記事一覧:孫家の教え39

  • 北海道の廃校で暮らしてみた

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    北海道の廃校で暮らしてみた

    2018年1月27日号  

    社会生活を送る上で学校や会社、役所に銀行など、身近になければ困る施設は多くあります。これまでは、こうした場所の近くに定住することで、大きなメリットを得ることができました。ですが前回お話ししたように、テクノロジーの進化に伴い、その状況が大きく変わりつつあります。各種の手続きはスマートフォンで済ますことができるようになっていますし、職種によっては働く場所を選ばない時代が来ています。

  • 21世紀に定住する必要があるのか

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    21世紀に定住する必要があるのか

    2018年1月13日号  

    課題解決における現場と本場を行き来することの重要性について前回、お話ししました。もっとも「現場と本場」というのは、何も新しい話ではなく、歴史上の人物の活躍を見ても明らかなことです。戦国時代の織田信長を例に挙げましょう。彼は、訓練したタカで野鳥を狩る「鷹狩り」を好んでいました。今でいうゲームの一種として戦国武将に人気だったのですが、信長の目的は他にもあったといわれています。

  • 課題解決したいなら「現場と本場」

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    課題解決したいなら「現場と本場」

    2017年12月23日号  

    僕は、社会の課題を解決する「イノベーター」の絶対数を増やしたいと思っています。本気で取り組んでいる人は、世界全体で見ても一握りしかいません。それが少し増えるだけでも、社会のイノベーションが加速すると思います。そのためにはまず、従来型の「教育」を変えなければなりません。誰かが何かを教える「ティーチング」一辺倒の手法から脱却する必要があります。

  • 経営者はマネジメントしてはいけない

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    経営者はマネジメントしてはいけない

    2017年12月9日号  

    前回までに事業計画は立てない、スケジュールも立てない、それが次代の経営だと申し上げました。そうはいっても「経営者はどう会社をマネジメントするのか」と思われることでしょう。結論からいえば、マネジメントしないことです。そもそも旧来型のマネジメントとは、最も生産性が上がるように経営資源を最適な所に配置することでした。ヒト、モノ、カネ、そして情報を管理するのがマネジャーの仕事だったのです。

  • 共感と自発性を引き出す次代の経営

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    共感と自発性を引き出す次代の経営

    2017年11月25日号  

    「経営において事業計画は要らない。投資においてもそれは見ない」。僕がよくそう言うので、「では、何を見るのですか」と尋ねられます。僕は「起業家の情熱とユニークなテクノロジーを持っているかの2点です」と答えます。すると、たいていの人はため息をついて、「変わった人ですね……」とか「まぁ、孫さんだからできるんですよ」と話します。

  • 想定外を生むコミュニティーの力

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    想定外を生むコミュニティーの力

    2017年11月11日号  

    千葉・柏の葉にある「VIVISTOP(ヴィヴィストップ)」では日々、小学生を中心とした多くの子どもたちが創作活動に励んでいます。その中に、ストップモーション・アニメーションを制作している姉妹がいます。人形や家の模型を作って、その動作を1こまごとにスマートフォンで撮影し、あたかも動いているように見せる作品です。

  • 創造力を育む「先生不在」の新教育

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    創造力を育む「先生不在」の新教育

    2017年10月28日号  

    今年8月、千葉・柏の葉でロボットコンテストを開きました。制限時間の5分間に、約1.8メートル四方のステージ内に置かれたボールを自作のロボットで拾い集め、その得点を競う競技です。参加者は2日間で延べ24人。その中心は小・中学生ですが、大人のメンバーも7人参加しました。中にはソニーのエンジニアという経歴を持つ人もおり、大人も子どもも真剣勝負だったのです。

  • 【特別対談】孫泰蔵×ケラー・リナウド(Zipline創業者)

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    【特別対談】 孫泰蔵×ケラー・リナウド(Zipline創業者)

    2017年10月14日号  

    今年9月19日、シンガポールで起業家たちの祭典「SLUSH SINGAPORE(スラッシュ・シンガポール)」が開かれ、ドローンを利用した救急医療を展開する米Zipline(ジップライン)のケラー・リナウド氏と、孫泰蔵氏との対談が実現した。その模様をお伝えしよう。

  • 孫泰蔵流の「働き方改革」

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    孫泰蔵流の「働き方改革」

    2017年9月30日号  

    「皆さん、失敗を恐れずに新規事業にチャレンジしましょう!」会社の朝礼や会議において、社長がこのようなあいさつをすることがあるのではないでしょうか。これでは気持ちが盛り上がるどころか、おそらく多くの社員は白けてしまうことでしょう。失敗したら社長に怒られるのは目に見えていますし、評価が下がることも分かっているからです。

  • ブロックチェーンの本質

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    ブロックチェーンの本質

    2017年9月16日号  

    ブロックチェーンの技術を用いて、例えば地域通貨を流通させれば地域経済の活性化につながると、前回申し上げました。ブロックチェーンの技術のポイントは、改ざんがほぼ不可能だということにあります。そのため、これまで何となく信じていたものの真理を証明できるようになりました。「すごい証明ができる」、その点においてブロックチェーンでできることはまだまだあります。

  • 地域経済を救うブロックチェーン

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    地域経済を救うブロックチェーン

    2017年9月2日号  

    江戸時代が今でいうシェアリングエコノミーの先駆けであった、と前回にお話ししました。このように時代が一周するようなことが世の中ではよく起こります。確かに、上から見ると同じ所をぐるぐると回っているように映るのですが、実は横から見ると、らせん状になっていて、われわれの立ち位置が一段上がっている。テクノロジーの世界に身を置くと、そんなふうに感じることがあります。

  • AI時代を豊かにする「朝飯前」の仕事

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    AI時代を豊かにする「朝飯前」の仕事

    2017年8月12日号  

    人工知能(AI)の発展によって、1日の労働時間が3、4時間になるというお話を前回、前々回でしました。労働時間が短くなるので、「これから、何をして生きていけばいいのか」とか、「暇で仕方がない」と不安になる人がかなり増えることでしょう。

  • 土地に縛られない暮らし

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    土地に縛られない暮らし

    2017年7月29日号  

    人工知能(AI)の時代を迎え、人間の仕事がAIに奪われて収入が減った場合、いかにして家計の支出を抑えたらよいのか。前回はそのようなお話をしました。コスト削減の話題となると、すぐに節約を考えてしまいがちです。それまでサケの切り身を食べていたのにメザシ1匹にするとか、みそ汁を具なしにするとか。会社でいえば、「コピーで裏紙を使う」ということであったり、「電気を小まめに消す」ということであったりします。

  • AIが雇用を奪うとどうなるか

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    AIが雇用を奪うとどうなるか

    2017年7月15日号  

    ここ数年、人工知能(AI)やロボットが人の仕事を奪うという議論が活発になっています。専門家の中には、7~8割も雇用を奪うと言う人もいるほどです。割合はともかく、僕も今後20年を見据えると、AI・ロボット化の進展による失業の増加と、都市部への人口流入が深刻な社会問題を招くと考えています。

  • ピザから学んだ真の人材育成

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    ピザから学んだ真の人材育成

    2017年7月1日号  

    最近、「人材育成」という言葉自体がもはや古いのではないかと感じています。そう思ったのも、MOVIDA JAPAN(モビーダ・ジャパン)という会社で起業家を育成する支援プログラムを行ってみて気付いたことがあるからです。

  • 「命」を運ぶドローンの進化

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    「命」を運ぶドローンの進化

    2017年6月17日号  

    ひょっとしたら、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグのような大スターになるかもしれない。そんな気にさせる30歳の若者がいます。それがケラー・リナウドです。ケラーは米ハーバード大学を卒業後、2011年に米Zipline(ジップライン)を創業しました。当時は人工知能(AI)を利用したおもちゃのロボットを開発していましたが、その後事業を転換し、小型無人飛行機ドローンの開発を始めました。

  • 持ち運べる「車」が生活を変える

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    持ち運べる「車」が生活を変える

    2017年6月3日号  

    漫画『ドラゴンボール』には「筋斗雲(きんとうん)」という、雲の乗り物が出てきます。空を移動できる1人乗りの空想の乗り物ですが、ココアモーターズの代表である佐藤国亮さん(28歳)は「筋斗雲を作りたい」と言って、実際に形にしてしまったのです。

  • 自動運転で解決する物流の課題

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    自動運転で解決する物流の課題

    2017年5月20日号  

    新しい町をゼロベースからつくりたい。そう言うと日本では「いや、無理でしょ」という声が上がるかもしれません。ですが、東南アジアやインドに行くと、更地から新しい地域の中核都市をつくるというプロジェクトが存在します。

  • 僕がシンガポールに渡った理由

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    僕がシンガポールに渡った理由

    2017年4月29日号  

    今年1月、シンガポールに移住しました。僕が代表を務めているMistletoe(ミスルトゥ)の駐在員第1号となりました。ただし、期間は数年間に限定の予定です。なぜ移住したのかといえば、それはあるプロジェクトを進めているからです。これが実を結べば、僕の目指している「コレクティブインパクト」を生み出すことにもつながるという考えがあります。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    20年前に見た業界再編の後の未来、こうなるとは予想してなかった

     2001年から04年まで、当編集部で記者として最初に担当した業界が半導体業界でした。当時は日本中が最初の大再編のさなか。日本の半導体はこれで本当に復活するのか?と、じりじりしながら取材し記事を書く毎日でした。日本の半導体の再生を信じてさまざまな活動をしていた東北大学の故大見忠弘教授や故坂本幸雄・元エルピーダメモリ社長にはとりわけお世話になりました。
     月日は流れ、日本企業がほとんどいなくなってしまった後、まさかこんな形で半導体の特集に関わる日が来るとは思っていませんでした。「日の丸半導体最後の挑戦」というタイトルは無数に使った気がしますが、今度こそ挑戦が本当に花開くことを、心から祈っています。

  • 副編集長 鈴木崇久

    人事からの呼び出しに早とちりは禁物?

    「お伝えしたいことがあるので時間をください」と、ある年の3月に人事から呼び出されたことがあります。3月といえば異動の内示の季節。「編集部から出るのか」と覚悟を決めて応接室に向かったところ、全くの別件で逆に衝撃を受けました。
    「紛らわしい時期なんだから用件を先に伝えてくれればいいのに」「センチメンタルになった時間を返してほしい」などと思いながら、部屋を後にしたことを覚えています。
     そんな経験から何年もたちましたが、今度こそ14年半過ごした編集部を離れることになりました。最近は記事執筆の機会が減って、読者の皆さまにとって影が薄い存在でしたが、この場を借りて今までのお礼をお伝えできれば幸いです。

最新号の案内2024年4月20日号

表紙

特集高成長&高年収企業がぞろぞろ! 半導体 160社図鑑 これから買える株!

株式市場で大きな支持を集め、日経平均株価の最高値更新を支えた半導体関連銘柄。高成長で好業績であるだけではなく、高い年収を誇る企業も多い。ただし、玉石混交で、大手の中にも変調を来しそうな企業がある。一方で、今はあまり知られていない隠れたお宝銘…

特集2日銀「次の一手」は? 金利ショック 襲来

日本銀行がついに異次元緩和に別れを告げた。マイナス金利解除の決断を受け、市場の関心は早くも日銀の「次の一手」に移っている。17年ぶりの利上げで日本経済と今後の金融政策はどう変わるのか。「金利ショック」襲来の影響と課題を徹底検証する。