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  • 【流通】“百貨店の雄”三越伊勢丹が大阪で失敗した三つの理由

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    【流通】 “百貨店の雄”三越伊勢丹が 大阪で失敗した三つの理由

    2014年2月8日号  

    三越伊勢丹ホールディングス(HD)と西日本旅客鉄道(JR西日本)が、JR大阪駅前で共同運営するJR大阪三越伊勢丹の再建策を発表した。開業からわずか3年で大幅な事業縮小を余儀なくされた。

  • 【家電】シャープの切り札を大量購入“中国のジョブズ”の野望

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    【家電】 シャープの切り札を大量購入 “中国のジョブズ”の野望

    2014年2月8日号  

    昨年12月上旬、シャープの液晶事業の一大拠点である亀山第2工場で、ある大口顧客向けの生産が秘密裏に始まっていた。工場内の生産ラインに仕込まれたのは、シャープが世界で初めて量産化に成功したとされる省エネルギー性の高い「IGZO」(イグゾー)と呼ばれる液晶パネルだ。畳3枚分もある大きなガラスが、600個以上に分断され、一つひとつがスマートフォン向けの液晶パネルとして出荷されていく。

  • 【銀行】みずほのトップ人事を分けた金融庁からの「鶴の一声」

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    【銀行】 みずほのトップ人事を分けた 金融庁からの「鶴の一声」

    2014年2月8日号  

    みずほ銀行の唐突な頭取交代の裏側には、いったい何があったのか──。2013年9月以降、暴力団融資が社会問題化し、猛烈な批判に晒されたみずほグループ。合併前の「旧行意識」がまたぞろ顔をのぞかせる、みずほ特有の構造的な問題を前に、持ち株会社の佐藤康博社長は再生への道筋について、自問自答を繰り返していた。

  • 【食品】PBの製造者名の表示義務化マルハニチロ問題で検討開始

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    【食品】 PBの製造者名の表示義務化 マルハニチロ問題で検討開始

    2014年2月1日号  

    マルハニチログループのアクリフーズ群馬工場で製造した冷凍食品から農薬が検出された事件は、いまだ解決を見ていないが、思わぬところに影響が出始めた。プライベートブランド(PB、自主企画)商品の製造者名の記載についてだ。

  • 【非鉄金属】インドネシアで発動された“ニッケル禁輸”の視界不良

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    【非鉄金属】 インドネシアで発動された “ニッケル禁輸”の視界不良

    2014年2月1日号  

    1月12日以降、非鉄金属業界では、困惑顔が収まらない。インドネシア政府が、「新鉱物・石炭鉱業法」(新鉱業法)に基づき、未加工のニッケル鉱石などの禁輸に踏み切ったのだ。

  • 【石油】コスモ提携加速でも燻る東燃ゼネラルとの“縁談復活”

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    【石油】 コスモ提携加速でも燻る 東燃ゼネラルとの“縁談復活”

    2014年2月1日号  

    コスモ石油が提携戦略を加速させている。昨年末には昭和シェル石油、東燃ゼネラル石油、住友商事と2014年末に液化石油ガス事業を統合すると発表。1月21日にはスペイン石油大手CEPSAと原油・天然ガス開発で業務提携することに基本合意した。

  • 【鉄道】再上場後の西武に求められるホテル、不動産の成長戦略

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    【鉄道】 再上場後の西武に求められる ホテル、不動産の成長戦略

    2014年2月1日号  

    筆頭株主の米国ファンド、サーベラスともめにもめていた西武ホールディングス(HD)の再上場にようやくめどがついた。1月15日、東京証券取引所に株式上場を申請、上場審査に2カ月、投資家に希望価格をヒアリングするブックビルディングに要する時間を勘案すると、早ければ4月にも上場が実現する。

  • 【ゲーム】3期連続営業赤字に転落任天堂、負の連鎖の底なし沼

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    【ゲーム】 3期連続営業赤字に転落 任天堂、負の連鎖の底なし沼

    2014年2月1日号  

    任天堂が負の連鎖に陥っている。2014年3月期の決算予想を大幅に下方修正。期初に岩田聡社長が「コミットメント」としてきた連結営業利益1000億円を達成できず、350億円の赤字に、売上高も期初予想の9200億円から5900億円に下方修正した。営業赤字は3期連続となる見通しだ。

  • 【小売り】ユニクロが“弱点克服”に前進海外急成長で世界戦略を加速

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    【小売り】 ユニクロが“弱点克服”に前進 海外急成長で世界戦略を加速

    2014年1月25日号  

    カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、“弱点克服”に向け大きく踏み出した。手薄だった海外事業のてこ入れが効き始め、2013年9~11月期の連結決算で、海外ユニクロ事業の売上高は1140億円(前年同期比76.8%増)、営業利益は165億円(同97%増)と急成長しているのだ。今や売上高と営業利益の約3割を占める屋台骨となっているほどだ。

  • 【食品】マルハニチロへのフードテロ解決が遅れると致命傷にも

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    【食品】 マルハニチロへのフードテロ 解決が遅れると致命傷にも

    2014年1月25日号  

    昨年末、マルハニチログループの子会社、アクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品から、工場内では使用されていない農薬・マラチオンが相次ぎ検出されたことが明らかになった。事件の解決の手がかりがないまま、発覚後1カ月が過ぎようとしている。

  • 【製薬】贈収賄まで検討された!?ノバルティスの刑事告発

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    【製薬】 贈収賄まで検討された!? ノバルティスの刑事告発

    2014年1月25日号  

    「まさか誇大広告で刑事告発とは……」。ある大手製薬会社の幹部は意外な顔をする。ノバルティス ファーマの関係者が降圧剤「ディオバン」の不正な論文データに関与していた問題で、厚生労働省は、広告宣伝に用いたことが薬事法の禁止する虚偽・誇大広告に当たる疑いがあるとして、会社と当時の広告担当者を東京地検に刑事告発した。

  • 【太陽電池】買収1年でソーラー巨額特損東京エレク赤字転落の行く末

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    【太陽電池】 買収1年でソーラー巨額特損 東京エレク赤字転落の行く末

    2014年1月18日号  

    経営統合前に、身支度を整えなければ──。半導体製造装置大手の東京エレクトロンが勝負を懸けて実施したM&Aからわずか1年で、巨額の特別損失を計上した。東京エレクトロンは昨年12月、2013年度の業績の下方修正を発表。最終損益は230億円の黒字予想から一転、220億円の赤字予想へと転落したのだ。

  • 【重電】日立のトップ交代で混迷次期経団連会長の人事観測

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    【重電】 日立のトップ交代で混迷 次期経団連会長の人事観測

    2014年1月18日号  

    「明日には社長を辞めているかもしれない」。トップ交代の時期を問われると、笑いながらそうけむに巻いてきた日立製作所の中西宏明社長。そして、その“明日”は突如として訪れた。

  • 【半導体】ソニーの鶴岡工場買収計画に富士通が戦々恐々とする訳

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    【半導体】 ソニーの鶴岡工場買収計画に 富士通が戦々恐々とする訳

    2013年12月28日号  

    「ソニーの件ですぐに情報交換できないか」──。閉鎖が決まったルネサスエレクトロニクスの鶴岡工場(山形県鶴岡市)について、ソニーが買収を検討していることを本誌が報じた12月2日。半導体業界を担当するアナリストらに、ある大手メーカーから切羽詰まった問い合わせが届いた。

  • 【航空】スカイマーク新機材導入で始まる航空各社値上げドミノ

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    【航空】 スカイマーク新機材導入で 始まる航空各社値上げドミノ

    2013年12月28日号  

    新興航空会社、スカイマークのなりふり構わぬ戦略が航空各社にどんな影響を及ぼすのか。2014年3月25日からスカイマークが羽田~福岡線に投入する欧エアバス製の新機材A330型機。通常なら、エコノミークラス席が440席配置できるところを、271席しか設けないことでゆったりとした空間を提供、全席プレミアムシートにした。従来より前後で20センチメートル、横幅は5センチメートル広い。

  • 【労働問題】厚労省初「ブラック企業調査」違法行為8割の呆れた実態

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    【労働問題】 厚労省初「ブラック企業調査」 違法行為8割の呆れた実態

    2013年12月28日号  

    サービス残業、名ばかり管理職、賃金不払い、職場のパワーハラスメント──。調査結果は違法行為のオンパレードだった。12月17日、厚生労働省が、労働者を酷使したり使い捨てしたりしている、いわゆる「ブラック企業」の労働実態を2013年9月、1カ月にわたって初めて調査し、その結果を公表した。

  • 【軽自動車】トヨタ完勝、スズキ完敗で決着軽自動車増税のインパクト

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    【軽自動車】 トヨタ完勝、スズキ完敗で決着 軽自動車増税のインパクト

    2013年12月21日号  

    ついに、スズキの“牙城”が陥落した。12月12日、2014年度税制改正大綱がまとまり、ユーザーが年当たりに支払う軽自動車税が現在の7200円から1万0800円へ引き上げられたのだ。国内販売台数のうち軽自動車比率が9割を占めるスズキにとっては大打撃だ。

  • 【精密】特許侵害への当てつけか!?ニコンとシグマで冷戦勃発

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    【精密】 特許侵害への当てつけか!? ニコンとシグマで冷戦勃発

    2013年12月21日号  

    暗黙の了解の上に築かれてきたカメラメーカーとレンズメーカーの関係が崩れるかもしれない。2013年秋にニコンから発売された初級機の「D5300」と高級機の「Df」の主要2機種で交換レンズメーカー、シグマのレンズが正常に動作しなかったのだ。新規出荷のレンズは正常に動作するようになったが、すでに該当レンズを購入していたユーザーはシグマにレンズを郵送しアップデートするという手間が発生している。

  • 【家電】消える三洋出身のキーマンパナ電池事業で人材流出危機

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    【家電】 消える三洋出身のキーマン パナ電池事業で人材流出危機

    2013年12月21日号  

    「突然のことで申し訳ありませんが、別の道を見つけようと思います」 今年10月、パナソニックの車載用電池事業の技術責任者が、そんなあいさつを同僚や上司にした後で姿を消した。

  • 【市場】高まる日経平均株価の変動率投機主導のいびつな構造

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    【市場】 高まる日経平均株価の変動率 投機主導のいびつな構造

    2013年12月21日号  

    最近、日経平均株価の振幅の激しさが目立っている。1日の株価変動率(ボラティリティ)が2%前後、つまり300円前後動くことも珍しくなくなっているのだ。12月11日までのこの1カ月間の終値を比較すると、日経平均が200円以上、上下したのは9日に上ったのに対し、ニューヨークダウ工業株30種平均が200ドル以上、上下したのはゼロである。単位は違うがたまたま表面上の数字が近いダウ平均と比較すると、ボラティリティの高さは際立つ。

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記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    農協から届いた「抗議文」を読んで、しばし感傷に浸る

     JA全中から毎年、抗議文をもらうのですが、今年は雑誌の発売前に届きました。特集の一部を「組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿」としてダイヤモンド・オンラインで先に配信したからです。
     抗議文は、「19万人の農協役職員の0.2%の意見で記事が構成されており、(中略)偏った先入観を植え付ける意図があった」として、続編の配信中止を求める内容でした。
     組合長ら幹部200人超を含む役職員434人の声には傾聴する価値があるはずです。抗議文を読み、自分は若いと思い込んでいる人が鏡に映った老いた姿を見て、こんなはずはないと怒っているような印象を持ちました。自戒を込めて、鏡のせいにしてはいけないと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    ロングセラー第9弾でも攻め続ける農業特集

     今年も人気企画「儲かる農業」特集の第9弾が刷り上がりました。身内ながら感心するのが、毎年新しいコンテンツを加えて特集構成を刷新していることです。今回の新ネタは農協役職員アンケート。ロングセラー企画の定番を変えるには勇気が必要ですが、果敢に新機軸を打ち出しているのです。
     昨年、千本木デスク率いる農協問題取材チームは、共済の自爆営業などJAグループの不正を暴いたことが評価され、報道実務家フォーラム「調査報道大賞」優秀賞を受賞しました。訴訟に屈することなく、問題の本質を突く取材活動を貫いた結果と受け止めています。今回の特集でも粘り強い取材は健在。取材チームの熱量を存分に感じていただければ幸いです。

最新号の案内2024年5月11日号

表紙

特集儲かる農業2024

いよいよ儲かる農業が実現するフェーズに入った。「台頭する豪農」と「欧米のテクノロジー」と「陰の仕掛け人」が”令和の農業維新”というムーブメントを起こしている。他方、農業を牛耳ってきた旧来勢力である農協と農水省は、存在意義を問われる”緊急事態…

特集2家計・住宅ローン・株が激変! 金利ある世界

日本銀行が17年ぶりの利上げで金融政策の正常化に踏み出した。”金利ゼロ”に慣れ切った家計や企業経営、財政はどうなるのか。日本は「成長期待が持てない経済」から抜け出せるのか。それとも低金利は続き、物や資本が余った経済への道を歩むのか。「金利あ…