記事一覧:連載4635件
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ものつくるひと
「中判ミラーレスカメラ」 飯田年久(富士フイルム 光学・電子映像事業部 事業部長)
2017年7月22日号京都府にある世界遺産、二条城。明治維新のきっかけとなった大政奉還が行われた場所である。2017年はその大政奉還から150周年という節目の年。そんな中、2月に異例の発表会が二条城で行われた。発表されたのは、富士フイルムの中判ミラーレスカメラ「GFX50S」。広告のための撮影をするようなプロや、高い画質を求めるハイアマチュアといわれる層に向けたカメラで、決して広く一般的に売れる製品ではない。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
内閣改造は「専守防衛」でも 活路が見えない「守りの安倍」
2017年7月22日号「来月に入ったら早々に党役員人事と内閣改造を断行し、人心を一新する考えです」。9日午前(日本時間同日夕方)、首相の安倍晋三は訪問先のスウェーデン・ストックホルムで、記者団に内閣改造の断行を明言した。もともと自民党内に8月3日改造説が流れていたが、首相自身が直接口にするのは極めて異例のことだった。
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ダイヤモンド・オンライン発
残業減らしで外注急増、 大企業社員の劣化が止まらない
2017年7月22日号こんな社員が実在するという話を見聞きしたことはないだろうか。・プログラムを一度も書いたことのないSE。・戦略作成はコンサルタント頼みの経営企画部員。・文章をまったく書かない編集者。・教育制度の企画運営を全部外注する教育担当者。・代理店のインセンティブ(奨励金)プログラムを作るだけの営業本部員。残念なことにこれは笑い話などではなく、大企業のあちらこちらでお目にかかる現象である。すでに、大企業の社員は見事なまでに外注頼みになっているのだ。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第五章 激震 [第85回]
2017年7月22日号河口湖近くの東海林邸を出た車は、熱海を目指した。鷲津が所有する温泉旅館でサムと堀が待っている。リンは、まもなく成田から飛び立つ便でワシントンDCに向かう。原子力発電所の事故に対しての米国関係者の考えを探り、今後の資金調達について算段してくる。東海林邸を辞するのは、骨が折れた。ぜひ泊まってくれと、しつこく引き止められ、「どうしても今日中にやらなければならない重要案件がある」と言っているのに、東海林はなかなか納得しなかった。
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夢の狭間で
“落合”のプロ入りに繋がった 社会人野球独自の制度とは
2017年7月22日号第88回都市対抗野球大会は、7月14日に東京ドームで開幕した。プロにも負けない技術と、高校球児をも上回るひた向きさが大会の魅力といわれるが、ユニークな制度も長い歴史を支えている。その一つが補強選手制度である。簡単に言えば、代表チームが予選敗退した同地区のチームの選手を最大3人まで加えられるという、日本ではプロから高校まで他に例を見ない制度。導入されたきっかけは、意外にも社会人野球の危機にあった。
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Key Wordで世界を読む
Robocalypse(ロボカリプス)
2017年7月22日号ロボカリプス(Robocalypse)──。人工知能(AI)を備えたロボットの誕生によって人類は仕事を失い、ヨハネの黙示録さながらの破局を迎えるという考え方だ。ロボット(robot)と黙示録(apocalypse)を合わせた造語である。
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深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
クラブヘッドで地面を強くたたいてみよう
2017年7月22日号飛距離アップは、ゴルファーの永遠のテーマですよね。体力強化やスウィング改造などその方法はいろいろありますが、今回は、誰もができる簡単な飛ばし術をレッスンしましょう。
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大人のための最先端理科
【宇宙論】 宇宙創成の途方もない急膨張 インフレーションの証拠探し
2017年7月22日号2014年3月17日に、大きなニュースが駆け巡った。南極点近くのスコット-アムンゼン基地に設置された望遠鏡(写真)が、宇宙の始まりに起きたインフレーションの決定的な証拠をつかんだというのだ。
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シリコンバレーの流儀
40兆円を生んだ若者の示す未来
2017年7月22日号今、再び米国シリコンバレーに注目が集まっているが、その真の姿は知られていない。現地に25年以上在住し、現在も投資家として活躍する“インサイダー”である筆者に、その生態系を多角的に説き明かしてもらう。
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世界遺産を撮る
イスタンブール歴史地域(HISTORIC AREAS OF ISTANBUL)
2017年7月22日号イスタンブールを初めて旅したのは、私が世界遺産を撮り始めたころ、もう20年も前のことだ。空港から街へ向かうバスで乗り合わせた女性に「安全に気を付けてね」と話し掛けられ、「万が一すりに遭っても、くよくよせずに忘れることが一番よ! 小さいことを気にして、楽しい旅が台無しになるのはつまらないわ」とアドバイスされた。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
主食は誘惑への防波堤? 高炭水化物食で公平な判断
2017年7月22日号炭水化物、つまり主食をしっかり食べたほうが目の前の損得に影響されないようだ。独リューベック大学の報告から。
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ダイヤモンド・オンライン発
タカタ倒産、創業家支配で トラブル対応が後手に回る理由
2017年7月15日号大手自動車部品メーカーのタカタが、民事再生法の適用を申請した。負債総額は1兆円を超す、日本史上最大の倒産劇となった。 今回の倒産の引き金となったエアバッグ問題については、タカタの対応が後手後手に回った。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
置き去りにされた本質の議論 摩訶不思議な「加計学園」問題
2017年7月15日号学校法人「加計学園」問題は摩訶不思議な問題である。とりわけ不思議なのが前文部科学事務次官の前川喜平氏だ。氏が現役の文科次官だった時、新宿歌舞伎町のいかがわしい店に頻繁に出入りしていたことはすでに報じられている。その店を取材した新聞社や雑誌社の記者に尋ねると一様に、「買春が目的と思われても仕方のない店」だと語る。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
金融緩和からの脱却で日本経済はどうなる?
2017年7月15日号金融緩和政策から脱却した場合に、経済に対する影響はどのようなものになるか?これを考えるにはアメリカの経験が参考になる。量的緩和第3弾(QE3)の終了が宣言されたのは、2014年10月だ。政策金利は、15年12月に0.50%に引き上げられ、その後の数度の引き上げを経て、17年6月に1.25%になった。
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孫家の教え
AIが雇用を奪うとどうなるか
2017年7月15日号ここ数年、人工知能(AI)やロボットが人の仕事を奪うという議論が活発になっています。専門家の中には、7~8割も雇用を奪うと言う人もいるほどです。割合はともかく、僕も今後20年を見据えると、AI・ロボット化の進展による失業の増加と、都市部への人口流入が深刻な社会問題を招くと考えています。
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夢の狭間で
石巻を直撃した“3・11” 復興のシンボルへ一念発起
2017年7月15日号2009年から本格的な強化に着手した日本製紙石巻硬式野球部は、翌10年に都市対抗初出場を果たす。ところが、さらなる飛躍を目指した11年3月11日に東日本大震災が発生。東京スポニチ大会でベスト4入りしたばかりのチームは、厳しい試練に直面する。
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ものつくるひと
「トランスフォーマー」 大西裕弥(タカラトミー ボーイズ事業部 ボーイズ第一企画部 企画開発課 主任)
2017年7月15日号一見すると何の変哲もないミニカーが、ドアを引っ張り、ルーフを持ち上げ、タイヤをずらしていくことで、たちまちロボットフィギュアに大変身する。タカラトミーのロボット玩具「トランスフォーマー」は130の国と地域で5億個以上の販売実績を持つ大ヒット商品だ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
“参院のドン”が「経世会」の 結成30周年会合を欠席した理由
2017年7月15日号「問題発言をした大臣(防衛相の稲田朋美)を選挙中に首にしておけば、自民党はこんなに負けはしなかった。このままでは自民党は駄目になる。こういうタイミングでこの種の会合が開かれたことを好機と捉えて奮起をしてほしい」
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新日本酒紀行
庭のうぐいす(NIWANO UGUISU)/福岡県久留米市北野町
2017年7月15日号「梅栗植えてハワイに行こう」は、昭和の中頃、大分県大山村(現在は日田市の一部)で始まった地域振興運動の謳い文句だ。所得向上、住みよい環境、人づくりを目標に掲げ、果樹栽培の他、梅干など加工品にも力を注ぎ大成功。住民は海外へ飛び、パスポート所持率が全国一に。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第五章 激震 [第84回]
2017年7月15日号気まずいはずの晩餐は、思いがけず和やかなムードで始まった。晩餐用の長テーブルの大半が空席という寂しい状況だったが、東海林の上機嫌が、それを吹き飛ばした。テーブルに着いているのは、六人だ。主賓席に鷲津が、正面にホスト役の東海林が陣取った。東海林の両側には、着物姿の粋な女将風の女性とブロンド美人が座っている。ブロンドの隣には前島がいる。そして、鷲津から一席空けた右側に、濱尾が愛想笑いを浮かべて座っていた。