記事一覧:マーケット・人物2504件
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金融市場 異論百出
高級すし店の撤退に見る 米国経済のトランプリスク
2019年4月13日号米ニューヨークに駐在経験がある人の多くは「寿司田」を知っているだろう。1980年代後半からマジソン街店と6番街店で営業を続けてきた高級すし店である。
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為替市場 透視眼鏡
米逆イールド見極めに猶予あり ドル円中期下方リスクに備えを
2019年4月13日号米国で長期金利が短期金利より低くなる逆イールド現象が発生した。長短金利格差(=イールドカーブ、以下YC)は、景気サイクルに沿って特有の傾きを見せる。過去には逆YC発生の約1年半後に米景気は後退に陥った。
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数字は語る
低い賃上げ率の背景に労働生産性の伸び悩み 職務無限定の働き方も課題
2019年4月6日号春闘では6年連続でベースアップ(ベア)が実施されそうだ。日本労働組合総連合会(連合)が2019年3月22日に集計した結果によると、定期昇給込みの賃上げ率は2.13%である。ベアの金額が明確な労働組合に絞った集計では、ベアによる賃金上昇分は0.62%だ。
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金融市場 異論百出
7年目に突入する超金融緩和 世界経済の減速感で出口遠のく
2019年4月6日号「賃金や報酬はこの数年で顕著に上昇した。単位当たりの労働コストはインフレを超えて上昇している。それがインフレにつながらない。理論的にはそれは企業のマージンを圧縮し得るため、永久には続かないのだが」
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商品市場 透視眼鏡
米中協議、中国経済を 過度に楽観する銅相場に割高感あり
2019年4月6日号世界景気の先行指標として注目される銅相場は高値圏にある。銅は、2017年にEV(電気自動車)関連商品の一角と見なされ、相場上昇に弾みがついた後、18年6月にはチリの大鉱山でのストライキ懸念から1トン当たり7300ドル台の高値を付けた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 政治の季節到来 インドネシアとフィリピンで選挙
2019年4月6日号タイの総選挙が終わり、東南アジアにおける次の主要政治日程は、4月17日のインドネシア大統領・国会議員選挙、5月13日のフィリピン中間選挙となる。いずれにおいても、現職大統領のこれまでの実績に対する評価が、結果を大きく左右するだろう。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 捜査報告書で断定されたロシアの米大統領選介入 トランプ氏関与は判明せず
2019年4月6日号ロバート・モラー特別検察官は3月24日、米トランプ政権のロシア疑惑に関する4ページにわたる捜査報告書の概要を司法省に提出した。概要は、ウィリアム・バー司法長官が書簡で議会関係者に示したが、報告書そのものは、秘密扱いになっている。
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LCCゲームチェンジ 中長距離国際線テイクオフ
ANA、失敗と成功の果てに ピーチ&バニラ「政略」結婚
2019年4月6日号ANAホールディングス(HD)が傘下LCCであるバニラ・エアとピーチ・アビエーションの統合を発表して1年、ピーチへの路線移管が始まった。競合と戦うための規模拡大と中距離線進出を狙うものだが、過去の失敗をリセットする意図も透ける。新生ピーチは新たな成功の方程式を模索する。
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LCCゲームチェンジ 中長距離国際線テイクオフ
破綻10年経て、格安に「本気」
2019年3月30日号JALは低価格ビジネスにおいてまったくの初心者というわけではない。かつて子会社に値ごろ感が売りのジャルウェイズがあったし、2012年には豪カンタス航空らと合弁でLCCのジェットスター・ジャパンを立ち上げた。JALが格安サービスに「本気」になること、それが今回“初めて”なのである。
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LCCゲームチェンジ 中長距離国際線テイクオフ
【独占インタビュー】 西田真吾(ZIPAIR Tokyo代表取締役社長)
2019年3月30日号低価格を武器に利用者を増やしたLCC(ローコストキャリア)において、戦いのステージが国内中心の短距離線から中長距離国際線へシフトしている。なぜ中長距離なのか。新局面を制するのは誰か。全4回の連載でゲームチェンジの全容に迫る。第1回は日本航空の新会社の勝算を検証する。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 LGBTへの偏見が示す 欧州とアラブ諸国との埋められない大きな溝
2019年3月30日号先月末、シナイ半島南部にあるエジプトのトップリゾート地であるシャルム・エル・シェイクで、欧州連合(EU)とアラブ連盟が初めての首脳会議を行った。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 李首相会見ににじむ 米トランプ政権と国内景気への配慮
2019年3月30日号1年に1度の全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。今年は、李克強首相による「政府工作報告」(3月5日)で減速が懸念される経済成長率がどのくらいの数字に設定されるかに注目が集まった。
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金利市場 透視眼鏡
利上げ停止も米30年債利回り 上昇で高まる景気減速リスク
2019年3月30日号「クリスマスの悪夢」とされた大幅な株安を目の当たりにしたFRB(米連邦準備制度理事会)は、年明け以降、急速にハト派にシフトし、当面の利上げが見送られるとの思惑が市場では支配的だ。
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金融市場 異論百出
世界の富裕層分析で判明した 「スーパーリッチ」が少ない日本
2019年3月30日号「そこそこの富裕層」は、海外諸国と比べると日本にはかなり多く存在するが、「スーパーリッチ」は非常に少ない。不動産コンサルティング会社の英ナイトフランクが世界の富裕層の状況を分析した「ウェルス・レポート2019年」を読むと、そんな構図が見えてくる。
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数字は語る
トリプルB格社債のシェア拡大でも 短期的リスクは小さい
2019年3月30日号米国の景気が一頃の勢いを失っていく中で、米国社債が抱えるリスクが注目されている。特に、投資適格の最低ランクであるトリプルB格社債の占める比率が、2007年から17年にかけて残高ベースで37%から50%超まで急増している。トリプルB格の中でも、その5分の1は投機的格付けに転落する寸前のトリプルBマイナスという。
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数字は語る
円高懸念の台頭でも 早急な金融緩和の必然性はない
2019年3月23日号米国のトランプ大統領はドル高けん制の発言を強めており、日米通商交渉で為替問題を取り上げる意向で、円高トレンドが意識されるようになった。FOMC(米連邦公開市場委員会)が物価上昇圧力の弱さ、世界的な景気鈍化などから、追加利上げに「様子見」であることも、ドル高一巡に拍車を掛けている。
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金融市場 異論百出
「点描画」の名作を持ち出して FRB議長が市場に訴えたこと
2019年3月23日号米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は3月8日の講演で、緑、黄、オレンジ、青の点(ドット)が描かれた写真を聴衆に示した。これだけでは何が表されているのか分からない。
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株式市場 透視眼鏡
年後半に業績は反転し増益へ 改元もあり新年度は投資の好機
2019年3月23日号日本のTOPIX(東証株価指数)は昨年18%下落したが、今年に入ってからは6%程度の上昇にとどまっている。海外投資家の見方は米中と日本とで何が違うのか。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 リーマン後の景気対策から 大きく変質した目下の 景気減速での中国公共投資
2019年3月23日号2018年に28年ぶりの低成長となった中国経済は、16、17年と続いた景気加速からの反動と、米中貿易摩擦を背景とした家計・企業の先行き懸念によって、減速が強まっている。党・政府は、昨年夏以降、景気安定維持の姿勢を強め、1兆元を超える減税・各種費用削減などを行った。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ダイムラーとBMWが自動運転技術で提携 米グーグルに勝てるか
2019年3月23日号ドイツのダイムラーとBMWは2月28日、自動運転技術の開発のために提携する方針を明らかにした。両社が調印した趣意書によると、手始めに運転支援システム、高速道路での走行、自動駐車機能などレベル4の共同開発を目指し、これらの技術を2020年代半ばまでに実用化する。