記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 デジタル課税の敵をワインで討つ 激化する米欧貿易摩擦
2019年8月31日号「米国のワインはフランスのワインより良い」、トランプ大統領が発したツイートだ。禁酒者のトランプ氏は飲み比べることができないはずだが、その理由として「米国産の方が見栄えがいい」と奇想天外な答えが返ってきた。
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数字は語る
生活設計を考える 金融リテラシーがないと 将来不安は軽減しない
2019年8月24日号アベノミクスの下、実質家計消費の伸びは2018年度までの6年間で2.1%でしかないが、この背景には日本の成長力が弱く、社会保障制度の将来像が示されず、将来不安が拭えないことがある。それには、金融リテラシーの不足も影響していると思われる。
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金融市場 異論百出
「ハイジャック」されたFRB 冷静さ欠くトランプ流対中戦略
2019年8月24日号「ドナルド・トランプ大統領が来年の選挙までにすべき主な仕事の一つ、それは経済を台無しにしないことだ」。米国の政治雑誌「ポリティコ」電子版は7月25日にそう報じた。
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株式市場 透視眼鏡
景気先行きに不透明感あるが 割安銘柄を選び投資継続を
2019年8月24日号本稿執筆時点で発表されている4~6月期の企業業績は前年比では減益だが、今のところ筆者の予想をやや上回って推移している。米国企業の決算もおおむね市場の予想通りだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 大統領選は1年以上先なのに 「打倒トランプ」で早くも論戦 民主党討論会の盛り上がり
2019年8月24日号2020年米大統領選挙の前哨戦は、投開票日まで1年以上あるにもかかわらず、注目を集めている。「打倒トランプ大統領」と民主党から20人を超す出馬表明があったことがきっかけだが、米メディアの報道もすでに過熱気味だ。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 海外から起業家と資金を引き寄せるシンガポール 進む高度化と残る課題
2019年8月24日号東南アジアを代表するベンチャー企業で配車サービス大手のグラブが、6月末にまた資金調達を発表。米大手ファンドのインベスコがグループとして実質的な追加投資を行い、投資総額を約7億ドル(約760億円)とした。
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新社長 Who's Who
山本 悟(やまもと・さとる)/住友ゴム工業
2019年8月24日号市販用タイヤの営業を23年。今年3月に住友ゴム工業社長のバトンを引き継いだ山本悟には、長い営業人生で培ったビジネスの極意が二つある。
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数字は語る
対立激化が予想される米中貿易戦争の狭間で 日本はどう生き抜くか
2019年8月10日号米国と中国の覇権を巡る戦いが2018年以降に顕在化した。この一つの象徴が、18年7月、米国が輸入する中国製品のうちロボットや工作機械など約800品目に約340億ドルの制裁関税を発動し、中国も同規模の報復関税を課したことだった。
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金融市場 異論百出
「こんまりブーム」と所得格差で 米ミレニアル世代の消費が変化
2019年8月10日号GAPやH&M、フォーエバー21などファストファッションの販売が米国で近年苦戦している。以前の若い世代は、はやりのデザインを取り入れたファストファッションの服を気軽に購入していた。1~2シーズン着て飽きが来たら新しいものを買うので、作りは少々粗雑でも構わなかった。
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為替市場 透視眼鏡
1ドル100円への円高リスク優勢 米中摩擦先送りでも英欧が影響
2019年8月10日号米国の景気も株価も上昇サイクル終盤を永らえる可能性がある。低インフレ下で利下げが可能なことに加え、トランプ政権は来年11月の大統領選挙まで景況・市況の維持に余念がない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 "習近平の肝いり"で注目される スタートアップ向け株式市場 「科創板」は活況となるか
2019年8月10日号2019年7月22日、上海証券取引所でハイテク・イノベーション関連の企業に特化した新市場「科創板(スター・マーケット)」の取引が始まった。この市場は、昨年11月上海で開催された「第1回中国国際輸入博覧会」において習近平国家主席が基調講演で初めて構想に言及し、今年1月23日に中国共産党中央委員会が承認。3月4日に株式発行登録制度や上場した企業の監督管理に関する規則が施行され、そしてこのたび取引が開始された。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 リベラルな公約を連発する 次期EU委員長に ドイツ経済界から強い懸念
2019年8月10日号7月16日にドイツのフォンデアライエン国防大臣が欧州議会によって次期欧州連合(EU)委員長として承認された。約3万人の職員を持つ欧州最大の官僚機構のトップの選出は、混乱した。フォンデアライエン氏は欧州議会選挙中には委員長候補ではなく、フランスのマクロン大統領の推薦で、欧州評議会から突然委員長候補に指名された「ダークホース」だった。議員の約40%がこの「密室人事」に怒ったため、フォンデアライエン氏の得票数は過半数を9票しか上回らなかった。
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数字は語る
ロボットの普及で低スキルの職を代替 所得格差も進む
2019年8月3日号ロボットの普及が加速している。世界の産業用ロボットの普及台数は225万台となり、過去20年で3倍に拡大した。国際ロボット連盟の短期予測などを基に推計すると、2030年には2000万台に達する見込みだ。日本のようなロボットに競争力がある国にとっては朗報だろう。
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金融市場 異論百出
「MMTブーム」と参院選に見る 残念な日本の借金付け回し体質
2019年8月3日号現代貨幣理論(MMT)派のステファニー・ケルトン・米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校教授が7月3週目に来日した。それを受けて、日本のマスメディアは彼女の講演等を大きく取り上げた。
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商品市場 透視眼鏡
米国の生産増で原油需給緩和 地政学リスク高まるも上値重い
2019年8月3日号原油相場は4月下旬をピークに下落した後、6月上旬を底に下げ止まった。しかし、7月に入って上値は重い。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 タイで遂に新政権発足も 親軍派の連立政権がはらむ 政策運営の混乱リスク
2019年8月3日号タイで今年3月に総選挙が実施され、実質的な軍事政権の継続を目指した「親軍派」が19もの政党との連立により下院の過半数を制した。7月には新しい閣僚の顔触れが決まり、ようやく新政権の発足にこぎ着けた。そこで、タイ新政権の政策運営や起こり得るリスクについて考えたい。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 中央銀行総裁を未経験の ラガルドECB新総裁に 期待される卓越した調整力
2019年8月3日号欧州連合(EU)の高官人事は、3日間にわたるEU首脳会議の末、次期欧州委員会委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相、欧州中央銀行(ECB)総裁に国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事が指名された。
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金利市場 透視眼鏡
ユーロ圏の長期低迷を示唆か 国債上回るスワップ金利低下
2019年7月27日号FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げがほぼ確実視される中、世界的な長期金利の低下傾向が続いている。ユーロ圏ではドイツ10年債利回りが史上初めてマイナス0.4%を下回った。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 アジア・オセアニアで静かに広がりつつある エルニーニョの悪影響
2019年7月27日号観測史上3本の指に入る規模だった前回のエルニーニョ現象(2014~16年、いわゆる「スーパーエルニーニョ」)に対し、今回は小規模だ。この場合、一般に東南アジアでは、悪影響も小さくなる傾向にある。一方、オーストラリアとインドでは、小規模エルニーニョでも、しばしば大規模な干ばつを伴う。以下、それぞれについて分けて見ていきたい。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 不透明感増す中国経済 習主席と李首相自ら懸念の払拭に奔走
2019年7月27日号「国際金融危機から10年が経ち、世界経済は再び十字路に立っている。保護主義、自国至上主義が持続的に蔓延し、貿易と投資をめぐる争いは過熱し、グローバル産業構造と金融の安定に悪影響を及ぼしている。世界経済をめぐる運営リスクと不確実性は高まり、海外投資家の自信は明らかに不足している」