」の関連政策を担当した名物官僚が、23年間在籍した日本銀行を退職。フィンテック企業に移籍を果たしたのだ。本人にその異例の転身の真意を聞いた。

  • 東芝メモリ売却は決着へWDの関与めぐり最終調整

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    東芝メモリ売却は決着へ WDの関与めぐり最終調整

    2017年9月16日号  

    東芝の半導体子会社、東芝メモリの売却交渉がようやく決着する。二転三転した交渉は、米ウエスタンデジタル(WD)を中心とした「日米連合」との最終調整に入った。東芝の最大の関心は、東芝メモリの独立性だ。WDは東芝メモリの経営関与に意欲をにじませたままで、3年後をめどとする東芝メモリの新規上場(IPO)後の株式取得をめぐり、ぎりぎりの攻防が続いている。

  • 系列も取引先も手心許さず議決権行使の「個別開示元年」

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    系列も取引先も手心許さず 議決権行使の「個別開示元年」

    2017年9月16日号  

    株主と企業のなれ合いを招き、緊張感なき経営の助長が問題視される株式持ち合い。近年はその解消が進んできたが、実は「隠れたなれ合いの構図」ではないかと疑いを掛けられてきたもう一つの問題は手付かずのままだった。しかし、ついに今年の株主総会から疑惑払拭に向けた試みが開始。波乱を呼んでいる。 本誌・鈴木崇久

  • ソニーがスマホゲームに本格参入開発費の拡大で生存競争激化

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    ソニーがスマホゲームに本格参入 開発費の拡大で生存競争激化

    2017年9月16日号  

    スマホゲームの生き残り競争がさらに激化しそうだ。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の子会社、フォワードワークス(FW)がスマホゲームに本格参入したのだ。第1弾は7月に投入した「みんなのゴルフ」。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」でのロングセラーで、「みんゴル」の愛称で知られている。

  • 物件オーナーの集団訴訟が頻発!レオパレス21が抱える“火種”

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    物件オーナーの集団訴訟が頻発! レオパレス21が抱える“火種”

    2017年9月16日号  

    賃貸アパート大手のレオパレス21が8月29日、アパートオーナー29人による集団訴訟に見舞われた。同社はアパート建築を地方の地主に提案し、その地主がオーナーとなった物件を一括借り上げして30年間家賃収入を保証する「サブリース契約」を武器に、建築請負で成長してきた。

  • 【住友化学】誤算続きのラービグ計画に好転の兆し十倉社長の続投で長期政権となるか

    人事天命
    【住友化学】 誤算続きのラービグ計画に好転の兆し 十倉社長の続投で長期政権となるか

    2017年9月16日号  

    中国やアジア経済の発展を背景に、石油化学会社の業績は絶好調が続く。社長在任7年目に入った住友化学の十倉雅和社長(67歳。写真)の後任をめぐって、周辺が騒がしくなっている。

  • 金融庁の不作為が招いたミニ保険規制の議論矮小化

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    金融庁の不作為が招いた ミニ保険規制の議論矮小化

    2017年9月16日号  

    「なぜ今ごろ会議を開くことにしたんですかね。不思議ですよね」──。9月初旬、金融庁で開かれたある有識者会議に参加した関係者の多くは、そう口をそろえた。この会議のテーマは、「少額短期保険業者の経過措置について」。少額短期保険業者とは、保険金額が300万円など少額で、かつ引受期間が1年といった短期の商品を扱う保険会社のことだ。

  • 日産がEV新型リーフ投入先駆者に透ける強気と弱気

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    日産がEV新型リーフ投入 先駆者に透ける強気と弱気

    2017年9月16日号  

    「世界が本格的なEV(電気自動車)の時代へ動きだしている。このタイミングで日産の技術の粋を詰め込んだ新型リーフをお届けできる」。9月6日、日産自動車の西川廣人社長は千葉県の幕張メッセで、世界中から詰め掛けた報道陣を前に、やや興奮気味に話した。

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記者の目

  • 編集部 宮原啓彰

    NHK大河ドラマ「光る君へ」ロスが深刻です……

     2024年最後の号、「総予測2025」をお手に取っていただきありがとうございます。そして、この一年、「週刊ダイヤモンド」をご愛読いただいた読者の皆さま、ならびに取材先、印刷、運搬、全国の書店の方々に感謝申し上げます。
     NHK大河ドラマ「光る君へ」最終話の放映翌日、彰子ロスの中で本特集における、この最終原稿を書いています。
    「嵐が来るわ」──。新時代の到来を予見させる武者たちの背に放たれた、まひろ(紫式部)の最後のセリフは、来る25年を目前に控えた心境と重なるのではないでしょうか。
     戦後80年の節目に、これまでの国際秩序が崩壊する「新時代」が幕を開けようとしています。本特集がその活路となれば幸いです。

  • 副編集長 大矢博之

    財務省が抵抗する所得税減税 インフレ“自動増税”放置させるな

     子供のころ、真剣に悩んでいたのはお小遣いの使い道。今お菓子を買うのか、数カ月分ためて漫画を買うのか。やりくりは重大事で、もっと自由に使えるお金が欲しいと思っていました。
     お金の使い道を決められることは権力です。自民党や財務省が給付金の支給は簡単に決めるのに、所得税の基礎控除引き上げには難癖をつけて抵抗するのは、税収減が権力の減少に直結するからでしょう。インフレに伴う〝自動増税〟を、30年近くにわたって放置させてはいけません。
     さて新年を前に、子供へのお年玉やお小遣いの額を決める時期になりました。自分が経験してきた過去の金額でいいのか。インフレ対応をすべきなのか。お金の使い道の悩みは尽きません。

最新号の案内2025年1月4日号

表紙

特集総予測2025

2025年、このくしくも戦後80年の節目の年に、日本と世界が新時代に突入する――。ダイヤモンド編集部の総力と国内外の超一流の専門家たちの英知を結集させた超人気企画「総予測」では、経済や景気、産業・企業の25年を予測するのみならず、トランプ・…

特集22024『ベスト経済書』

日本経済の長期停滞の要因を改めて考察し、停滞から脱出するための方策を検証する。それが2024年のベスト経済書の顔触れの根底にある。長期にわたる大規模な財政出動と金融緩和の総括、劣化が停滞の要因の一つとされる人的資本への投資の在り方などに関す…