記事一覧:異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=118

  • お前もか、フォルクスワーゲン!

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    お前もか、フォルクスワーゲン!

    2015年10月13日

    日経平均株価がジリジリとレンジを切り下げ、先週は今年1月以来、8カ月ぶりに1万6000円台まで下落した。アベノミクスの化けの皮が剥がれ、安倍政権が矢を3本から6本に増やしても、日本の潜在成長率は一向に改善しない。日銀も物価目標を達成できず、開き直って屁理屈をこねくり回すだけ。世界経済は中国の急減速で視界不良だが、米国の利上げは刻々と…。こうした地合いでは、株式相場の低迷も仕方あるまい。兜町では明るい材料がめっきり少なくなり、嫌な空気が充満してきた。

  • 「国策」だからOK?日本郵政の「親子上場」

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    「国策」だからOK?日本郵政の「親子上場」

    2015年10月5日

    日経平均株価がジリジリとレンジを切り下げ、先週は今年1月以来、8カ月ぶりに1万6000円台まで下落した。アベノミクスの化けの皮が剥がれ、安倍政権が矢を3本から6本に増やしても、日本の潜在成長率は一向に改善しない。日銀も物価目標を達成できず、開き直って屁理屈をこねくり回すだけ。世界経済は中国の急減速で視界不良だが、米国の利上げは刻々と…。こうした地合いでは、株式相場の低迷も仕方あるまい。兜町では明るい材料がめっきり少なくなり、嫌な空気が充満してきた。

  • 歴史的番狂わせを演じた日本ラグビー

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    歴史的番狂わせを演じた日本ラグビー

    2015年9月28日

    憲法を骨抜きにする戦争法の強行成立をはじめ、豪雨による鬼怒川堤防の決壊や埼玉県熊谷市での6人殺害事件など、暗いニュースが相次いでいる。こうした中、英国から吉報が届き、日本列島は久しぶりに笑顔であふれた。ラグビーW杯で日本代表が超強豪の南アフリカを撃破し、24年ぶりの勝利を挙げるという快挙を成し遂げたのである。

  • 止まらない!マンションの建設ラッシュ

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    止まらない!マンションの建設ラッシュ

    2015年9月21日

    中国西南部の中心都市で、四川省の省都である成都(せいと)を取材して歩いた。数千年の歴史を持ち、三国志の時代は蜀(しょく)の都として栄えた。このため、諸葛亮(字は孔明)を祀った「武侯祀(ぶこうし)博物館」をはじめ、市内には幾多の史跡が点在している。古い街並みを見ていると、京都や奈良、鎌倉にいるような気もする。参拝に訪れる仏教徒も少なくない。しかし、古刹(こさつ)に容赦なく掲げられた「抗日戦争勝利70周年」の断幕を見ると、やはり紛れもなく共産主義国家である。

  • 東京より優れる台北の「おもてなし」

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    東京より優れる台北の「おもてなし」

    2015年9月13日

    台湾は近いけれど不思議な国。九州ほどの大きさの島に2300万人が暮らす。一人当たりのGDPは購買力平価で4万ドルを超え、外貨準備高は世界第4位という先進国である。ところが、悲しいことに通常、「国」とは呼ばれない。日本をはじめ各国が中華人民共和国を「正式な中国政府」と承認する一方で、この国を中華民国ではなく台湾という地域名で呼んでいるからだ。

  • 世界陸上と長期停滞論

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    世界陸上と長期停滞論

    2015年9月7日

    北京で開かれた陸上の世界選手権は、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が宿敵ジャスティン・ガトリン(米国)を撃破し、男子100、200メートル、400メートルリレーの三冠を達成した。来年のリオ五輪の前哨戦としてそれなりに盛り上がり、日本勢でもサニブラウン・ハキーム(城西高2年)が彗星のごとく出現。200メートル準決勝を中継したTBS系の瞬間最高視聴率は25.5%を記録した。

  • 奇妙な夏の政局

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    奇妙な夏の政局

    2015年8月31日

    奇妙な夏の政局である。大方の世論調査で内閣支持率が「黄信号」とされる30%台まで低下し、不支持が支持を上回っている。週刊誌では安倍晋三首相の健康問題まで報じられているのに、政局に緊張感がない。安保法制や原発再稼動に国民は大きな疑問符を付けているが、来月の自民党総裁選は無投票で安倍氏再選のムードが高まりつつある。

  • サハリンとの経済交流で生き残る

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    サハリンとの経済交流で生き残る

    2015年8月24日

    先般、体調を崩して入院した。社会人生活は31年目を迎えたが、初めての経験である。疲労あるいはストレスが原因と診断された。ヘビースモーカーが連日深酒してきたのだから、神様が警告を発したというわけだ。女医は怖い顔で「一体、どんな仕事をしているんですか!入院してください」―。仰せの通りだから、生来の天邪鬼(あまのじゃく)も今回ばかりは従うしかない。

  • 元切り下げを批判できない日本

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    元切り下げを批判できない日本

    2015年8月17日

    先般、体調を崩して入院した。社会人生活は31年目を迎えたが、初めての経験である。疲労あるいはストレスが原因と診断された。ヘビースモーカーが連日深酒してきたのだから、神様が警告を発したというわけだ。女医は怖い顔で「一体、どんな仕事をしているんですか!入院してください」―。仰せの通りだから、生来の天邪鬼(あまのじゃく)も今回ばかりは従うしかない。

  • どうして日本の薬は高いのか

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    どうして日本の薬は高いのか

    2015年8月10日

    先般、体調を崩して入院した。社会人生活は31年目を迎えたが、初めての経験である。疲労あるいはストレスが原因と診断された。ヘビースモーカーが連日深酒してきたのだから、神様が警告を発したというわけだ。女医は怖い顔で「一体、どんな仕事をしているんですか!入院してください」―。仰せの通りだから、生来の天邪鬼(あまのじゃく)も今回ばかりは従うしかない。

  • 「サザエさん」を泣かせるな

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    「サザエさん」を泣かせるな

    2015年7月27日

    2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の建設問題は、依然、迷走を続けている。センスが良いとも思えない奇抜なデザインに固執したため、総工費の見積額は2520億円まで膨らんだ。ギリシャが国際通貨基金(IMF)に返済できなかった借金(15億ユーロ=約2000億円)を上回る巨費を投じ、一体、何を建設しようというのか。

  • 憲法三原則を蹂躙する安倍政権

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    憲法三原則を蹂躙する安倍政権

    2015年7月21日

    2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の建設問題は、依然、迷走を続けている。センスが良いとも思えない奇抜なデザインに固執したため、総工費の見積額は2520億円まで膨らんだ。ギリシャが国際通貨基金(IMF)に返済できなかった借金(15億ユーロ=約2000億円)を上回る巨費を投じ、一体、何を建設しようというのか。

  • 東京五輪を返上したらどうか

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    東京五輪を返上したらどうか

    2015年7月13日

    2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の建設問題は、依然、迷走を続けている。センスが良いとも思えない奇抜なデザインに固執したため、総工費の見積額は2520億円まで膨らんだ。ギリシャが国際通貨基金(IMF)に返済できなかった借金(15億ユーロ=約2000億円)を上回る巨費を投じ、一体、何を建設しようというのか。

  • オウンゴール連発の安倍政権・自民党

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    オウンゴール連発の安倍政権・自民党

    2015年7月6日

    安保関連法案いや「戦争法案」をめぐる、安倍政権や自民党の対応が支離滅裂になってきた。先月4日の衆院憲法審査会で、日本の代表的な憲法学者3人全員が法案の柱となる集団的自衛権の行使容認を「違憲」と表明すると、政府・与党に対して逆風が一気に強まった。

  • 人手が足りない!

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    人手が足りない!

    2015年6月15日

    ミニバブルに沸く東京株式市場の陰で、日本を代表する企業の不正な会計処理などが目立ち始めた。個別企業の話にとどまればよいが、肥大化した「日本株式会社」全体が制度疲労を起こしているようにも見える。

  • 巨大組織の透明性や効率性が向上しない理由

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    巨大組織の透明性や効率性が向上しない理由

    2015年6月8日

    ミニバブルに沸く東京株式市場の陰で、日本を代表する企業の不正な会計処理などが目立ち始めた。個別企業の話にとどまればよいが、肥大化した「日本株式会社」全体が制度疲労を起こしているようにも見える。

  • 憎まれっ子、南シナ海にはばかる

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    憎まれっ子、南シナ海にはばかる

    2015年6月1日

    昔の子供は「陣地」が好きだった。公園の砂場に棒で線を引き、他の子供に対し「ボクの陣地だから、入って来るな!」と個別的自衛権を行使する。仲良しの子供の陣地が、別の子供に脅かされると、今度は集団的自衛権を発動して助けに行く。

  • 「都構想」を潰した大阪市民の真意は?

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    「都構想」を潰した大阪市民の真意は?

    2015年5月25日

    「大阪都構想」の賛否を問う大阪市の住民投票は反対が過半数を占め、大阪都の実現に政治生命を懸けていた橋下徹大阪市長(維新の党最高顧問)が政界引退を表明した。それに連座して維新の党の江田憲司代表も辞任に追い込まれ、急きょ松野頼久幹事長が新代表に就任した。しかし橋下氏という「看板」を失った同党の前途は険しく、野党再編の草刈り場となって分裂の危機に直面する可能性が高い。

  • 「ぬれ煎餅」で走り続ける銚子電鉄

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    「ぬれ煎餅」で走り続ける銚子電鉄

    2015年5月18日

    関東平野の最東端にある銚子市(千葉県)は魚と醤油の街。JR銚子駅のホーム端っこには、銚子電鉄(銚電)の短いホームがあり、可愛らしい二両編成の電車が入線してきた。初めて見たのに「懐かしい」と思うのは、この電車がかつて通学で世話になった京王電鉄(東京都)で活躍していたからだろう。このほか、銚電は東京メトロの銀座線や丸の内線の旧型車両を譲り受け、コストをギリギリまで削減している。

  • 「悪魔の所業」に懲りない面々

    異論毒舌「丸の内日記」=生涯一記者の遠吠え=
    「悪魔の所業」に懲りない面々

    2015年5月11日

    経済産業省は最適な電源構成(ベストミックス)の原案の中で、2030年度の原発への依存度を20~22%とする方針を示した。「反省」という言葉を知らない、全く懲りない面々である。東京電力福島第1原発から汚染水が流出し、放射性廃棄物の処理も目途が立っていない状況下で、原発再稼働を強行するという神経は真っ当な人間には全く理解できないだろう。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    農協から届いた「抗議文」を読んで、しばし感傷に浸る

     JA全中から毎年、抗議文をもらうのですが、今年は雑誌の発売前に届きました。特集の一部を「組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿」としてダイヤモンド・オンラインで先に配信したからです。
     抗議文は、「19万人の農協役職員の0.2%の意見で記事が構成されており、(中略)偏った先入観を植え付ける意図があった」として、続編の配信中止を求める内容でした。
     組合長ら幹部200人超を含む役職員434人の声には傾聴する価値があるはずです。抗議文を読み、自分は若いと思い込んでいる人が鏡に映った老いた姿を見て、こんなはずはないと怒っているような印象を持ちました。自戒を込めて、鏡のせいにしてはいけないと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    ロングセラー第9弾でも攻め続ける農業特集

     今年も人気企画「儲かる農業」特集の第9弾が刷り上がりました。身内ながら感心するのが、毎年新しいコンテンツを加えて特集構成を刷新していることです。今回の新ネタは農協役職員アンケート。ロングセラー企画の定番を変えるには勇気が必要ですが、果敢に新機軸を打ち出しているのです。
     昨年、千本木デスク率いる農協問題取材チームは、共済の自爆営業などJAグループの不正を暴いたことが評価され、報道実務家フォーラム「調査報道大賞」優秀賞を受賞しました。訴訟に屈することなく、問題の本質を突く取材活動を貫いた結果と受け止めています。今回の特集でも粘り強い取材は健在。取材チームの熱量を存分に感じていただければ幸いです。

最新号の案内2024年5月11日号

表紙

特集儲かる農業2024

いよいよ儲かる農業が実現するフェーズに入った。「台頭する豪農」と「欧米のテクノロジー」と「陰の仕掛け人」が”令和の農業維新”というムーブメントを起こしている。他方、農業を牛耳ってきた旧来勢力である農協と農水省は、存在意義を問われる”緊急事態…

特集2家計・住宅ローン・株が激変! 金利ある世界

日本銀行が17年ぶりの利上げで金融政策の正常化に踏み出した。”金利ゼロ”に慣れ切った家計や企業経営、財政はどうなるのか。日本は「成長期待が持てない経済」から抜け出せるのか。それとも低金利は続き、物や資本が余った経済への道を歩むのか。「金利あ…