記事一覧:コラム2379件
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ネット世論調査
今週のテーマ【クリスマス】
2012年12月22日号2012年のクリスマスの過ごし方について聞くと、「まだ何も決めていない」がトップの36.0%。「自宅で家族とパーティ」(30.2%)、「自宅で特に普段と変わりなく過ごす」(20.8%)、「職場で特に変わりなく過ごす」(4.6%)などが続いた。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【スポーツ・ホビー】 ワイルドな挑戦を続ける 超進学校野球部のセオリー
2012年12月22日号この本を抱腹絶倒の連続と評しては、著者にも当該野球部諸氏にも怒られてしまうかもしれないが、とにかく面白い。『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』が、なぜこれほどまでに愉快なのかといえば、それは多くの常識を覆し、まったく新しい価値、予想外の思想というものを提示してくれているから、あるいは最も頭脳的であるはずの集団(超進学校野球部)が、笑ってしまうほどシンプルにワイルドな挑戦を続けているからだろうか。すべては「エラーは開成の伝統ですから」という開き直りから始まっている。いや、自分たちの現実をしっかりと認識するところから、勝機をどこに求めるかという論理的なアプローチが生まれる。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
成長する企業に不可欠 「責任を持つ組織」のつくり方
2012年12月22日号日本の風土では、責任について「公共の観点から非難されるべき責(せめ)・科(とが)」という側面のみ強調されますが、「引き受け全うすべき任務」という側面は曖昧です。それを放置したままで、企業は成長の糧を得られるのでしょうか。組織コミュニケーション論の立場から「責任」を検証したのが『実行と責任』です。著者は、「現場の一人ひとりがどれだけ責任を感じているかが、組織の強さのバロメーター」と指摘。トップの責任として目標・実行・事実の共有、リスクテークを奨励するガバナンスの構築などを挙げ、内外の名経営者たちの事例を織り交ぜながら「責任を持つ組織」をいかにつくるかを解き明かします。目からうろこの指摘が並びます。
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Book Reviews 書林探索
中国経済 停滞と発展の歴史 ダイナミックな過程を提示
2012年12月22日号本書は、世界銀行上級副総裁を務めた著者が、北京大学で行った中国の経済発展と体制移行に関する講義ノートをまとめたものである。近代以前の中国は、世界で最も先進的な強国で、そのGDP(国内総生産)は世界の3分の1を占めていた。それが、産業革命を契機に衰退が始まり、戦前は西欧列強の半植民地ともなった。戦後の重工業化優先の計画経済も失敗した。しかし、1979年に改革開放戦略が実施されると、中国は奇跡的な成長を実現する。その後30年間の経済成長率は、実に年平均9.9%であった。いまや中国は日本を抜いて世界第2の経済大国である。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2012年12月15日号「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」ECサイトといえば、真っ先に思い浮かぶのが、顧客の購入履歴を基にして、こうしたお薦め商品情報を表示するレコメンダーシステム。それに顧客による評価、レビューのシステム。アマゾンが得意とするものです。本のようにユーザーの好みや志向が細分化した商品分野では、こうした誘引が効果を発揮するのは確かでしょう。一つ一つはあまり売れていないマイナー商品であっても足し合わせると大きくなるというロングテール戦略は、ECサイトの代名詞です。
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This Week
This Week 12/10→12/16
2012年12月15日号ビジネスマンとして押さえておきたい注目スケジュールや、気になる社長の誕生日を紹介。
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ネット世論調査
今週のテーマ【電子書籍】
2012年12月15日号電子書籍の利用経験者はまだ少数派だ。利用したことのない414人に今後の意向を聞くと、「利用したい」は13.0%だった。
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Book Reviews 著者のホンネ
ソーシャルへの盲信をなくし 正しい価値を見出していきたい
2012年12月15日号かつて、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のミクシィを最初に作ったプログラマーの衛藤バタラさんは、こう言いました。「いろいろ考えるより、海外で話題のサイトをパクれ!」と。当時、ネット業界で話題となっていた「ガムロード」という米国のサイトがありました。オープンと同時に投資家から約100万ドルを調達したサイトです。これは、どんなファイルでも値段をつけて、誰もが売ることのできる画期的なサイトでした。しかし僕にとっては、1日で作れると思えたんです。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ファッション】 スタイルを向上させる スナップ、スーツ、靴への純愛
2012年12月15日号今、流行をリードする人々はファッションショーの最前列に陣取るセレブの中にはいないと思う。むしろそうしたおしゃれな人種はストリートに生息している。彼らはセンスのよい古着がある路地裏の店に出入りして市場にない新鮮なモードを発見したり、隠れ家のようなカフェで情報収集をし、感性に磨きをかける。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
新しい市場の創造に結び付く 幸せな状態をつくるための何か
2012年12月15日号言うまでもなく書名は重要です。これで売れ行きが左右されます。『新しい市場のつくりかた』を手にしたときは、出版社の営業担当者に、「重厚過ぎて、広がりに欠けるのでは」と注文を付けたのですが、読後は、このタイトルしかあり得ないのだ、と心から納得。
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Book Reviews 書林探索
もの作り産業の大革新を予見 始まった生産手段の民主化
2012年12月15日号本書で言う「メイカーズ」とは、いわゆる製造業者のことではない。メイカーズとはわれわれ一般市民、一般の消費者のことを言っている。世界的ベストセラー『ロングテール』『フリー』でネットビジネスの驚異的な可能性を喝破した著者アンダーソンは、この新著では一転、ネットビジネスに一見そぐわない「もの作り」産業こそ、これから最も革新的な舞台になると予見する。ただしその未来像は、新たなニッチ産業が云々といった、ありふれた話とは訳が違う。
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城山三郎経済小説大賞
第4回城山三郎経済小説大賞 結果発表
2012年12月8日号第4回を迎えた城山三郎経済小説大賞。今回の応募作は124作で、前回(128作)とほぼ同数。応募者は、年齢が29~86歳で、男性113人、女性11人。ここ数回は歴史を扱ったものやライトノベル風の作品が増える傾向にある。最終選考に残ったのは3作。選考委員による厳正な審査により(幸田真音氏は都合により最終選考会欠席のため選評のみ)、『ザ・ロスチャイルド』(渋井真帆著)の大賞受賞が決定した。渋井氏には表彰状と記念品、副賞賞金が贈られ、同作品は小社より単行本として来年刊行される予定。
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From Readers From Editors
From Readers From Editors
2012年12月8日号きちんと貯金をしておいたほうがいいのは、よくわかっている。けれども、お金がなかなか貯まらない。結構、多くの方の実感だろうと思います。自分にルールを課してやろうと思っても長続きしません。人生のいずれかの時点で、家を買う、クルマを買うといった、はっきりした目標やめどを持っている人は大丈夫でしょう。明確な動機があれば、苦にならないはずです。
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This Week
This Week 12/3→12/9
2012年12月8日号ビジネスマンとして押さえておきたい注目スケジュールや、気になる社長の誕生日を紹介。
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ネット世論調査
今週のテーマ【子供の泣き声】
2012年12月8日号先ごろ、女性漫画家のさかもと未明氏が、飛行機内で泣きやまない子供が迷惑だとしてクレーム騒動を起こし、その顛末を書いた雑誌記事がインターネット上などで物議を醸したが、その話題を「知っている」のは40.2%だった。
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This is.
住友ゴム工業 地震に強い“安心・安全”な家を
2012年12月8日号「安全な家が建ち並ぶ日本にする」──神戸に本社を置く住友ゴム工業がそんな目標を掲げるに至ったのは、自らもオフィスや工場などに甚大な被害を受けた1995年の阪神・淡路大震災がきっかけだった。住宅向け地震対策システムの開発を本格的に始めたのは6年前。耐震・免震・制震という三つの工法の長所と短所を検証した結果、施工上の制約が少なく、免震工法よりもコストの低い制震工法を、耐震工法と組み合わせる方針に。揺れを吸収でき、余震への効果が大きいのも制震工法の特徴だ。もともと、高減衰ゴムを使用した同社の制震システムは、橋梁ケーブルや高層ビルなどで高く評価されていた。
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Book Reviews 著者のホンネ
信ずる道を突き進む登場人物 資源確保、ODAの現場の迫真
2012年12月8日号第1回城山三郎経済小説大賞をいただいた『利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声』はストーリー重視、面白さ重視の作品でした。前作が勢いで読んでもらえる小説だとすれば、今回は経済小説らしい小説。登場人物たちの会話をじっくり読んでもらいたいですね。読者の皆さんに、それぞれの人物のよって立つところを多角的に見て、頭の中でディベートしてもらえたらいいな、と思っています。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理・食文化】 人はなぜ食べるのか? 生命をいのちたらしめる食事
2012年12月8日号いま世界で一番人気のレストランはパリでもニューヨークでもなく、コペンハーゲンの「noma」で、北欧の食材を駆使しての「自然」「野生」が店のテーマである。11月初旬、この店に出かけたとき持参したのが、辰巳芳子『食といのち』。店では、野草を手で食べさせたり、酸味や苦味の強い料理が出てくるが、それは芽吹いたばかりの希少な食材を大切にする北欧の食文化を理解しないと、シェフの意図がわからない。本書の対談で「その人の日頃の食べ方には、先祖代々の物の食べ方がDNAで深く関わっているのよ。だから、人は自分のためだけに食べていると思ったら大間違い」という辰巳芳子の言葉を読んでいたので、独りよがりの解釈をせずに済んだ。
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Book Reviews 目利きのお気に入り
外資系のプレゼンの神髄は 一目見て理解させる資料作り
2012年12月8日号今月はまず、“外資モノ”でお薦めの2冊からご紹介していきましょう。プレゼン関連の書籍は、書棚に一区画ができるほど多いのですが、『外資系コンサルのスライド作成術』は、コンサルタント会社を渡り歩いてきた著者による類書とはまったく違う衝撃的なプレゼン本です。その神髄とは、プレゼンをしなくてもすべてを理解してもらえる資料作りです。しかも、読み解かせるのではなく一目見てストンと理解させる資料作りです。
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Book Reviews 書林探索
社会変革の精神が根付く米国 イノベーションの物語集
2012年12月8日号「われわれはテクノロジーを人間化しなければならない──人間がテクノロジーから人間性を奪われる前に」というオリヴァー・サックス氏の引用から始まる本書は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の先端技術研究所で繰り広げられているイノベーションの物語集だ。本書を読むと、MITメディアラボはまさに米国の夢と技術力と良心を象徴するような研究所であり、そこに集まる教授、学生、そしてスポンサー企業群が織り成す未来探索の場だということが手に取るようにわかる。