ライバルがいるからこそ
お国自慢も盛り上がる
今週号の特集は「いざ 都市対決!」です。
近所にいながら、いや近所だからこそ互いに意識してしまうライバル都市、あるいは歴史上の禍根をいまだにひきずる都市、似たようなキャラクター同士でしのぎを削り合っている都市……。日本全国にはさまざまなライバル都市があります。そんな、対面と歴史と意地を懸けた勝負の決着を、一気につけてしまおうという企画です。
冒頭でも紹介した1万人アンケートに基づく各都道府県の相関関係、すなわち各県民が「どの県が好きで、どの県が嫌いか」という話題も、挙げたのはほんの一部。詳しい内容は本誌でご覧ください。
また、個別のライバル都市の対決についても、全30事例について、本紙記者が総出で現地取材に赴きました。
例えば、北陸新幹線の全面開業による経済効果を目論む北陸3県「石川×富山×福井」の勝者はどこか。「京都×大阪×神戸」の3都が互いに「一緒にせんといて」と考える独自性とは何なのか。「千葉×埼玉」の“東京のイチの子分”の座はどちらが射止めるか……。県内の覇権争いという点では、過去に3度も県庁所在地が行ったり来たりした「前橋×高崎」や、反核平和の町と軍港基地の町「長崎×佐世保」というケースもあります。
歴史をひも解けば「青森×弘前×八戸」はかつて別の藩で、いまだに戦国末期からの因縁を抱える“犬猿の仲”ですし、「会津若松×萩」も幕末の戊辰戦争の記憶を引きずっています。平成の大合併で隣接することになった「伊賀×甲賀」、富士山の“表”問題では常にもめる「静岡×山梨」の論争も見逃せません。
キャラかぶり都市バトルでは、「横浜×神戸×長崎」の中華街と夜景の港町頂上決戦、「熱海×別府」の温泉対決、「豊田×日立」の企業城下町勝負、「田園調布×芦屋」の東西お金持ち決定戦も興味深いところです。
このほか、たかだか140年の歴史しかない“県民性”ではなく“藩”単位で住民気質を読み解く「52藩別の藩民性一覧」、“おいしそうな町”“スポーツの町”“先端技術の町”といった地名のイメージに基づく「ご当地ブランドランキング」や、独自調査による47都道府県知事の「地方創生力ランキング」も掲載しました。
そんなこんなで、なんと66ページの大特集になりました。是非、郷土の仲間やライバル都市の出身者同士で読み、盛り上がってください。
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週刊ダイヤモンド2015年3月21日号
「いざ 都市対決!」
◆Part1 ライバル県はここだ!
◆Part2 地域ナンバーワン決定戦
◆Part3 因縁の歴史合戦
◆Part4 県内の覇権争い
◆Part6 知事力ランキング
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