記事一覧:マーケット・人物2504件
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短答直入
柘植康英(東海旅客鉄道(JR東海)社長)
2016年5月14日号時速500キロメートルで東京~大阪間をおよそ1時間で結ぶリニア中央新幹線。総工費5兆円を超える工事がいよいよ本格化し始めた。
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金利市場 透視眼鏡
低下しない物価連動国債利回り 期待インフレ率低下を映す
2016年5月14日号日本銀行によるマイナス金利政策導入から3カ月が経過したが、日本の長期金利の低下傾向は止まらない。10年債利回りのマイナス状態は定着し、20年、30年といった期間の長い国債の利回りも限りなくゼロに近づいている。
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数字は語る
賃金・物価上昇なければ 給付抑制が進まない 年金改革法案の課題
2016年5月14日号年金制度改革関連法案が2016年3月に国会へ提出された。法案には、短時間労働者の厚生年金加入の拡大促進や、国民年金加入者の産前産後期間の保険料免除、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織見直しといった改革が盛り込まれている。
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金融市場 異論百出
世界中で注目度急上昇の政策 「ヘリコプターマネー」とは何か
2016年5月14日号「中央銀行は通貨を人々にばらまくヘリコプターマネーを実施することもできる」。金融政策は効果がないという批判が最近あまりに多いため、3月に欧州中央銀行(ECB)のピーター・プラート専務理事はそう発言した。
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数字は語る
ビッグデータ・IoT・AI 新たな産業革命の波に日本は追い付けるのか
2016年4月30日号「ICT革命の次は、データ産業革命」という認識が浸透しつつある。その象徴の一つが、人工知能(AI)の急速な発達だ。例えば、AI開発ベンチャー企業、英ディープマインドの囲碁ソフト「アルファ碁」は、欧州チャンピオンに5戦全勝し、世界トップ棋士にも勝利した。
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金融市場 異論百出
メガバンクが日銀に異例の苦言 日欧でマイナス金利に非難の声
2016年4月30日号大手銀行の経営者が日本銀行に苦言を呈するのは異例──。メディアは盛んに報じた。4月14日、三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長が、日銀のマイナス金利政策は家計や企業の「懸念を増大させている」と言及したからだ。
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株式市場 透視眼鏡
政府・投資家とマイナス金利が自社株買いを拡大させる
2016年4月30日号今年度の日本株への投資は難しいものになりそうだ。企業の業績をけん引する明確なテーマが不在で、軸になる銘柄群が見えにくい。しかし自社株買いを含む株主還元策は大幅に強化されると考えており、今後、日本株に投資をする上で外せない視点であるとみている。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 スーパーエルニーニョが東南アジア経済を直撃 被害が深刻なマレーシア
2016年4月30日号エルニーニョ現象とは、太平洋東部の海面水温が一定以上に上昇する現象を指し、世界的に異常気象をもたらすことで知られている。アジアでは、高温・少雨がもたらされ、しばしば深刻な干ばつが発生する。2015年に非常に大規模な「スーパーエルニーニョ」が発達、勢力の程度を示す監視指数は史上2番目の大きさまで上昇した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 「パナマ文書」暴露で政治家や富裕層に激震 各国政府は監視強化へ
2016年4月30日号「パナマ文書」を暴露した「南ドイツ新聞」(SZ。本社ミュンヘン)の調査報道は、オフショア・ペーパーカンパニーを持つ世界中の富裕層と金融機関を震撼させた。SZは、パナマの法律事務所モサック・フォンセカ(MF)が、富裕層のために英領バージン諸島、パナマ、セーシェルなどの租税回避地(タックスヘイブン)に開設した約21万社のペーパーカンパニーに関する情報を入手。
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短答直入
苅田知英(中国電力会長)
2016年4月23日号4月1日、中国地域を地盤とする中国電力は、東日本大震災直後から約5年間、社を率いた苅田知英社長が会長に就任し、新体制へと移行した。電力システム改革、原子力発電への逆風、自由化への準備など難題に取り組んだ5年間を苅田会長に振り返ってもらった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 カリフォルニア最低賃金全米州中最高の15ドルに 労働者が直面する現実は?
2016年4月23日号カリフォルニア州の最低賃金が、他州に先駆けて、時給15ドルに値上げされることになった。同州の最低賃金は現在時給10ドル。これが来年2017年から22年までの6年間で、段階的に15ドルに引き上げられることになる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 英国のEU離脱問題 次期党首争いも絡んで内部分裂に揺れる保守党
2016年4月23日号英国では6月23日に、欧州連合(EU)に残留すべきか、それとも離脱すべきかの民意を問う国民投票が実施される。足元の世論は、残留派と離脱派が拮抗しており、3月下旬に行われた四つの世論調査の平均では、残留に投票するとの回答が42%、離脱に投票するとの回答が41%となっている。態度未定の有権者も2割弱おり、国民投票の行方を一層見えにくくしている。
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新社長 Who's Who
満岡 次郎(IHI)
2016年4月23日号2月に行った社長就任の発表会見直後、海外出張に向かう満岡次郎のカバンには、田中角栄元首相の評伝が入っていた。IHIのトップに立つに当たり、「宰相の考え方と実行力の秘訣を参考にしようと思った」。
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為替市場 透視眼鏡
円は100円台の高値を試す 一見正しい円高指標にご用心
2016年4月23日号円安サイクルは2月早々に終わった。日本銀行のマイナス金利導入という円安政策が効かないことへの失望が契機となった。ただし、円高を招いた最大要因は米国の景気減速と金利先高観の後退である。米景気の堅調なくして日銀の追加緩和の円安作用は発現しない。
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金融市場 異論百出
EU離脱機運が高まる英国で カレーを通じて知る多文化主義
2016年4月23日号「チキンティッカ・マサラは今や英国の真の国民食だ」。2001年、ロビン・クック英外務大臣(当時)は講演でそう語った。チキンティッカ・マサラとは、香辛料に浸した鶏肉を釜で焼いた「チキンティッカ」に、トマトとヨーグルトをベースにした「マサラソース」をかけたカレー料理のことだ。
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数字は語る
異次元金融緩和の限界 インフレ予想高まらず 増え続ける“タンス預金”
2016年4月23日号国民の現金保有は金利が下がれば増えるが、すでに超低金利の環境下でゼロに近づいても、その影響は限られる。それよりもインフレ予想が高まれば現金の価値低下が想定されるので、タンス預金が減るだろう。インフレ予想に強く働き掛けるべく日本銀行が量的質的金融緩和を打ち出して3年がたつが、日銀の期待通りにインフレ予想が高まっていれば、現金通貨の対名目GDP比率が低下していてもおかしくない。しかし現実はその逆だ。
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短答直入
小山田 隆(三菱東京UFJ銀行頭取)
2016年4月16日号4月1日、三菱東京UFJ銀行のトップに小山田隆頭取が就任した。長期政権を避けるために頭取には任期4年の不文律が存在し、リーダーのカリスマ性に過度な依存をしない運営を心掛けてきた国内最大手銀行。その中で新頭取はどんな「小山田色」を出していくのか。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 越境ECの政策変更で人気商品は値上がり 2番手メーカーに商機
2016年4月16日号4月8日より越境ECに関する新税制が施行される。大きな変更点としては、個人輸入の輸入税率が引き上げられること、1回当たりの取引金額の制限が2000元(約3万5000円)まで、年間取引金額が2万元(約35万円)までと金額制限が明確になったことが挙げられる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 米国版「ギリシャ危機」 デフォルト懸念高まる米自治領プエルトリコ
2016年4月16日号カリブ海に浮かぶ米自治領のプエルトリコ。北西部にあるアグアディジャ市には市民自慢の観光施設がある。「カリブ海で唯一」というアイススケート場で、市が所有・運営している。
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商品市場 透視眼鏡
増産凍結でも高水準の生産 再び膨らむ原油の下落リスク
2016年4月16日号原油相場の国際指標であるブレント原油は、1月20日に付けた27.10ドルをボトムに上昇に転じ、3月18日には一時57%高の42.54ドルまで上昇した。しかし、その後は頭打ちとなり、4月1日の終値は38.67ドルであった。