記事一覧:最強一皿図鑑52件
-
最強一皿図鑑
肉も魚も野菜も楽しむ
2013年8月3日号滑らかで光沢のある団子の上に色鮮やかなラディッシュの千切り。中に何が隠されているか、その見た目からは予想がつかない。ほのかな生姜の香りが食欲をそそる。中に詰まっていたのはソラ豆、うぐいす豆、豚のひき肉、カレー、おぼろ、エビ、ジャガイモ。スプーンを入れるごとに、これらの具材が入り混じって微妙に味が変化していく。
-
最強一皿図鑑
復活! 気仙沼の焼き魚
2013年7月27日号気仙沼港の目の前にある「福よし」。ロケーション故、魚の旨さは言うまでもないが、特筆すべきは焼き魚だ。串を打ち、囲炉裏に立て、じわりじわりと時間をかけて焼き上げる魚は、秋刀魚なら、その皮目に箸を乗せただけでも只者ではないとわかる。余計な脂は落ちて、ほわほわと旨いところだけ残った身や形のいい肝は、定番の焼き魚とは別格の代物だ。
-
最強一皿図鑑
こだわりの日本酒と共に
2013年7月20日号上質な金目鯛をさっぱりとした薄味で煮た「金目鯛煮付」。表面の張りと美しい光沢がいかにもおいしそうだ。ふくよかな身をほぐすと、食欲をそそる甘い香りが立ち上ってくる。「酒蔵きたやま」の金目鯛煮付は、日本酒によく合う。酒が料理を引き立て、料理が酒を引き立てる。居酒屋とはこうありたいものだ。
-
最強一皿図鑑
トマトが利いた個性派
2013年7月13日号渋谷駅の西口。モヤイ像前から国道246号線を陸橋で渡り、さくら通りの坂を上る。角地の何げない雑居ビルに、人気バルの「リゾットカレースタンダード」がある。奥へと細長いフロアのカウンター18席はいつもみっしりと満席だ。グラスのワインもタパスのあれこれも“ワンコイン”が基本形。ワイワイと気の利いた小皿とグラスを重ねた後に待っているのが、店名に冠した「リゾットカレー」である。
-
最強一皿図鑑
優しく染みる黄金スープ
2013年7月6日号黄金色のスープが魅惑的な輝きを放つ。レンゲでひとすくい口に運ぶと、じんわりと体に染み込む。日本酒の杯を傾け、またひとすくい。これだけでもずいぶんと酒が飲めてしまう。
-
最強一皿図鑑
レカン姉妹店でガブリ!
2013年6月29日号赤みが残る分厚いビーフカツをパンで挟んだ「ホットビーフカツサンド」。厚さ5~6センチメートルはあろうボリューム感にそそられたら、恥ずかしがらずに、大口を開けてガブリとやりたい。
-
最強一皿図鑑
築地で仕入れる新鮮素材
2013年6月22日号寸分違わぬ完璧さで盛りつけられた「いわし刺」。毎日築地で仕入れるから素材は新鮮だ。艶やかな色彩とフレッシュな食感がたまらない。器はイワシ刺のために作られたような有田焼の特別な皿。皿の真ん中にある自家製のポン酢は、産地にこだわった柑橘類に出汁などを合わせている。
-
最強一皿図鑑
沁みる汁に鶏もつの滋味
2013年6月15日号秋葉原の裏通り。メイド系女子や強い照明が喧騒を煽る中、そこだけ時間がゆっくり流れているような佇まいの店がある。古い宿屋にも見えるくすんだ白壁に浮かぶ文字は、大衆割烹「赤津加」。
-
最強一皿図鑑
名人が注ぐビールと共演
2013年6月8日号カリカリの衣にざっくりとナイフを入れると、肉汁とソースが合わさった、いい香りが漂ってくる。特製ブラウンソースをたっぷりとつけてから頬張る。実に、上質なメンチカツだ。
-
最強一皿図鑑
「まずは」の逸品150円
2013年6月1日号飲みにいけば、「まずは」の一品があるもの。この店では「牛すじ肉とうふ」がそれだ。肴の定番であって、軽い一人前なので、量的にもこの後を考えるに都合がいい。
-
最強一皿図鑑
〆立て鯖の花笑み
2013年5月25日号中野駅北口。サンモールのアーケードと交差する横丁、三番街を燈す提灯に書かれた「魚料理」の文字が、今宵の止まり木の目印。看板建築の名残のような、緑青を吹く壁を見上げながら暖簾を払う。
-
最強一皿図鑑
焼き鳥の後に味わう幸せ
2013年5月18日号絶妙な火加減でとろとろになった卵が丼全体を覆う。濃厚な奥久慈軍鶏の卵としっとりとした鶏肉。その姿は、食べるのがもったいないほど美しい。箸を差すほどに幸せがこみ上げる。