今週号は「スマホの次」を担うデジタル機器として期待されている「ウェアラブルコンピュータ」にスポットを当てました。

 新しいスマートフォンを前にしても、かつてのような興奮を覚えなくなりました。確かに性能は向上しているのでしょうが、もはやスマホは新しい体験を提供してくれるものではなくなっています。技術的には成熟した製品となったということでしょう。

 代わって注目を浴びているのが、メガネ型、腕時計型などのウェアラブル機器です。実際、グーグル、アップル、サムスン電子といったスマホ時代の巨人たちは、「スマホの次」のデジタル機器の主役を張るであろう、「身に着ける」コンピュータに舵を切っています。

 今回、編集部では、グーグルが開発中の「グーグルグラス」や、サムスン電子が10月の発売を予定している腕時計型の「ギャラクシー・ギア」の実物を触る機会も得て、ますます今後の可能性を確信しました。

 特集内では、中村伊知哉(慶應義塾大学教授)さん、佐々木俊尚(ジャーナリスト)さん、夏野剛(慶應義塾大学客員教授)さんなど、この分野に詳しい方々にお話をうかがい、ウェアラブル時代はいつ、どのようなかたちでやってくるのかというシナリオも検証しました(それぞれの方々のインタビューは、完全版を読者限定サイト「デイリーダイヤモンド」に掲載しています)。

 ウェアラブルの醍醐味をだれもが感じることができる最初のイベントは2020年の東京オリンピックかもしれません。どの選手もさまざまなセンサを内蔵したネットワーク機器を身に着け、視聴者は選手の視点からの映像を共通したり、心拍数や呼吸の様子などの身体データをリアルタイムで知ることができる――。そんな楽しみ方ができたら最高です。

 そんな未来の話だけでなく、いま手に入るウェアラブル機器、例えばヘルスケアやフィットネス用途で人気が高まっている「活動量計(アクティビティモニター)」について、使用レポートも含めて広く取り上げました。

 また、ビジネス誌らしく、来るウェアラブル時代に日本メーカーはどういう役割を果たすことができるのかについても、厳しく迫りました。

 今週号も読みどころ十分です!

(「週刊ダイヤモンド」編集部副編集長 深澤 献)

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