記事一覧:金利市場 透視眼鏡94

  • ECBの量的緩和はまだ続く独10年債利回りは再び低下

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    ECBの量的緩和はまだ続く 独10年債利回りは再び低下

    2015年6月20日号  

    4月下旬以降、上昇傾向を続けていたドイツ10年債利回りは、5月中旬に0.8%を目前に低下に転じ、一時0.5%を割り込むなど、低下傾向に回帰するかに見えた。ところが、6月に入って再度利回りは急上昇し、1%近くに到達してしまった。

  • 輸出と物価抑制するユーロ高独長期金利上昇は長続きせず

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    輸出と物価抑制するユーロ高 独長期金利上昇は長続きせず

    2015年5月23日号  

    ECB(欧州中央銀行)による国債買い入れ政策導入以降、ドイツ10年債利回りは低下を続け、一時0.1%を割り込んだ。ところが、4月末に急騰し、5月以降は損切りの売りも巻き込んで上げ幅を拡大させ、ECBによる国債買い入れ政策導入決定以前の水準まで上昇した。

  • 低い長期金利が継続する中今年も4月が金利の天井か

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    低い長期金利が継続する中 今年も4月が金利の天井か

    2015年4月18日号  

    1月に0.2%割れという未曽有の低水準を付けた日本の10年債利回りだが、最終投資家にとってあまりに低過ぎる水準となってきたことなどからその後急騰した。ただ、日本銀行による巨額の国債買い入れがもたらす需給の逼迫感に変化はなく、国内金融機関の資金運用難の状態も容易には変わらない。運用難の資金の受け皿となっていた外国債券市場に目を向ければ、ドイツ10年債利回りが日本の10年債利回りを下回ったほか、利上げ期待の収縮で米国10年債利回りが2%を割り込む期間が長期化しつつある。そのような中、節目の0.5%に到達することなく、日本の長期金利は再び低下傾向に転じ、新年度を迎えた。

  • 利上げ近づく米国10年債より日本20年債への投資が増加

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    利上げ近づく米国10年債より 日本20年債への投資が増加

    2015年3月21日号  

    1月に急騰した日本の長期金利は、5年債利回りが日本銀行当座預金付利金利の0・1%を上回ったことで国内投資家の債券買いが復活し、その動きが長期債にも波及する格好で落ち着きを取り戻しつつある。

  • ECBへの量的緩和期待が日本の金利を上昇させた

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    ECBへの量的緩和期待が 日本の金利を上昇させた

    2015年2月21日号  

    日本の債券市場では1月に5年債利回りがマイナスになったほか、10年債利回りが0.2%を割り込むなど「金利がどこまで下がるのか」という点に全ての関心が集まっていた。しかし、1月22日の20年債入札後に長期金利が急騰、2月にも10年債入札が不調に終わるなど、今度は「金利がどこまで上がるのか」という不安が市場を覆った。

  • 独長期金利目先は反転の公算も中長期には低下基調が続く

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    独長期金利目先は反転の公算も 中長期には低下基調が続く

    2015年1月24日号  

    2014年後半から続く原油価格の下落傾向に歯止めがかからない中、世界の債券市場では長期金利の低下が続いている。日本の10年国債利回りの0.3%割れに関心が集まっているが、ドイツ10年国債利回りの0.5%割れも注目に値する。これまでの利回り低下ペースに鑑みれば、日本の10年国債利回りを下回る可能性もある。

  • 原油下落でデフレの欧州から資金流入で日米の金利は低下

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    原油下落でデフレの欧州から 資金流入で日米の金利は低下

    2014年12月20日号  

    8月以降、緩やかな下落傾向を続けてきた原油価格であったが、年末にかけて下げを加速させた。OPEC(石油輸出国機構)が減産を見送ったことが直接の引き金となったが、2011年、12年にWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物のチャート上の下値の支持線として機能した1バレル=76ドルという水準を下に抜けたことも大きな要因であろう。今後は76ドルを上値の抵抗線とするような弱めな推移が続く可能性が高まったといえそうだ。

  • 変動幅が小さく利回りが高い米国債は今最も有利な投資先

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    変動幅が小さく利回りが高い 米国債は今最も有利な投資先

    2014年11月22日号  

    日本銀行は10月31日に長期国債の買い入れ増額や買い入れ国債の平均年限長期化を中心とした追加緩和政策を発表した。国債需給逼迫化は確実視されており、今後、緩やかに日本の長期債、超長期債利回りは低下していくものと予想される。国内投資家の運用難に拍車が掛かり、あらためて債券投資戦略を練り直す必要がありそうだ。

  • ドル高で米長期金利低位安定も残る賃金上昇→金利反騰リスク

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    ドル高で米長期金利低位安定も 残る賃金上昇→金利反騰リスク

    2014年10月25日号  

    FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和政策が出口に向かう中、為替市場ではドル高が進行し、円やユーロに対してだけでなく、オセアニア通貨や新興国通貨に対してもドルは上昇している。

  • イタリア・スペイン国債利回り低下が日本国債の魅力を高めた

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    イタリア・スペイン国債利回り 低下が日本国債の魅力を高めた

    2014年9月27日号  

    7月から8月にかけて非居住者の日本の中長期債買いが膨らんでいる。短期国債市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げで、ユーロ圏の短期国債が軒並みマイナス利回りとなったことで、日本の国庫短期証券に買い圧力がかかったとされているが、中長期債についても同様の動きが生じているのだろうか。

  • ユーロ圏国債と連動性高まる日本国債の利回りは低位継続

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    ユーロ圏国債と連動性高まる 日本国債の利回りは低位継続

    2014年8月30日号  

    日本の10年債利回りは節目の0.5%割れまで低下した。銀行の資金調達原価が1%をやや下回る水準であることを考えれば、すでに投資妙味がない状態が続いていたが、それでも緩やかに低下している。日本国債の魅力が薄れる中、2014年度の運用計画において、国内の機関投資家は外債運用の積極化を盛り込んだ。しかし、足元では欧米の長期金利が顕著に低下し、外債運用も難しくなり、投資家の資金が日本国債に回帰している。しかし、0.5%の10年債を積極的に買う向きも限られ、20年債など利回りの高い債券への投資が増えている。

  • 利上げ近づくも米長期金利低下潜在成長率低下が影響か

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    利上げ近づくも米長期金利低下 潜在成長率低下が影響か

    2014年7月26日号  

    4月以降、米国の10年国債利回りは2.6%程度を中心としたレンジに切り下がったままだ。2013年末に3%を回復した10年国債利回りの低下については、当初、米国の労働者の賃金の回復が鈍いことを背景とした「利上げ期待の後退」が主因と考えられてきた。

  • ECBのマイナス金利実施でユーロ圏中長期債の妙味薄れる

    金利市場 透視眼鏡
    ECBのマイナス金利実施で ユーロ圏中長期債の妙味薄れる

    2014年6月28日号  

    ECB(欧州中央銀行)は6月5日、政策金利引き下げを決定したが、市場の最大の注目は銀行がECBに資金を預ける際の金利である預金ファシリティ金利や超過準備(銀行が必要積立額以上に保有している中央銀行への当座預金)付利金利のマイナス化に集まっている。

  • 賃金の伸び、潜在成長率鈍化で米10年債利回り3%割れ続く

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    賃金の伸び、潜在成長率鈍化で 米10年債利回り3%割れ続く

    2014年5月31日号  

    2013年末に3%を上回った米国10年債利回りは、14年入り以降、低下傾向にある。当初はアルゼンチンやウクライナなどの新興国問題を端緒としたリスクオフ局面の安全資産需要が原因とされることが多かったが、足元ではダウ工業株30種平均が史上最高値を更新するなど、リスクオフとは言い難い。複雑に幾つもの要因が重なり合ったことによるものとみられる。

  • 将来の為替ヘッジコスト上昇でリターン低下する米国債

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    将来の為替ヘッジコスト上昇で リターン低下する米国債

    2014年4月26日号  

    日本銀行の「量的・質的金融緩和」の効果もあり、日本の10年債利回りは0・6%台での安定推移が続いている。政策効果への期待という観点からは非常に望ましい状況だが、債券の運用者の視点からは、長期金利の低位安定は悩ましい状況である。4月より新年度入りする中、あらためて利回りの高い外債投資への関心が高まると予想される。

  • 貸出金利>10年金利が常態化0.72%が当面の利回りの天井

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    貸出金利>10年金利が常態化 0.72%が当面の利回りの天井

    2014年3月29日号  

    日本銀行が「量的・質的金融緩和」を発表して1年がたつ。2014年度も日銀による大量の国債買い入れが続く見込みで、引き続き日本の長期金利は低水準で推移すると予想されるが、落ち着きどころとなる金利水準については判断が難しいところだ。

  • 日本の金利決定要因の焦点は米国金利から日本株動向に移る

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    日本の金利決定要因の焦点は 米国金利から日本株動向に移る

    2014年3月1日号  

    2014年入り以降の株式市場は波乱の展開となっている。13年12月の米雇用統計が大きく下振れたことから、世界の株式市場の下落が鮮明になった。その後、アルゼンチン・ペソ急落が新興国経済への懸念を高めたことで株価の下落ペースが加速した。

  • FRBの政策判断は物価中心へ米国債市場の変動幅拡大の公算

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    FRBの政策判断は物価中心へ 米国債市場の変動幅拡大の公算

    2014年2月1日号  

    FRB(米連邦準備制度理事会)は2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の縮小開始を決定したが、それにより長期金利が大きく上昇することを避けるためにフォワードガイダンスを強化した。

  • 格下げされるも人気の仏国債独経済落ち込めば売られる公算

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    格下げされるも人気の仏国債 独経済落ち込めば売られる公算

    2013年12月28日号  

    米国の長期金利に連動する形で欧州債の利回りも夏以降上昇傾向にあったが、ECB(欧州中央銀行)の利下げや、ユーロ圏のディスインフレ傾向などを反映し、最近では欧州債の利回りも落ち着いている。

  • フォワードガイダンス強化でも米中期債利回り上昇抑制続かず

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    フォワードガイダンス強化でも米中期債利回り上昇抑制続かず

    2013年11月30日号  

    米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン副議長は上院での指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に解除すべきではないとのスタンスを示した。米国金利市場では軒並み利回りが低下したが、10年や30年ではなく5年の金利の低下が著しい。5年金利の2倍から2年金利と10年金利の和を減じたバタフライスプレッドに見るように、5年の金利が相対的に大きく低下したことがわかる。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…