記事一覧:Book Reviews 著者のホンネ59件
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Book Reviews 著者のホンネ
山一證券破綻時での悲喜劇は どこの会社でも起こり得る
2014年3月8日号1997年の秋に、金融危機の渦中で自主廃業となった山一證券。その中で、真相の究明と清算業務を続けた社内の特命チームがあった。彼らに着目した著者に聞いた。
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Book Reviews 著者のホンネ
日本の強みは失われていない 必要なのは強いリーダーシップ
2014年3月1日号2000年代初頭、本業である写真フィルム市場が急速に縮小し、存亡の機にあった富士フイルムは、そこからまったく違う会社へと生まれ変わった。この変革を、会社として、経営者としてどう考え、決断し、断行したのか。このことを伝えることは、経営環境の激変に直面する日本企業にとって、何らかの参考になるのではないかという思いがありました。
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Book Reviews 著者のホンネ
ヘッジファンドのリアルを描く ダイナミックな為替市場の裏側
2014年2月8日号ヘッジファンドと聞くと、なんとなく為替相場に影響が大きいということはみんな知っていますが、実際にはどんな人種の人たちが、どのようなおカネの動かし方をしているかは、あまり知られていません。いわばベールに包まれているわけです。
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Book Reviews 著者のホンネ
元テレビキャスターが描く インタビューの官能と魔力
2014年1月18日号テレビ番組では限られた時間の中で、相手の本音を引き出さないといけません。そのリアクションから、言葉の間合いまで、すべてが映像になって残ります。そんな濃厚な時間を一番奥深く表現できると思ったのが、フィクションという形でした。
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Book Reviews 著者のホンネ
教科書が追いついていない 金融政策の論点を整理する
2013年12月21日号大学で金融・財政政策の授業を受け持っていた際、非常に困ったことがあります。金融政策の分野で、どんどん新しい実験的な政策が出てきたために、既存の教科書が使えなくなってきたんです。
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Book Reviews 著者のホンネ
日本人のサムスンへの認識は 実像から離れてしまっている
2013年12月7日号日本サムスンで5年にわたり顧問を務めた著者が、サムスンの実像を伝えるべく筆を執った。
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Book Reviews 著者のホンネ
異次元緩和の論点を整理 今後の日銀の課題は何か?
2013年8月31日号もともとは「アベノミクスは金融市場をどう変えていくか?」というテーマで少しずつ書き進めていました。ところが4月に日本銀行が打ち出してきた緩和策が予想以上に大規模なものとなったので、今回の異次元緩和策の話に絞ったほうがいいと考えました。ポイントの一つは、本書は「べき論」を訴えるというより、百家争鳴の議論を呼ぶものにしたかったということ。いわゆる「リフレ派」vs「反リフレ派(構造改革派)」といった対立ではなく、建設的な議論をするために、まずは論点を整理したつもりです。
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Book Reviews 著者のホンネ
日銀に対する過剰な期待は 本当の課題から目をそらす
2013年8月17日号よくテレビなどで見かけるのですが、金融緩和策について説明するときに、蛇口からお金が溢れていくイラストで例えて説明することがあります。日本銀行は4月の金融政策決定会合において、「マネタリーベースを2年で2倍にする」と決めたわけですが、この「マネタリーベース」という言葉、つまり「マネー」と表現した点もポイントです。
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Book Reviews 著者のホンネ
優秀な人材を集める方法は 「助けてくれ」と頼むこと
2013年7月13日号ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)社長を退任後、約2年ぶりに“復帰”した南場智子氏が胸中を明かした。
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Book Reviews 著者のホンネ
「一撃」の説得術がなければ 正しいことでも伝わらない
2013年6月1日号成功した説得は、非常に短い言葉で、事の本質を明確に言い表している場合が多いのです。最近では安倍内閣の「大胆な金融緩和」もそうです。国民やマーケットが、一撃で説得された。過去では、1960年代に池田勇人内閣が提案した「所得倍増計画」もよい例です。「大胆な金融緩和」も「所得倍増計画」も、政策の中身そのものについては議論の余地があります。しかし、議論を呼ぶこと自体が重要ともいえます。例えば“物価上昇率2%は実現できるのか”というふうに論点がはっきりする。
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Book Reviews 著者のホンネ
ソーシャルへの盲信をなくし 正しい価値を見出していきたい
2012年12月15日号かつて、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のミクシィを最初に作ったプログラマーの衛藤バタラさんは、こう言いました。「いろいろ考えるより、海外で話題のサイトをパクれ!」と。当時、ネット業界で話題となっていた「ガムロード」という米国のサイトがありました。オープンと同時に投資家から約100万ドルを調達したサイトです。これは、どんなファイルでも値段をつけて、誰もが売ることのできる画期的なサイトでした。しかし僕にとっては、1日で作れると思えたんです。
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Book Reviews 著者のホンネ
信ずる道を突き進む登場人物 資源確保、ODAの現場の迫真
2012年12月8日号第1回城山三郎経済小説大賞をいただいた『利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声』はストーリー重視、面白さ重視の作品でした。前作が勢いで読んでもらえる小説だとすれば、今回は経済小説らしい小説。登場人物たちの会話をじっくり読んでもらいたいですね。読者の皆さんに、それぞれの人物のよって立つところを多角的に見て、頭の中でディベートしてもらえたらいいな、と思っています。
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Book Reviews 著者のホンネ
心動かすスピーチの秘訣を求め 名プレゼンター60人を分析
2012年11月10日号スティーブ・ジョブズ、マーティン・ルーサー・キング牧師、レーガン米国元大統領などの事例はこの本で紹介していますが、それ以外にも、アルゼンチンのエバ・ペロン、中国の孫文や蒋介石、インドのリーダー数人、果てはアドルフ・ヒトラーまで、著名なプレゼンターを60人近く分析しました。優れたプレゼンには国を超えてどのような共通点があるかを知りたかったのです。
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Book Reviews 著者のホンネ
史上初のペイオフ発動! 「異常な時代」を切り取る
2012年5月5日号金融庁による検査を妨害した疑いで日本振興銀行の元役員が逮捕され、同銀行がその後経営破綻に追い込まれたことはご承知の通りですが、破綻に至る過程で起きていたことは本来、疑獄事件といってもよい性質のものでした。
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九州電力は社会要請に向き合え 適応できなければ不祥事再発も
2012年4月21日号第三者委員会の最終報告書を提出して半年がたったが、九州電力はほとんど変わっていない。眞部利應前社長は報告書を100%取り入れたと言ったが、一番重要な二つが実行されていない。
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Book Reviews 著者のホンネ
福島第1原発での教訓をもとに 日本は地熱発電導入を急ぐべき
2012年3月10日号福島の事故は非常に歴史的な事象で、世界が原発について考え方を変えるきっかけとなった。今や多くの日本人が将来像の中で原発の占める位置はないと考えているはず。
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Book Reviews 著者のホンネ
元国税担当エース記者が暴く 巨額脱税事件の裏側
2012年2月11日号どのような手口で脱税しているのか。脱税のカネをめぐる攻防を浮き彫りにしたかった。 所得税の源泉徴収制度にどっぷり漬かったサラリーマン社会の日本では、国税当局と直接かかわる機会はほとんどない。そのため、日本人は税金に対する意識が低く、問題があると考えていた。
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Book Reviews 著者のホンネ
政府は国民の金を略奪している 国債の返済はネズミ講と同じ
2012年2月4日号政府はお金を持っていないし価値を生み出さない。企業や個人から税金を徴収し、国債を発行し集めたお金を社会保障や公共事業などに振り向ける。元は国民のお金だ。
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Book Reviews 著者のホンネ
歴史の“理”を知らぬリーダーが 現実を見失い失敗を繰り返す
2012年1月7日号「民主党政権の2人(鳩山由紀夫元首相と菅直人前首相)に厳しい」とよく言われるが、政権与党に厳しいのは、私のような研究者にとって当然である。これを差し引いても彼らはひど過ぎた。