記事一覧:特集10409

  • 特集 Part1
    ついに“日本版海兵隊”が誕生! 3000人精鋭部隊の覚悟

    2017年08月26日号  

    長崎県佐世保市──。8月上旬、陸上自衛隊(陸自)の相浦(あいのうら)駐屯地の内部では、自衛隊員たちが上を下への大混乱の状況に陥っていた。日本の自衛隊初となる「水陸機動団」の始動が2018年3月に迫っており、急ピッチで準備作業が進められているのだ。

  • 特集 Part2
    スキャンダル組織 自衛隊&防衛省の秘密

    2017年08月26日号  

    防衛七族──。防衛省・自衛隊は、(1)政治任用ポスト(大臣など)、「背広組」の(2)事務官・(3)技官・(4)教官、「制服組」の(5)陸・(6)海・(7)空の自衛官とそれぞれ異なる「族」で構成される。これだけ異なる背景を持った者同士が同じ組織にいればもめ事が起こらないわけがない。あまり知られていないが、防衛省と自衛隊は同一組織である。行政組織としての意味で「防衛省」、武力を伴う実行組織としての意味で「自衛隊」と、呼び名を区別しているだけのことだ。

  • 特集 Part2
    【図解】 自衛隊幹部人事を徹底予想! 不祥事を逆手に取った「陸」

    2017年08月26日号  

    南スーダンのPKO日報問題で権威が失墜したかに見えた陸上自衛隊。しかし、陸はただでは起きなかった。「次の次」の統幕長ポスト奪取に向けて盤石な人事体制を築いていたのだ。

  • 特集 Part2
    河野克俊(統合幕僚長)インタビュー

    2017年08月26日号  

    防衛省の制服組(自衛官)トップの河野克俊統合幕僚長に、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽問題などの原因や再発防止策などについて聞いた。

  • 特集 Part2
    【Column】 陸自の制服カラーが「紫色」に 26年ぶり制服大刷新の思惑

    2017年08月26日号  

    実に26年ぶりのモデルチェンジである。陸上自衛隊の自衛官が普段着用している「常服」が、2018年3月までに大刷新されるのだ。これに先行して、陸自では特別儀仗隊の制服が52年ぶりに変更されたばかり。陸自のシンボルカラーとして定着した緑色から紺色へと大胆に変更された。

  • 特集 Part2
    文民統制が機能するはずもない? 軽んじられた防衛相ポスト

    2017年08月26日号  

    歴代の防衛相を振り返ると、稲田朋美議員に限らず、資質に疑問符が付く人は殊のほか多い。不祥事や不適切発言で辞任に追い込まれたケースが続出しているのだ。現東京都知事の小池百合子氏についても、「組織をかき回すだけかき回して、勝手に去っていった」(元自衛官)と評判は芳しくない。

  • 特集 Part2
    海も空もパイロットが高給取り 危険任務ほど高い自衛官の「年収」

    2017年08月26日号  

    不況期には人気が集まるが、好況時には志望者がガクッと減る。自衛官の志望者数は、景気変動、つまり民間労働力の需給に大きく左右される。現在、日本の有効求人倍率は43年ぶりの高水準にあり、人手不足は深刻さを増すばかり。自衛官の慢性的な不足が解消される兆しはない。世間での、就職先としての自衛隊の評価は高くないのだ。

  • 特集 Part3
    【現役自衛官・OBが選ぶ武器ランキング】 欲しい武器

    2017年08月26日号  

    「欲しい武器」として寄せられた回答には日本の安全保障問題の本質を突くものが多かった。アンケートで浮き彫りになった最大の課題は、日本にとって焦眉の急であるミサイル防衛の強化だ。「欲しい武器」1位は、在韓米軍が北朝鮮のミサイルを撃ち落とすために導入した「迎撃ミサイルシステムTHAAD」だった。

  • 特集 Part3
    【現役自衛官・OBが選ぶ武器ランキング】 売れない武器

    2017年08月26日号  

    日本の武器の代表である「10式戦車」をめぐってはこれまでも激論が交わされてきた。性能を誇る意見と過剰スペックで需要に合っていないという意見が衝突してきたのだ。本誌調査でも同戦車は「売れる武器」3位、「売れない武器」1位と賛否が分かれたが、どちらかというと後者の意見が多かった。

  • 特集 Part3
    【現役自衛官・OBが選ぶ武器ランキング】 売れる武器

    2017年08月26日号  

    7月末、インド政府が、海上自衛隊が運用する「そうりゅう型潜水艦」導入に向けて、日本側に情報提供を求めていたことが明らかになった。目下のところ、「売れる武器」1位の「救難飛行艇US-2」と2位の同潜水艦は共に、インド側と価格などの条件交渉中ということになった。

  • 特集 Part2
    精鋭隊員から女性パイロットまで 知られざる「自衛官のお仕事」

    2017年08月26日号  

    一口に自衛官といっても、陸・海・空の所属や職種によって仕事の中身は千差万別だ。ここでは、第一線で活躍している自衛官4人に、仕事の醍醐味とやりがいについて語ってもらった。

  • 特集 Part2
    シェア1%減ならクビが飛ぶ 陸海空の「予算」分捕り合戦

    2017年08月26日号  

    主要国の軍事戦略が陸から海・空へシフトしている。だが、日本では、歴史的に陸上自衛隊が強く、予算という利権を手放そうとしない。このままでは世界の潮流から外れてしまうだろう。

  • 特集 Part2
    【Column】 海自のグルメ王座を奪取! 空・陸の“海軍カレー”包囲網

    2017年08月26日号  

    陸・海・空の自衛隊は、予算やポストなどで競い合ってきたが、ついに“食”でも戦いが勃発した。カレーを看板メニューに王座に君臨してきた海上自衛隊の包囲網が形成されていたのだ。

  • 特集 Part3
    鉄道ファンよりも奥が深い? ミリタリーオタクの生息実態

    2017年08月26日号  

    千葉県船橋市にある習志野駐屯地。8月5日、6日に毎年恒例の夏祭りが開かれていた。自衛隊員による模擬店の出店、お化け屋敷、花火大会などメニューは盛りだくさん。2日間の来場者数はなんと7万人に上った。同日に日産スタジアムで開催された人気ロックバンド「ミスターチルドレン」のライブ動員数1日分に匹敵する規模である。

  • 特集 Part4
    王者・三菱重工ですら疲弊 艦艇百億円ダンピングの壮絶

    2017年08月26日号  

    日本は2014年、武器輸出三原則を見直し、輸出解禁へかじを切った。それから3年間、武器輸出は鳴かず飛ばずの状況だ。世界の軍需市場が拡大する中、なぜ日系企業は苦戦するのか。

  • 特集 Part4
    米中「官民一体」開発の貪欲 日系の勝機は素材にあり!

    2017年08月26日号  

    日本政府が防衛に投下する研究開発予算は、米国の44分の1だ。このままでは軍事技術を他国に握られるだけでなく、人工知能(AI)など産業全般の技術の開発競争にも敗れかねない。

  • 特集 Part4
    【Column】 模型ファンが選ぶ 「名兵器ベスト20」

    2017年08月26日号  

    子どものころにミリタリー模型の制作にハマった読者も少なくないだろう。海外ファンも多い世界有数の総合模型メーカー、タミヤの協力を得て、人気モデルをランキングした。あなたも、熱狂した模型少年時代に戻れちゃうかも。

  • 特集 Part4
    解体して分かった兵器の奥深さ “最強の盾”イージス艦の最新&アナログ技術

    2017年08月26日号  

    米国、中国といった世界の主要国は、兵器開発に湯水のように資金を投じている。最新鋭技術と匠の技の集合体である兵器の実力は、国力を表すバロメーターであるともいえそうだ。

  • 特集 Part5
    中国侵攻に米軍が逃げる? 「有事」衝撃シミュレーション

    2017年08月26日号  

    20XX年、日米関係は戦後最悪といえるほどに冷え切っていた──。米国のT大統領は就任当初こそ、「沖縄県尖閣諸島にも日米安保条約を適用する」と明言していたが、その後、態度は一変。アメリカファーストを口実に、東アジアから米軍をフェードアウトさせた。それどころか、在日米軍の縮小で装備が手薄になった日本に対して、戦闘機や迎撃ミサイルなど高額な米製兵器を恩着せがましく売り付ける始末だった。

  • 特集 Part4
    【図解】 弱小過ぎる日本の軍事企業 日本の軍事企業トップ20社の軍需売上高と主な製品

    2017年08月26日号  

    *軍需売上高は、防衛省の中央調達額。軍需依存度は、各企業の売上高に占める防衛省中央調達額の割合。ランキングを含め、いずれも2016年度の数値。順位は億円未満を加味している

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記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    ホンダと日産は「普通の会社」になってよいのか?

     ホンダと日産自動車の社風は対照的です。
     日産は政治的な会社で、創業者の鮎川義介氏は満州の発展を政府から任された産業界のリーダーでした。日産の源流、久原財閥を率いた久原房之助氏(鮎川氏の義弟)は政治家に転身後、政界にカネをばらまいたり、二・二六事件に関わったりし、「昭和史の怪物」と称されました。一方、たたき上げのエンジニアである本田宗一郎氏が戦後創設したホンダは、政府と裏で手を握る政界工作が不得手です。
     近年、両極にあった2社の個性は薄まり中道に寄ってきていました。統合してさらに普通の社風の会社になってしまうのは残念ですし、それで創業家が統べるトヨタやモーレツ主義のBYDに勝つのは難しい気がします。

  • 編集部 重石岳史

    「年賀状仕舞い」に募る心配事

    「時代の流れもあり本年をもちまして年賀状仕舞いをさせていただきます」。今年の正月も、そんなあいさつを記した年賀状が友人から届きました。日本郵便によれば、今年の元日に全国で配達した年賀状は前年比34%減の4億9100万通。「年賀状仕舞い」が各家庭で起きているとみられます。
     日本郵便といえば、宅配便の配達で苦情が出た際などに、委託業者から不当に高額の違約金を徴収したことが明るみに出ました。協業先のヤマト運輸とも、委託業務の見直しを巡りもめているようです。「時代の流れ」に取り残され、経営に余裕がなくなっているのだとすれば心配になります。配達員へのエールも込めて、私は年賀状仕舞いを当面しないつもりです。

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表紙

特集ホンダ・日産の命運

急転直下の婚約劇ーー。ホンダと日産自動車が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結した。昨年、両社に三菱自動車を加えた3社は「自動車の知能化・電動化」領域において提携しており、協業を深化させることになった。3社の販売台数は837万台とな…

特集2半導体の覇者

生成AI(人工知能)と地政学リスクという二大ファクターが半導体バブルを膨張させている。AI半導体市場の拡大で、米エヌビディアと台湾積体電路製造(TSMC)が業界の頂点に立ち、これまでの盟主だった米インテルと韓国サムスン電子が凋落する構造変化…