記事一覧:From Readers From Editors421

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    2013年8月3日号  

    ヘッジファンドという言葉を初めて意識したのは大学生のころ。浜田和幸さんが1999年に出版された『ヘッジファンド 世紀末の妖怪』という新書でした。ジョージ・ソロス、ジュリアン・ロバートソン、ルイス・ベーコン──。非常識な大ばくちであるのに、圧倒的スケールと論理性がある彼らの手口は、金融論をかじり始めていた私にとっては、あまりに教科書と懸け離れていて大きな衝撃でした。最近は、徐々に“普通の業界”に変質してきたとの声を耳にします。

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    2013年7月27日号  

    インベーダー世代とファミコン世代のはざまに位置します。最もはまったのは1983年登場のシューティングゲーム「ゼビウス」。以前のゲームと違って敵の出現パターンが変わるシステム、それにフラッグ、ソルといった隠れキャラにも夢中になったものです。開発チームを率いた遠藤雅信氏によれば、ゼビウスは当時、大作の隙間を埋めるB級作品と位置づけられ、「上司には好き勝手に作っていいよ」と言われていたといいます。社内評価は「面白いという人と駄目だという人と真っ二つ」「隠れキャラなどはむちゃくちゃ怒られた」とのこと。

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    2013年7月20日号  

    鉄道会社を取材していると、時間の流れの違いを感じます。こちらは今日起きたニュースを追う仕事。片や鉄道事業者の計画は、10~20年スパンで組み立てられています。新線の開設や都市開発は、かかる歳月も長ければ、投入されるおカネも数千億円単位と莫大です。渋谷の開発、リニア中央新幹線、そして羽田、成田両空港とつながる都心直結線構想。いずれも完成まで10年以上を要するものばかり。今は現実感がありませんが、完成すれば、ライフスタイルを劇的に変える可能性を秘めています。

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    2013年7月13日号  

    人を欺くときには、心理特性につけ込んだテクニックが使われます。「『残りあとわずかですよ』と言われると、『欲しい』という思いがたきつけられる」(希少性)、「権威に服従しがち」といったものです。その一つに「返報性」があります。これは「恩恵を与えてくれた人に対して、お返しをせずにはいられない」という心理特性。ロバート・チャルディーニ著『影響力の武器[第二版]』は、「相手から好意を受けると、より大きな好意で返したくなる」「一度、拒絶すると責任を感じ、次の譲歩提案を受け入れがちになる」といった承諾のメカニズムを詳らかにしています。

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    2013年7月6日号  

    四方を暖流と寒流が交差する海に囲まれた日本。世界有数の魚食民族である日本人は、さまざまな魚料理を編み出しました。中でも、他国の人々がまねできぬ、大胆かつ粋な料理が「刺し身」である──。日本の食文化の素晴らしさを軽妙に伝えてくれるのが、小泉武夫著『食と日本人の知恵』です。

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    2013年6月29日号  

    株式相場の先行きに関しては、楽観論と慎重論に分かれています。楽観論の中には、いずれ2万円、3万円という景気のよい話もあります。1989~90年、日経平均株価は3万円台。最高値では4万円近くまで行きました。当時の私は株など無縁の貧乏学生でしたので、そう聞いても何だか遠い世界の出来事のように感じます。逆にもし当時の市場関係者から見たら、1万円割れがずっと続くなどというのは信じ難いことだったでしょう。

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    2013年6月22日号  

    本誌100年分の特集テーマを調べたところ、松下幸之助も本田宗一郎も、バラバラではたくさんの記事がありますが、1人の経営者を丸ごと扱ったものはありませんでした。

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    2013年6月15日号  

    レーシックを中心とした特集に続いて、今週はインプラントを中心とした歯の特集を担当しました。取材していて感じたのが、レーシックとインプラントは似た業界であるということ。自由診療、治療費は比較的高額、医療トラブルが社会問題化している、一部の医師が派手な宣伝を出して集客している。似ている部分を挙げたらきりがありません。

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    2013年6月8日号  

    常識を完全に覆した──。日本銀行の黒田東彦総裁が打ち出した“異次元緩和”は、市場に混乱を及ぼすなど、一口で言うならそんな破壊力を持っていました。今回の特集では、そんな異常事態に巻き込まれているマーケットや、プレーヤーたちの動向をつぶさに追いました。

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    2013年6月1日号  

    名うての塾講師に取材したときのこと、最後に「わが子への教育」が話題となりました。その練達の先生いわく、「生徒でなく、わが子に教えるとなるとずいぶん、勝手が違うんですよね」。過剰に言葉を荒らげたり、叱りつけたり。「ふがいないと感じ、むきになってしまう」というのです。

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    2013年5月25日号  

    私の祖父は、信州・松本で朦朧新聞の社長兼主筆をしていた時期があります。職を転々とした後、これに飛びついたようです。朦朧新聞は戦前戦後、とりわけ松本市で粗製乱造された小さな地域新聞の総称。祖父の新聞は最盛期には3000部ほど発行されたと聞きましたが、定かではありません。現物は今や影も形もなし。一部たりとも残っていません。1913年5月、東京・日本橋の貸間で小さな雑誌が創刊されました。「経済雑誌ダイヤモンド」です。創刊号は1000部印刷されたそうです。

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    2013年5月18日号  

    創刊100周年記念の今号特集では、日本の産業・企業の将来を示唆する企業体、パナソニックの今を徹底検証しました。今号よりスタートした新連載を足早にご紹介します。 池井戸潤さんの小説「銀翼のイカロス」は、ご存じ「オレバブ」シリーズの主人公・半沢が帝国航空を舞台に大活躍します。落合博満さんの「采配【第二幕】」は、ベストセラー『采配』の待望の続編。

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    2013年5月11日号  

    20年もの長きにわたって「F氏的日常」を連載いただいた福山庸治さん、「超ビギナーのためのマネー個人運用術入門」「山崎元のマネー経済の歩き方」と13年間にわたりマネー運用のアドバイスを送っていただいた山崎元さん。両長期連載が今号をもって終了いたします。福山さん、山崎さん、ありがとうございました。読者の皆様、ご愛読に感謝いたします。

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    2013年5月4日号  

    超高齢社会の日本。このままでは将来、死に場所が定まらない“みとり難民”が膨大な数に上る、という悲しい絵図があります。その受け皿として期待されるのがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。業者は補助金や税制優遇が得られるとあって、その数10万戸を突破、高齢者住宅の新たな主役として期待されています。

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    2013年4月20日号  

     緊急特集「日銀超弩級緩和の衝撃」で詳述している通り、まさに超弩級の金融緩和が実施されます。毎月の国債発行額の7割を日銀が買い入れ、マネタリーベースを2年で倍増させる、というのだから凄まじい。さらに、資産価格のリスクプレミアム縮小効果を狙い、ETFやすでにかなり急騰したJ-REITの購入も倍増するとしました。リスクプレミアム縮小とは、要はまだ値上がりする、というわけです。

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    2013年4月13日号  

    『日本農業への正しい絶望法』(神門善久著)は、刺激的な本です。もともと日本には、移ろいやすい自然環境と調和しながら健康的な作物をつくる、優れた耕作技能があった。技能集約型農業はアジアだけでなく、環太平洋の先進国に対しても優位に立つ。「その技能がどんどん死滅している」と危機感をあらわにします。

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    2013年4月6日号  

     「経済理論は、いかに数少ない要素で多くのことを説明できるかという姿勢で論理的に組み立てられた構造モデルであって、現実そのものをコピーしたものではない」『経済学に何ができるか』で猪木武徳さんは、英国の経済学者、J・R・ヒックスの言葉を引いてこう続けます。「現実に起こることは必ずその理論の結論から外れている。外れた場合に、理論は『なぜか』という問いを生む準拠枠を与えてくれる。そこに理論の役割と効用がある」

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    2013年3月30日号  

    経済成長率という最もベーシックな経済数字でも、取り扱いには注意が必要です。よくいわれる「ゲタ」の問題です。年度の成長率というのは、前年度の最終四半期の水準によって“見かけ”が大きく変わります。前年度末の発射台が高いと、その後横ばいであったとしても、年度平均で見ればプラスになります。逆に、前年度末の発射台が低いと、その後好調であってもさえない数字となるわけです。

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    2013年3月23日号  

    日本銀行総裁候補の黒田東彦・アジア開発銀行総裁は、さらなる金融緩和に踏み出すと繰り返し表明しています。「デフレ脱却に向けて市場の期待に働きかけることが重要。市場とのコミュニケーションを通じて、やれることは何でもやる」と。その「期待」は、株式やREIT、不動産といった資産価格の形成に、大きな影響を及ぼすことが知られています。余剰マネーはいずれ「土地」「含み」を目がけ流れ込んでいくでしょう。

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    2013年3月16日号  

    私も目のトラブルを抱えており、普段はメガネ、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズを使い分けながら、だましだまし生活をしています。これだけ視力矯正に苦しんでいるのは、特殊な角膜に関するトラブルを抱えているためです。すでに角膜移植を2回行い、目の注射(ガンチュウ)経験も10回以上です。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    東証改革に見る「ルーズとタイト」の文化の違い

     東京証券取引所の幹部との雑談で「ルーズカルチャー」と「タイトカルチャー」が話題になりました。いわく日本はタイトカルチャーの国で、規律を重んじる。だから強制力を伴わずとも、東証が資本コストや株価を意識した経営を「要請」すれば上場企業がおのずと動いてくれる。確かに東証の市場改革は、大枠では狙い通りに進んでいるようです。
     一方、米国などはルーズカルチャーの国で、個人の自由を重んじるため強制力がなければ物事が動かない。タイトな文化の方が、日本人に向いている気はしますが、横並び主義や同調圧力が弊害を生むケースもあります。ルーズでありながらタイトさも併せ持つ。自分自身はそうありたいと思います。

  • 編集長 浅島亮子

    『週刊ダイヤモンド2025年2月22日号』発売中止のお詫び

     前号のフジテレビ特集におきまして、アンケート結果を記載した一覧表で誤記が判明いたしました。そのため市販を中止しましたが、定期購読分については発送停止の措置が間に合わなかったため、定期購読者の皆様には修正した記事をお送りいたします。読者の皆様ならびに関係者の皆様には、多大なご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
     創刊111年の歴史に泥を塗る事態を招いてしまったことを、責任者として猛省しております。今後このようなことがないよう、チェック体制の強化など再発防止を徹底する所存です。今後とも弊誌を末長くご愛顧いただけましたら幸いに存じます。
    『ダイヤモンド編集部』編集長 浅島亮子

最新号の案内25年3月1・8日号

表紙

特集上場廃止ラッシュ

東京証券取引所の経過措置期間が2025年3月に終了し、新たな上場維持基準が適用される。さらに政策保有株式や親子上場の解消も進み、安定株主を失った企業は同意なき買収を容赦なく突き付けられる。あらゆる上場企業が安穏としていられない、淘汰の時代が…

特集2狙え! 不動産リッチ企業

不動産含み益をたっぷり抱える"不動産リッチ企業"への注目度が高まっている。アクティビストらの売却圧力も強まる一方だ。そこで、不動産の含み益が大きい企業の投資妙味を徹底分析。含み益を反映した修正PBRや時価総額に対する含み益の比率から、割安な…