記事一覧:夢の狭間で96

  • 「同じ土俵で戦おう」──“近畿”のクラブが強い理由

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    「同じ土俵で戦おう」── “近畿”のクラブが強い理由

    2017年9月30日号  

    箕島球友会は、高校野球の名門・箕島高校野球部OBによって結成された同好会的なチームだった。その後、住友金属を引退した選手の入部によってクラブ日本一を目指すようになり、住友金属が活動を休止した1999年以降は、和歌山県の社会人野球を代表する存在となる。

  • 企業チームさえ倒す実力者日本一のクラブチームとは

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    企業チームさえ倒す実力者 日本一のクラブチームとは

    2017年9月23日号  

  • チーム名に込められた意思なぜ「基地」を取ったのか

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    チーム名に込められた意思 なぜ「基地」を取ったのか

    2017年9月16日号  

     航空自衛隊千歳硬式野球部に入部するためには、自衛官の採用試験に合格し、千歳基地に配属されなければならない。また、自衛隊は階級社会である。個人差はあるが、着実に昇任していくことが求められ、昇任の際には教育隊で一定期間の教育を受けるため、野球は中断することになる。

  • 知られざる異色のチーム“社業”は国土の防衛!!

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    知られざる異色のチーム “社業”は国土の防衛!!

    2017年9月9日号  

    自衛隊が社会人野球に加盟しているのをご存じだろうか。1963年、日本野球連盟には過去最多237の企業チームが登録されていたが、その中で旭川自衛隊第二師団、帯広自衛隊、北海道地区補給処島松駐屯地、自衛隊東北、板妻自衛隊、陸上自衛隊中部方面隊、航空自衛隊防府、陸上自衛隊西部方面隊の8チームが活動していた。

  • 大所帯のチームで生まれた“他力本願”という選手の甘え

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    大所帯のチームで生まれた “他力本願”という選手の甘え

    2017年9月2日号  

    今春、三菱日立パワーシステムズ横浜と三菱重工長崎が統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、統合後しばらく実績を残せずに苦しむチームが多い中、今夏の都市対抗でベスト4に進出。1年目から目立つ成果を挙げた。

  • チーム統合のうねりが襲うも会社都合の引退を許さず躍進

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    チーム統合のうねりが襲うも 会社都合の引退を許さず躍進

    2017年8月26日号  

    今夏の都市対抗は、NTT東日本が電電東京時代の1981年以来36年ぶり2回目の優勝を飾って幕を閉じ、ベスト4を関東勢が占めるなど東高西低の結果となった。その中で注目すべき成果を挙げたチームが、ベスト4に進出した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)だ。

  • 度重なる不祥事で人材流出10人の選手で再スタート

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    度重なる不祥事で人材流出 10人の選手で再スタート

    2017年8月12日号  

    1993年に三菱重工自工名古屋から分離独立した三菱自動車岡崎硬式野球部は、96年7月に34歳で監督に就任した堀井哲也(現JR東日本監督)の下で、都市対抗でも上位に進出するチームに成熟した。その歩みの中では、本社の業績の悪化や経営方針の転換など、野球部を取り巻く環境の変化をもタフに乗り越えている。

  • 社会人野球の“冬”に誕生し幾度もの活動自粛を耐忍ぶ

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    社会人野球の“冬”に誕生し 幾度もの活動自粛を耐忍ぶ

    2017年8月5日号  

    社会人野球には、事業所や工場ごとに複数のチームが活動している企業がある。その一つ、三菱自動車岡崎はユニークな経緯で誕生し、荒波を乗り越えながら成熟した。三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が長崎で始めた造船事業から、日本最大手の機械メーカーとなった三菱重工業では、1960年代までに川崎、名古屋、京都、神戸、水島、三原、広島、長崎の八つの製作所や造船所で野球部が設立されていた。

  • 会社への帰属意識を高める都市対抗の華、“応援合戦”

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    会社への帰属意識を高める都市対抗の華、“応援合戦”

    2017年7月29日号  

    甲子園の晴れ舞台を経験した選手が「そのときとは比べものにならない緊張感がある」と口をそろえる真夏の球宴、第88回都市対抗野球大会は、いよいよ7月25日に決勝を迎える。今年もグラウンドではアマチュア最高峰の熱戦が繰り広げられ、スタンドの応援合戦も試合を大いに盛り上げている。

  • “落合”のプロ入りに繋がった社会人野球独自の制度とは

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    “落合”のプロ入りに繋がった 社会人野球独自の制度とは

    2017年7月22日号  

    第88回都市対抗野球大会は、7月14日に東京ドームで開幕した。プロにも負けない技術と、高校球児をも上回るひた向きさが大会の魅力といわれるが、ユニークな制度も長い歴史を支えている。その一つが補強選手制度である。簡単に言えば、代表チームが予選敗退した同地区のチームの選手を最大3人まで加えられるという、日本ではプロから高校まで他に例を見ない制度。導入されたきっかけは、意外にも社会人野球の危機にあった。

  • 石巻を直撃した“3・11”復興のシンボルへ一念発起

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    石巻を直撃した“3・11” 復興のシンボルへ一念発起

    2017年7月15日号  

    2009年から本格的な強化に着手した日本製紙石巻硬式野球部は、翌10年に都市対抗初出場を果たす。ところが、さらなる飛躍を目指した11年3月11日に東日本大震災が発生。東京スポニチ大会でベスト4入りしたばかりのチームは、厳しい試練に直面する。

  • チーム統合の荒波を超え上り調子の部を襲った悲劇

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    チーム統合の荒波を超え上り調子の部を襲った悲劇

    2017年7月8日号  

    7月14日に開幕する第88回都市対抗野球大会に、東北第一代表として出場する日本製紙石巻は、企業合併や野球部の統合をはじめ、何度も岐路に立たされながら魅力あるチームに成熟してきた。

  • 都市対抗出場チーム出揃う今大会の注目試合は?

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    都市対抗出場チーム出揃う 今大会の注目試合は?

    2017年7月1日号  

    6月13日、北海道二次予選でJR北海道硬式野球クラブが代表権を手にし、第88回都市対抗野球大会に出場する32チームが出そろった。16日には東京都内で組み合わせ抽選会が実施され、左ページ表のように決定した。昨年の大会で初優勝を果たし、推薦出場で開幕日に登場するトヨタ自動車は、九州三菱自動車と対戦する。

  • 社業と両立できるのか──大会目前に襲った熊本地震

    夢の狭間で
    社業と両立できるのか── 大会目前に襲った熊本地震

    2017年6月24日号  

    日本通運野球部や日本代表でコーチ、監督を歴任した杉本泰彦の尽力で2012年に社会人野球に新規参入した西部ガス硬式野球部は、14年に日本選手権、翌15年には都市対抗に初出場するなど、着実に力を付けて16年のシーズンを迎えた。だが、京都大会に向けてチーム力強化に取り組んでいた4月14日の夜、熊本県を震央とする最大震度7の大地震が発生する。

  • 12年創部の新生チームに別会社から出向で監督就任

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    12年創部の新生チームに別会社から出向で監督就任

    2017年6月17日号  

    企業スポーツは冬の時代といわれて久しいが、社員の一体感を醸成する存在として、スポーツに目を向ける企業もある。日本四大都市ガス事業者の中で唯一、硬式野球部を持たなかった西部ガスもその一つだ。

  • 監督“再登板”のたびに行う練習場の大掃除の理由

    夢の狭間で
    監督“再登板”のたびに行う 練習場の大掃除の理由

    2017年6月10日号  

    西濃運輸野球部監督として19年目のシーズンを戦う林教雄には、チームを指揮する上での信念となった体験がある。1968年に捕手として入社すると、77年に都市対抗10年連続出場の表彰を受けた。チームでの勝利を目指す中で、選手としても超一流だと証明する栄誉だ。

  • 創業者の鶴の一声で休部も4度の監督就任で危機脱却

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    創業者の鶴の一声で休部も 4度の監督就任で危機脱却

    2017年6月3日号  

    企業がスポーツ部の活動を休止するのは、業績不振などやむを得ない理由が大半である。その際、競技を続けられる選手は他の企業チームへ転籍するケースが多いため、何年か後に活動を再開できる状況になっても、また一から選手を集めなくてはならず、実際に活動を再開できたチームはごくわずかだ。

  • 好成績のチームに共通する技量よりも大切なものとは

    夢の狭間で
    好成績のチームに共通する技量よりも大切なものとは

    2017年5月27日号  

    新日本製鐵君津硬式野球部は、2003年から複数企業が選手を雇用する広域複合型チーム「かずさマジック」として再出発。12年10月の新日本製鐵と住友金属工業の経営統合で、新日鐵住金かずさマジックと名称を変えた。その直後に開催された日本選手権に出場すると、翌13年には大きな成果を挙げる。

  • バブル崩壊で存続の危機も“広域複合型”で起死回生

    夢の狭間で
    バブル崩壊で存続の危機も “広域複合型”で起死回生

    2017年5月20日号  

    1993年秋、都市対抗で共に3回優勝している名門・熊谷組と大昭和製紙が、野球部の活動を休止した。バブル経済の崩壊で経営を見直した企業では、スポーツ部を社員の士気高揚という理由だけで存続させるのは困難になり、新たな存在意義を求めるようになる。企業スポーツのおおらかな時代は終わりを告げたのだ。

  • 個人力からチーム力へ転換都市対抗・日本選手権を連覇

    夢の狭間で
    個人力からチーム力へ転換 都市対抗・日本選手権を連覇

    2017年5月13日号  

    社会人野球をけん引してきた名門・日本生命野球部は、都市対抗は1997年、日本選手権も2002年を最後に優勝から遠ざかった。野球界との関わりも深い企業故、社内でも「野球部は何をやっているんだ」と逆風に晒された時期もあったという。それを15年に都市対抗、日本選手権の連覇で吹き飛ばしたのが、現在も監督を務める十河章浩だ。

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記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…