記事一覧:金利市場 透視眼鏡89

  • マネーを行き渡らせるには長期金利低位安定が不可欠

    金利市場 透視眼鏡
    マネーを行き渡らせるには 長期金利低位安定が不可欠

    2013年06月08日号  

    日本銀行の「量的・質的金融緩和」は資産の入れ替え、ポートフォリオリバランス効果を期待する政策だ。4月6日号の本欄で、10年国債利回りは貸出金利から下方に乖離し過ぎると上昇しやすいと指摘した。4月5日に0.315%まで低下した10年国債利回りは、その後上昇傾向に転じ、5月23日には1%をつけた。

  • 日銀国債購入拡大で10年金利は0.5%前後で低位安定か

    金利市場 透視眼鏡
    日銀国債購入拡大で10年金利は0.5%前後で低位安定か

    2013年05月11日号  

    日本銀行は「質的・量的金融緩和」の導入を決定し、毎月7兆円超の国債買い入れを発表した。買い入れる国債の平均残存期間を7年程度に延長すると決めたが、これで日銀の長期・超長期債買い入れが巨額になることが判明し、長期金利はいったん急低下した。しかし、買い入れ枠拡大で、国債の流動性低下などが懸念されたことから、円債市場のボラティリティ(価格変動幅)は急拡大し、結果として長期金利は急上昇した。

  • 現在の金利低下に潜む反転の芽国債利回りと貸出金利差が拡大

    金利市場 透視眼鏡
    現在の金利低下に潜む反転の芽 国債利回りと貸出金利差が拡大

    2013年04月06日号  

    日本銀行の新総裁となった黒田東彦氏は、就任会見で「2%の物価目標を2年程度で達成するため何でもやる」と述べた。日銀による資産買い入れ拡大への期待が一層高まった格好だが、黒田総裁は国債買い入れについて「国庫短期証券のような短期金利に近い水準の国債購入に政策効果がない」ことを強調した。国庫短期証券ではなく期間の長い国債の買い入れを大幅に増額すると示唆したわけであり、債券市場では10年債利回りが0.6%を大きく割り込んだ。

  • 今年も米国金利は4月がピーク“リスクオン”相場は長くない

    金利市場 透視眼鏡
    今年も米国金利は4月がピーク “リスクオン”相場は長くない

    2013年03月09日号  

    2012年11月以降、内外市場のリスクオン(リスクを取った投資をする)傾向が持続する中、米国債券市場では10年国債利回りが2%を上回った。他方、日本国債市場では日本銀行の新体制における資産買い入れ等基金拡大への思惑などから10年国債利回りの低位安定が続いており、米日10年国債利回りの較差は拡大傾向である。ここ数カ月に限れば、米日10年国債利回り較差と円の対ドルレートとの連動性も高まっており、米国の長期金利動向には為替市場からも大きな注目が集まっている。

  • 悪性ではない20年国債金利上昇保険会社の購入減と円安が要因

    金利市場 透視眼鏡
    悪性ではない20年国債金利上昇 保険会社の購入減と円安が要因

    2013年02月09日号  

    アベノミクスへの期待で円安・株高が進む中、円債市場では10年国債利回りが低位で安定している。銀行が日本銀行に預ける日銀当座預金の法定必要額を超過する部分に対する金利撤廃や、長期国債買い入れ増額への期待が強いことなどを反映している。しかし、20年国債利回りなど超長期国債の金利が上昇傾向にあり、悪い金利上昇の前兆と捉える向きも多い。

  • 実は“高金利”ではない豪ドル債為替値上がり益も狙って投資を

    金利市場 透視眼鏡
    実は“高金利”ではない豪ドル債 為替値上がり益も狙って投資を

    2013年01月12日号  

    第46回衆院選が自民党の圧勝に終わり、安倍晋三・自民党総裁を首班とする新内閣が発足した。安倍首相がかねて日本銀行に対して無制限の金融緩和を求めていることなどもあり、衆院選以降、円安が加速し始めている。このまま一気に円安が進行するかどうかについては不透明感も残るが、市場参加者の間では「歴史的円高局面の終焉」が説かれ始め、外国証券投資の機運も高まってきている。このような状況下で、イタリアの総選挙実施などを背景にユーロは引き続き買いづらく、米国債の低い利回りを敬遠する向きも多い。人気通貨・オーストラリアドルへの注目は高まりそうだ。

  • 来年も米国の経済成長は低水準金利低位安定で米国債に妙味

    金利市場 透視眼鏡
    来年も米国の経済成長は低水準 金利低位安定で米国債に妙味

    2012年12月08日号  

    年末商戦が好調な中、米国株価は持ち直し、債券市場では長期金利の上昇期待が高まっている。金融市場では、ブッシュ減税や財政管理法に基づく歳出自動削減に関して一時的な延長法案が可決され、財政の崖が回避されるとの見解が主流である。このまま堅調な消費が続けば、株高に連れて米国10年債利回りも上昇しよう。しかし、延長法案は一時的なもので、財政健全化に向けた本格的な議論は2013年前半に持ち越されると予想される。

  • ECBのゼロ金利長期化で下値不安小さい独・仏国債に妙味

    金利市場 透視眼鏡
    ECBのゼロ金利長期化で 下値不安小さい独・仏国債に妙味

    2012年11月10日号  

    2010年以降の金融市場における最大の懸案であった欧州債務問題については、今年、ECB(欧州中央銀行)の大きな決断によって、光明が見え始めた。ECBは、7月に銀行がECBに預ける預金ファシリティ金利を0%まで引き下げるゼロ金利政策に踏み切った後、9月には救済申請を条件に当該国の国債を無制限に買い入れる新たな国債買い入れプログラム(OMTs)を発表した。

  • 5年物債券利回りは低過ぎない今投資するのも一考の価値あり

    金利市場 透視眼鏡
    5年物債券利回りは低過ぎない 今投資するのも一考の価値あり

    2012年10月13日号  

    今年に入って日銀は資産買い入れ等基金による長期国債買い入れ(期間1~3年の国債)を25兆円増やした。これにより短中期国債の需給がタイトになり、3年物国債利回りは政策金利(0.10%)と並ぶ水準に張り付いた。また、円高傾向が止まらないことなどを背景に、日銀による同様の政策が長期化するとの思惑が広がり、3年超の国債利回りが低下している。

タブレット・スマートフォンでも誌面がそのまま読める
週刊ダイヤモンド電子版も好評発売中!

週刊ダイヤモンド デジタルサービスの提供を終了いたします

記者の目

  • 編集長 山口圭介

    パナの悩みは日本企業共通の悩み

    1年前、本誌のサブスクリプション特集で、パナソニックの家電部門を取材した際に痛感したのは〝レガシー〟を抱えた企業の改革の難しさです。  パナのレガシーといえば、ピーク時に2万7000店もあり、営業力の源泉だった系列の地域店「パナソニックショップ」。この販売網を活用し、家電サブスクの展開を模索していたけれど、店主も顧客も高齢化し、思うようには進んでいませんでした。  今号の特集では、足元で1万5000店まで減ったパナショップのさらなる大幅減の話も出てきました。  レガシーにいかに切り込めるか──。パナが抱える葛藤は、メディア業界をはじめ、多くの日本企業に共通の悩みに他なりません。

  • 編集部 新井美江子

    「マネシタ電器、上等」に見る底力

    「マネシタ電器、上等」。今回、とても印象的だったのが、パナソニックのOBたちが、口々にこう言っていたことでした。  マネシタ電器とは、かつて、成長のためには他社製品の模倣も厭わず、時に経営力でもって本家を凌駕するパナソニック(旧松下電器産業)を、やゆと称賛の入り交じる思いで世間が呼んだ愛称です。 「いつの間にか自前の技術にこだわるようになったけど、もともとパナソニックは技術じゃなく、営業力と経営力で成長してきた会社」(OB)  他社に劣ることをはっきり「劣る」と言い、誇れる強みを最大限生かして勝ちにいける──。この〝取捨選択力”に、黄金期のパナソニックの底力があったのかもしれないな、と思います。

全国書店リストバナー 「学割」 定期購読なら約57%オフ!
いますぐ資料請求!