記事一覧:稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より20

  • 「自利利他」の精神で中国に進出する [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    「自利利他」の精神で中国に進出する [下]

    2019年02月23日号  

    二番目は、中国を製造拠点としてのみとらえるのではなく、巨大なマーケットとしてもとらえ、展開していく、ということです。日本の人件費は世界で最も高いと言われます。日本の製造業は、この高い人件費という条件の中で、いいものをなるべく安くつくろうということで、中国へ進出しているわけです。しかし、単に製造拠点、つまり「安くつくれる中国」と考えるだけではなく、中国という国を巨大な市場として考え、進出することも、日本企業にとって非常に大事なことだろうと思います。

  • 「自利利他」の精神で中国に進出する [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    「自利利他」の精神で中国に進出する [中]

    2019年02月16日号  

    中国への進出が避けて通れないことであるなら、日本企業が中国へ進出する場合、自分たちの利益を最大限に求めるということはもちろん大事ではありますが、同時に、相手である中国側の企業、または中国という国に、地域社会に、日本企業と組むことによって大きな利益を与えられるようでなければなりません。また、そうすることで初めて、中国への進出が成功するのだと思います。

  • 「自利利他」の精神で中国に進出する [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    「自利利他」の精神で中国に進出する [上]

    2019年02月09日号  

    私は、昨今、日中関係が密接になるにしたがい、日本で「中国脅威論」が台頭し始めていることを、たいへん危惧しています。この二一世紀の日中関係は、友好関係に基づき、両国が共存共栄を図ることのできるようなものであるべきで、そういうすばらしい環境をつくっていくことがたいへん大事だとかねて思っています。

  • 起業の才覚 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    起業の才覚 [下]

    2019年02月02日号  

    単品しかやっていないから不安になる。その品物が売れなくなったら会社はつぶれそうだというので、複数の品物をつくろうと考える。これが一般に言われる「多角化」です。

  • 起業の才覚 [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    起業の才覚 [中]

    2019年01月26日号  

    もとは素人だった人が、事業を起こし、成功させてこられたのですが、その人間性、人柄をよく見てみると、八つの共通点があります。一番目に、冒険心の強い人でした。二番目に、何にでも挑戦していく、挑戦的な人でした。三番目には、勝ち気で負けん気の強い人でした。四番目に創造的な人でした。

  • 起業の才覚 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    起業の才覚 [上]

    2019年01月19日号  

    誰でもやれる簡単なこと、それを事業にするのが事業家です。禅問答のようですが、誰でもできそうな、一見、事業でないようなことを事業にするのが事業家なのです。

  • 戦略のベースとなる経営者の考え方 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    戦略のベースとなる経営者の考え方 [下]

    2019年01月12日号  

    さて、アナリストの方々はすでにご承知のことと思いますが、京セラはこのたび米国のAVXという子会社をニューヨーク証券取引所に再度上場しました。このことについて少々お話ししたいと思います。ここでは、まず相手の立場を考える、つまり、相手のためによかれと思う心で接することが、ビジネス社会においては、非常に大事であるということをわかっていただくための一つの例としてお話ししたいと思います。

  • 戦略のベースとなる経営者の考え方 [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    戦略のベースとなる経営者の考え方 [中]

    2018年12月29日号  

    それでは、京セラの海外展開について、少し具体的なお話をしたいと思います。今まで京セラの海外事業展開では、東南アジアを中心とした労働賃金の安い地域での生産は考えてきませんでした。米国を中心として京セラのお客様がおられるところでの生産に徹してきました。つまり、マーケット(市場)のあるところでもの(製品)をつくることで、お客様を大事にすること、またそのことを通じて進出した国の産業、経済の発展に貢献すること、この二点を海外生産の前提としてきました。しかし最近では、円高による価格破壊の影響などにより、お話ししたような従来からの方針とは異なり、賃金の安い国での生産も検討しています。

  • 戦略のベースとなる経営者の考え方 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    戦略のベースとなる経営者の考え方 [上]

    2018年12月22日号  

    京セラを設立して三六年になりますが(編集部注:講演時点の1995年現在)、実際は本日の演題とは異なり、これまであまり戦略というものを組んできませんでした。特に私が社長を務めていた期間には、中長期の経営計画は策定せず、年次計画だけをつくっていました。それは、中長期計画を立てても、自分たちの意志とは無関係な動きをする景気変動など、さまざまなファクターに影響されてしまって、狂いが発生し、それをそのままにして、立てたスケジュールどおりに展開していこうとすると、無理が生じてくるからです。

  • 企業における自己革新 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    企業における自己革新 [下]

    2018年12月15日号  

    現在、大型のコピーマシンの印字をするドラム、特に高速大量のマシンについては、京セラがつくっているアモルファスシリコンの感光体ドラムが採用されています。アモルファスという物質は制御しにくく、難しいものですが、あのような挙動のよくわからないもの、文献がないものの研究を若い者にやらせていると、なかなか核心を衝けません。うまくいったというので研究所へ行って見てみると、確かに印字がうまくいっている。しかし、再現しようとつくらせてみると、同じ性能が出ないのです。それでいて、何ヵ月かしたときに、またひょっこりとできるので、わけがわかりません。

  • 企業における自己革新 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    企業における自己革新 [上]

    2018年12月08日号  

    自己革新ということでは、京都大学の田中美知太郎さんというギリシャ哲学の大家を思い出します。一〇年ぐらい前から、京都大学の先生方とわれわれ経済界の者とが、月に一度、夜集まって酒を飲みながら話をするささやかな会が続いていました。田中美知太郎さんはその会にたいへん熱心に出ておられ、あるとき、こんなことがありました。

  • 経営者に求められる人間性 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    経営者に求められる人間性 [下]

    2018年12月01日号  

    私は自分のお金については、さほど気を遣いません。それは影響を被るのが自分だけ、せいぜい私の家族だけだからです。百貨店に買い物に行っても、私は値切ることができないのです。家にいるときは家内に「値切って買ってこい」と言うのですが、実際に百貨店へ連れて行かれると、たちどころに「もう結構です」と、しどろもどろになってしまいます。また庭師に家の庭を整えてもらうときも、「松の木を少しなぶるだけで、これは高い」と家内には言うのですが、庭師には強く出られません。庭師が入ってきて、「こんにちは、お世話になります」と言うと、「ああ、いつもお世話になっています」と、頼りない対応をしてしまいます。

  • 経営者に求められる人間性 [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    経営者に求められる人間性 [中]

    2018年11月24日号  

    創業以来、京都銀行が当社の主力銀行だったのですが、ある都市銀行からも取引をしたいとアプローチされたことがありました。そのとき私は、そんな簡単に取引を始めるというのもどうだろうかと考えていました。とかく風評では、銀行というものは経営に余裕があるときにはお金を貸してあげようと言うけれども、いざというときに貸してくれない。つまり晴れの日には傘を貸してやろうと言うし、雨が降ると傘をもっていってしまうようなものだ、とよく聞いていましたので、少し警戒をしていたのです。

  • 経営者に求められる人間性 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    経営者に求められる人間性 [上]

    2018年11月17日号  

    私はハワイで開催された国際会議から帰ってきたばかりでして、少し疲れているのですが、たいへん熱心な皆さんがお集まりになりましたので、この盛和塾の成立の経緯とその趣旨について、改めてお話をしようと思います。今から一〇年ぐらい前でしょうか、京都青年会議所を卒業した若い経営者たちと、たまに夜一杯飲むことがありました。そのときに、「どうがんばったら、稲盛さんの会社のように発展するのですか。何か秘訣があれば教えてください」というようなことを聞かれたのです。

  • 西郷南洲と大久保利通に学ぶ経営者の理想像 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    西郷南洲と大久保利通に学ぶ 経営者の理想像 [下]

    2018年11月10日号  

    経営者は、バランスのとれた人間性をもたなければなりません。それは、事業では常に決断を迫られるからです。あるときには、役員幹部から従業員、銀行まで一斉に反対される中で、それでもなお自分の信念に基づいて、「敵は幾万ありとても」の気概で断行することも必要でしょう。またあるときには、一従業員の言葉に謙虚に耳を傾け、勇気をもって自分の計画を取り下げる必要もあるでしょう。つまり、大胆さと慎重さの両方が必要なのであって、大胆でも慎重でもない、中庸だという意味ではありません。

  • 西郷南洲と大久保利通に学ぶ経営者の理想像 [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    西郷南洲と大久保利通に学ぶ 経営者の理想像 [中]

    2018年11月03日号  

    西郷南洲は自分の意見が受け入れられず、官職をなげうって鹿児島に帰ってくるのですが、一方で、大久保利通や伊藤博文など、他の明治の元勲はそのとき洋行をしました。そして、欧米の近代国家をじかに見て、「これはたいへんなことだ。今の日本とたいへんな差がある」と相当な影響を受け、危機感を抱いて帰ってくるわけです。

  • 西郷南洲と大久保利通に学ぶ経営者の理想像 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    西郷南洲と大久保利通に学ぶ 経営者の理想像 [上]

    2018年10月27日号  

    先般、日本円にして約五〇〇~六〇〇億円の売上があるアメリカの会社の買収に関するやりとりを行い、ニューヨークから戻ってきました。その足で、家にも帰らず京都の盛和塾に駆けつけ、その話をしてきました。三日前は東京の盛和塾の会合にも出席しました。いつもここへ出てくるまでに話がまとまっておらず、たいへん申し訳ないのですが、その三日前に東京で話したことを、ここでもお話ししたいと思います。

  • 私の企業家精神 [下]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    私の企業家精神 [下]

    2018年10月20日号  

    私は時々、「どのような事業をすればいいかわかりません。何かいいアイデアはありませんか」というような相談を受けるのですが、世の中には、事業を起こせるだけのアイデアは、いくらでもあると思っています。そのアイデアを形にできるかどうかは、「その人が自分の人生や事業に対して、どれほどの夢を描ける人であるのか」ということにかかっていると思います。

  • 私の企業家精神 [中]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    私の企業家精神 [中]

    2018年10月13日号  

    一例として、会社をつくって四年目のことをお話ししたいと思います。私どもは、電子工業の最先端を行く製品をつくっていました。しかし、京セラという、資本系列もなければ名前も知られていない会社がつくったものは、大手の電子工業メーカーに採用してはもらえませんでした。

  • 私の企業家精神 [上]

    稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
    私の企業家精神 [上]

    2018年10月06日号  

    京セラを創業して一七年目の講演である。当時、売上約四〇〇億円、従業員約四〇〇〇名の若き企業を率いる稲盛は、四四歳を迎えていた。会場に集まった約一六〇人の聴衆に向け、オイルショック後の低成長時代においても京セラが高収益企業である理由は、「人の心」をベースとした経営にあると述べ、組織を率いるリーダーに必要な「考え方」を説いている。

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記者の目

  • 副編集長 浅島亮子

    IT人材と就職氷河期との関係

    ある最高技術責任者(CTO)によれば、「学生時代からパソコンやネットのある環境で育ったデジタルネーティブ世代が就職氷河期と重なったこと。これが日本の不幸だった」とのこと。本来、デジタル革命の最前線で活躍していたはずの人材が、大企業に就職できなかったり、ITベンダーの下請けに潜ったりした、という解釈です。  一方で、現在、高度人材の年収相場をつり上げているIT企業の経営者やCTOが同じ世代だったりもします。つまり、最初の就職先はともかく、本人の努力次第でIT人材のキャリアは開けるということなのかも。  かくいう私も同世代。プログラミングの素養を身に付け、人使いの荒さではなく、論理的思考で勝負したい。

  • 編集長 深澤 献

    スキルチェンジ狙い(?)でプログラミングに挑戦

    IT人材不足なら、われわれも痛感しています。雑誌事業もデジタル方面に大きくかじを切っていかなければならないとき、社内にエンジニアと呼ばれる人種が足りないのです。  本誌がよくやる見開きの大図版を、デジタル技術を駆使して効果的に見せるインフォグラフィックスに仕上げようと思っても、外注するしかなく、とんでもない金額と納期がかかります。  そういうのを内製できるといいな……。そんな切実な思いから、今号でプログラミングに挑戦しました。超ハードスケジュールで、寝不足になりましたが、なかなか刺激的な体験でした。記事にも書いた「本気でスキルチェンジ狙います!」は、あながち冗談ではありません。

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