記事一覧:早耳聞耳53件
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山本満也(サンデン社長) 非系列でも世界シェア第2位 新興国の成長に対応していく
2013年5月11日号「向こう10年で、中国、インドを含めたアジア、そして南米を合わせた地域で年間の自動車販売台数が2000万台の新市場がポコッと生まれる。その規模は現在の米国市場よりも大きい」自動車用エアコンのコンプレッサーで世界シェアの約25%を握るサンデンの山本満也社長(写真)は、新興国での設備増強を急ぐ。この4月から、メキシコで2番目の部品工場を立ち上げた。
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諸星俊男(日本NCR社長) オムニチャネルの広がりに期待 駅ナカ店にオンライン販売端末
2013年5月4日号買い物客が自分でレジを通すセルフレジを2003年に日本で初めて投入した日本NCRの諸星俊男社長(写真)は、「米国で生まれたオムニチャネル・リテーリングを日本でも定着させたい」と言う。オムニチャネルとは、実店舗、ウェブサイト、ソーシャルメディア、モバイルデバイスなどの販売チャネルを統合させて消費者にアプローチする戦略のことだ。
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村田恒夫(村田製作所社長) 新製品売上高比率「40%を継続」 15年度の営業利益率も15%に
2013年4月13日号「売上高の規模を追うのではなく、営業利益率15%と、新製品売上高比率40%を狙いたい」と3年後の目標を語るのは、2013~15年度の中期経営計画を策定した電子部品大手、村田製作所の村田恒夫社長だ。中期計画では、コンデンサーや無線通信用部品など、「ハウス」と呼ぶ重点事業領域を六つ設定した。ハウスごとの戦略は現在立案中という。「数字よりもビジョンを重視したい」と話すが、新製品売上高比率にはこだわる。
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松澤純(ENEOSグローブ社長) シェールガス増産が追い風に LPGの“トレード機能”を強化
2013年4月6日号「日本は、世界最大のLPG(液化石油ガス)輸入国だが、いつまでも“中東の産油国・産ガス国と日本”というルートだけで考えていては発展性がない」国内のLPG元売り会社で首位にあるENEOSグローブの松澤純社長(写真)は、積年の危機感をストレートに語る。この2月末に、6隻目となるLPG専用の新造大型タンカーの導入に踏み切った。
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南部靖之(パソナグループ社長) 卒業を前に内定のない大学生に 就労支援をして社会を変える
2013年3月30日号「大学生はいったん卒業してしまうと、次の年の新卒採用に応募しにくい。だが、今なお就職が決まっていない学生が多い」と危機感を募らせるのがパソナグループの南部靖之社長だ。文部科学省によれば、2月1日時点での大学生の内定率は81.7%。内定を得ていない学生がざっと8万人いる。「大学と社会人をつなぐシステムがないのが問題」と南部社長はみる。
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宇田川憲一(東ソー社長) 赤字事業の抜本改革に着手 医療分野・高機能材料は増強
2013年3月23日号塩化ビニル樹脂原料などの化学品を生産する主力のクロル・アルカリ事業について「方針をまったく変えた」と言うのは東ソーの宇田川憲一社長。欧州をはじめとする世界的な景気低迷と、中国の供給過剰で、輸出戦略は軌道修正を迫られている。
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堀雅寿(ポッカサッポロフード&ビバレッジ社長) 提携で売上高1600億円狙い 海外事業比率は15%に伸ばす
2013年3月16日号「これまで行ってきた資材調達面の協働に加え、ビールの顧客の料飲店向けに、業務用ポッカレモンを売るなど、営業面での連携を加速する」と語るのは堀雅寿・ポッカサッポロフード&ビバレッジ社長。同社は1月に設立されたポッカコーポレーションとサッポロ飲料の統合会社だ。サッポロホールディングスの3本目の柱として期待がかかるが、2012年決算の単純合算値で売上高1290億円、営業利益3億円で業界シェアは8位だ。だが「ロングセラー商品のポッカレモン、国内では唯一の炭酸入りミネラルウオーターのゲロルシュタイナーなど特色ある商品に経営資源を集中し、10億~20億円規模の売上高を持つ商品群を構成する。また、シェアの高い札幌や名古屋などのエリアマーケティングも強化する」という。
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宇佐美徹(アルパイン社長) スマホの普及は「チャンス」 車メーカーとITの橋渡しに
2013年3月9日号「車載用機器と民生品という、二つの市場を分けていた壁がなくなってきている」と話すのはカーナビ大手、アルパインの宇佐美徹社長だ。代表例はスマートフォンやタブレット。車内で使う光景はもはや日常だ。地図や音楽再生などさまざまな機能を持つ万能マシンの台頭は一見、不利な状況のようだが、「いまがビジネスを拡大するチャンス」と意気込む。
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古川実(日立造船会長兼社長) 「陸に上がった日立造船」は 環境ビジネスで世界一になる
2013年3月2日号「厳しい競争が続くが、今年1月1日に船出したジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、世界で勝ち残れる造船会社の一つになると確信している」 日立造船の古川実会長兼社長は、“わが子”の旅路にエールを送る。JMUの母体は、旧NKK(現JFEエンジニアリング)の造船部門と日立造船の造船部門が中核であり、今年1月からIHIの造船子会社が加わった。
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アジット・マノチャ(米グローバルファウンドリーズ社最高経営責任者) 日本の半導体工場は魅力的 巨額の設備投資が技術を革新する
2013年2月23日号「日本に半導体工場を持つメリットはある」と強調するのは半導体受託製造で世界2位の大手、米グローバルファウンドリーズ社のアジット・マノチャ最高経営責任者だ。同社は2009年設立。米国、ドイツ、シンガポールに製造拠点を持ち、「天災や政治不安などのリスク回避のため、世界に複数の拠点を持つことが当社の核となる事業モデルだ」と説明する。日本は人件費などのコストが高いが、「半導体のコストの7割は製造装置であり、人件費が高くとも生産性が高い日本の工場は魅力的だ。(工場の買収も)オープンなスタンスだ」と自信をのぞかせる。
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石川祝男(バンダイナムコホールディングス社長) キャラクターを軸に事業を拡大 中期経営計画を前倒しで達成
2013年2月16日号「中期経営計画の達成を最大のミッションとしてきた。実現のめどがついたとはいえ、あくまで数字上のことで、取り組むべき課題は多い」。自重しながらも、バンダイナムコホールディングスの石川祝男社長は、笑みを浮かべる。
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五箇鶴次(出光エンジニアリング社長) 小回りの利くエンジ会社として 親会社には頼らない集団になる
2013年2月9日号「現在、将来的な成長が見込まれるベトナムには、1500社を超える日本企業が進出している。今後も大規模工業団地でプラントの建設計画が相次ぐ」2012年10月、そのような状況の下で、出光エンジニアリングはベトナムに現地法人を立ち上げた。五箇鶴次社長は、マシンガン・トークで続ける。
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後藤玄利(ケンコーコム社長) 薬事法の施行規則はゾンビ 一日も早く改正すべきだ
2013年2月2日号インターネットで一般用医薬品(大衆薬)を販売する権利の確認等を求めた裁判で、最高裁判所は1月11日、原告のケンコーコム等に勝訴判決を言い渡した。同社の後藤玄利社長は「そもそもネット販売を禁止する規制自体に無理があった。当然の判決だ」と胸をなで下ろす。“ネット販売は危険”との認識である厚生労働省に対しては、「根拠がないにもかかわらず、“対面販売は安全”で“ネット販売は危険”と判断した」とあきれ返る。
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嶋尾正(大同特殊鋼社長) 東南アジアで“地の利”を生かして世界最強の特殊鋼メーカーになる
2013年1月19日号「厳しい局面に入ってきた。特殊鋼の生産量は、リーマンショック後にかなりの程度持ち直していた。だが、最近は中国経済の減速などで後退している」 自動車や飛行機のエンジン内部で使われる特殊な金属材料などを製造する大同特殊鋼の嶋尾正社長は、危機感をにじませる。同社に限らず、特殊鋼メーカーは、代替不可能な素材・製品のサプライヤーであることから、2010年度、11年度は好業績を続けた。それだけに、今期の連結経常利益予想を315億円から170億円へと下方修正する事態は、予想外の展開だった。
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辻本春弘(カプコン社長) ソーシャルゲームの台頭は パッケージゲームにも追い風
2012年12月15日号「ソーシャルゲームが台頭しても、パッケージゲームのシェアは食われていない。むしろ市場を拡大する追い風」と話すのはカプコンの辻本春弘社長。同社は「バイオハザード」や「モンスターハンター(モンハン)」などの主力ゲームが牽引し、2012年9月中間期は純利益で過去最高を達成した。
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大塚久美子(大塚家具社長) “敷居が高い”イメージを変える 時代に合った店舗と商品を構築
2012年11月24日号ニトリやイケアといった新形態が支持されている家具販売店。大塚家具は高級輸入家具のイメージが強く、庶民からは“敷居が高い店”と捉えられる傾向にある。しかし「例えばソファは3万円から用意しており、売れ筋は10万円前後と、実はイケアとそう変わらない」。子育て世帯から団塊世代まで幅広い層をカバーし、低価格品から最高級品まで取り扱うことが最大の強みだ。
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ブリュノ・ボネル(サービスロボット協会会長) スマートフォンの次の大波は 2020年のサービスロボット
2012年11月17日号「日本ではロボットという存在に対して、多くの人たちがポジティブな感情を抱く。例えば、『鉄腕アトム』のように“人間の活動をサポートする、人間の形をした善意のロボット”だ。一方で、欧州はまったく反対で“人間の雇用を奪う機械”であり、社会全体にネガティブな印象が強い」
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マイケル・A・ムサレム(エドワーズライフサイエンス社 会長兼最高経営責任者) “開胸手術なし”の人工心臓弁 欧米に続き、日本にも投入
2012年11月10日号「会社の業績は右肩上がりで成長し、株価も2000年に比べて10倍にもなった」と言うのは、人工心臓弁の世界最大メーカー、米エドワーズライフサイエンス社のマイケル・A・ムサレム会長兼最高経営責任者。
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野田亨(アルク)社長 リアルとバーチャルの融合で 語学学習の価格破壊に乗り出す
2012年11月3日号「当社の顧客層が大きく変わり始めている」と言うのは、語学の学習教材などを手がけるアルクの野田亨社長だ。「従来の顧客は“英語を勉強したい”というモチベーションが高い人たちだった。こうした顧客に対して最良のツールを提供すれば、自ら学んでくれたので、当社は自宅学習という領域で成長できた」
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石山喬(日本軽金属)社長 アルミは鉄に次ぐ第2の金属 “用途開発”には終わりがない
2012年10月20日号この10月1日、純粋持株会社の日本軽金属ホールディングスを発足させた日本軽金属の石山喬社長は、身を乗り出して危機感を語る。「これまで以上に、効率的な経営を目指し、必要に応じて子会社や関連会社が機動的に動けるようにしなくてはならない」。