記事一覧:コラム2379件
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From Readers From Editors
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2015年5月23日号「セル・イン・メイ(5月に売れ)」──。ウォール街ではあまりにも有名な株式相場の格言です。ヘッジファンドの決算などで5月に利益確定の売りが集中するとされているのです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【科学】 宇宙飛行、エボラ、大地震 リスクに向き合う現場の勇気
2015年5月23日号軽い会話調だが、中身はそれに反してずしりと重い。『宇宙飛行士が教える地球の歩き方』は、巨大な国際宇宙ステーション(ISS)が無重量状態にあるのとどこか似ている。著者は現在、50代半ばのカナダ人宇宙飛行士。3回の宇宙飛行を体験し、ISSの船長という大役も務め上げている。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
経営リーダーの引き継ぎ書 増幅型リーダーの実践技法
2015年5月23日号ディー・エヌ・エー(DeNA)の創業者・南場智子氏によるヒット著作『不格好経営』が“表”であるとするならば、『黒子の流儀』は“舞台裏”の著作。著者は、横浜DeNAベイスターズオーナーを退任したのに続き、6月にはDeNA会長も退任しますが、あたかも「引き継ぎ書」をまとめるかのように、プロ野球参入や「モバゲー」をめぐる公正取引委員会との攻防などを記しています。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
日本財政は消費税が救世主? 短期楽観の今こそ警戒すべし
2015年5月23日号いきなり本書の結論を紹介してしまうと、「消費税率は少なくとも15%まで引き上げなくては、2020年代半ばに財政危機が起きるケースが多く考えられる。仮に、消費税率を20%まで引き上げればほとんどのケースで維持可能」である。
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Book Reviews 知を磨く読書
21世紀経済学の病理
2015年5月23日号学問の世界で、一つの学派がヘゲモニー(覇権)を握ると、多様な観点からの真理の追究ができなくなってしまう。その傾向が著しいのが、21世紀に入ってからの経済学だ。京都大学大学院教授の藤井聡氏の力作『〈凡庸〉という悪魔』を読むと、シカゴ学派がヘゲモニーを握っている経済学界の病理がよく分かる。
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This is.
Marlboro 60年ぶりのデザイン刷新に込めた想い
2015年5月16日号フィリップ モリス ジャパンのブランド「マールボロ」の新展開を発表するユニークな体験型イベントが、3月9日東京都内で開催された。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【子育て・教育】 公立小学校を大変身させる 新メソッドと納得の指導法
2015年5月16日号「うちの子、どうすれば本を読むようになるでしょうか」。長年、教育の現場にいて、なくなったことのない相談だ。『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』は、さまざまな家庭背景や事情を持った子たちがいる米国の公立小学校で、「クラス全員を本好きにさせる授業法」を開発した先生が書いた。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
人事の確執と非情が明かす ニッポン電機 凋落の底流
2015年5月16日号電機業界の凋落の底流を、「人事」に見た著作が、欠品になるほどの勢いで売れています。まず『ドキュメント パナソニック人事抗争史』。多くの役員OBたちへの取材を通じ、パナソニック(むしろ松下電器と言うべき)の凋落は、創業者・松下幸之助と娘婿である松下正治の確執に起因していると言います。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
ケインズのエッセイに倣って トップ経済学者が論じる未来
2015年5月16日号昨年、金融市場で話題になったのは、米ハーバード大学のサマーズ教授の「長期停滞論」だった。先進各国とも潜在成長率が大幅に低下し、マクロ経済の需給を均衡させる自然利子率がマイナスに落ち込んだ可能性が提示された。日欧では、マイナスの長期金利が観測されて、長期停滞論が現実味を帯びて語られる。フロンティアは消滅し、もはや暗い未来しか描けないのか。
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Book Reviews 知を磨く読書
強大化する習政権の屋台骨
2015年5月16日号21世紀において、中国が米国と並ぶ二大帝国になることは間違いない。朝日新聞の中国専門家として著名な峯村健司氏は、『十三億分の一の男』において、習近平の江沢民、胡錦濤との違いについて興味深い記述をしている。
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From Readers From Editors
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2015年5月16日号この10年ほどは、髪形を3ミリの丸坊主にしています。坊主頭の何がいいかといいますと、自分でバリカンにより、カットができる点です。20分以上かかってしまいますが、一人で刈れます。時々、自分の目に見えない部分が長いまま残ってしまい、斬新な髪形になってしまうこともありますし、先日は、襟足を仕上げようとして、はさみでカットする際に、肌も切ってしまい流血となりました。
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From Readers From Editors
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2015年5月2日号人事部は、究極のサービス業かもしれません。部員1人当たり約150人の従業員を顧客に持ち、最高のパフォーマンスを出してもらえるように環境を整えます。それだけではありません。就職活動中の学生はもちろん、最近はその親も顧客です。内定辞退が出ないよう、親向けの説明会を開いたり、手紙やプレゼントを贈ったりします。
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Book Reviews 著者のホンネ
真っ暗闇の中の対話で 社会の価値観が変わる
2015年5月2日号ダイアログ・イン・ザ・ダークは1988年にドイツで誕生しました。「暗闇の中の対話」という名前の通り、真っ暗闇の中に8人1チームで入場するのですが、中は真っ暗ですから先に進むことは難しい。そこで、参加者は白杖を手に持ち、「アテンド」と呼ばれる視覚障害者が案内人を務め、皆を導きます。つまり、日常の世界とは関係性が逆転するのです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【音楽・演劇・演芸】 アーティストの素顔に迫る 独白録・音楽評伝の出色
2015年5月2日号良質な音楽書はアーティストや歌をより深く理解するためのテキストとなる。『友川カズキ独白録 生きてるって言ってみろ』は読み終えると無性に友川カズキの代表作「生きてるって言ってみろ」を聴きたくなる。自身の半生と折々の思いを語り起こした本作は、中学2年で出会った中原中也の詩から受けた衝撃、バスケットボールに熱く入れ込んだ高校時代、土木作業員など肉体労働をしながら歌い続けてきた日々が描かれている。あたかも友川本人と酒を酌み交わしながら話を聞いているような語り口は読みやすく心に染み込んでくる。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
プロに学ぶ敬語の使い分け 一年生のためのよく効く本
2015年5月2日号「分かっていないなぁ」と思うのか、この時期、真新しいスーツ姿で敬語遣いの書籍を求められるお客さまが増えます。国語学的や決め付け型の解説本が多い敬語本の中で、『接客・商談の一流プロに学ぶ! お客様の心を動かす敬語と話し方』は、画期的ともいえる敬語本です。
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Book Reviews 私の「イチオシ収穫本」
中国で20年以上も収監された 陸軍憲兵と家族を襲った悲劇
2015年5月2日号2人の残留日本兵、横井庄一氏と小野田寛郎氏が1970年代にそれぞれグアム島とフィリピン・ルバング島から帰還したことは、子ども心にも非常に衝撃的だった。しかし、評者が深谷義治という人物の名前を聞いたのは、今回が初めてだ。深谷氏は戦前、日本陸軍に所属し、中国大陸で憲兵として「特殊任務」に従事する。終戦後も13年間、上官が下した「任務遂行」の命令を受け、そのまま潜伏した。しかし、戦中戦後のスパイ容疑で20年以上も上海の刑務所に収監され、日中平和友好条約締結後の78年になってようやく釈放される。
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Book Reviews 知を磨く読書
人間の限界をも教える数学
2015年5月2日号大栗博司著『数学の言葉で世界を見たら』は、数学者の父から中学生の娘に宛てて書いた数学の参考書という体裁になっているが、内容は大学の教養課程レベルだ。〈不完全性定理は自然数の体系についての主張であって、完全で矛盾のない公理系もある。たとえば、実数の足し算や掛け算は矛盾を含んでいない。ただし、実数の中で、その部分集合として自然数を定義しようとすると、そのような理論の中では自分自身に矛盾がないことが証明できなくなる。このように、不完全性定理は自然数を含む理論についての限定的な主張だ。
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This is.
AUSTIN REED ヴィンテージ感のある風合い
2015年5月2日号チャールズ皇太子とエリザベス女王から英国王室御用達の栄誉を授かっているオースチン リードは、今年で創業115周年。米国でリテール・ビジネスを学んだ創業者のオースチン・レナード・リードが、オーダーメイドが主流だった時代に、生地と仕立ての良さを重視した既製服を提供することで、新しいビジネスモデルを築いた。
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From Readers From Editors
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2015年4月25日号こと、個人データの提供に関するアレルギーについては、世代ギャップが激しい──。今号の特集で抱いた率直な感想です。スマホなしではいられない若者は、多少の個人データが漏れることに頓着せず、むしろそこから得られる便利さの方を重視しているようです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【健康・医療】 医師のホンネと気持ちを理解 正しく病気と向き合う法
2015年4月25日号1990年代後半から医療事故の報道が多くなり、“医療不信”の言葉が浸透した。医師と患者は一心同体。一緒に病気に立ち向かうし、共存する。相手の気持ちが理解できない、したくないのは不幸なこと。そこで、肺がんの専門医として知られる奥仲哲弥医師が『「余命3ヵ月」と伝えるときの医者のホンネ』の中で、赤裸々にホンネを吐露している。