記事一覧:連載4635件
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後藤謙次 永田町ライヴ!
首相の解散意欲は消えていない 依然としてくすぶる衆参同日選
2016年5月14日号通常国会は会期末の6月1日まで約20日を残すだけになった。毎年1月に召集される通常国会には二つの節目がある。まず政府の最優先課題である本予算の成立時。そして4月29日の昭和の日から5月5日のこどもの日までの大型連休だ。この時期は国会が事実上休会となり、国会議員は永田町から姿を消す。一見すると政治の流れは止まったように思える。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
現行憲法擁護派への痛烈な批判である 百田氏の著書を読み現実を見る力を
2016年5月14日号百田尚樹氏の『カエルの楽園』(新潮社)が面白い。百田氏は本書に先駆けて発表した「世界は変わった 日本の憲法は?」と題するDVD制作の総指揮を執った。米国の占領下で日本国憲法が作られた過程、そこから生じた問題を四〇分弱にまとめたものだ。制作に多少関わった私に、昨年夏、百田氏が秘密を打ち明けた。
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ものつくるひと
「物価指数『日経CPINow』の開発」 渡辺 努(ナウキャスト創業者・技術顧問)
2016年5月14日号日本中の誰よりも物価の動向を気にしている人物──。そう言っても過言ではないのが日本銀行総裁の黒田東彦だろう。2013年3月に日銀総裁に就任し、「2年でインフレ(物価上昇)率2%の達成」という公約を掲げたが、実現していないからだ。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第二章 運命の日[第26回]
2016年5月14日号超満員のエレベーターから吐き出されて、貴子はようやく六本木ヒルズの一階に降り立った。建物は最新の免震構造が施されているらしいが、おかげで長時間揺れ続けたせいで、船酔いのような不快さがある。自家発電システムが作動したので停電はすぐに解消されたが、最上階にいた貴子がエレベーターに乗り込むまでには、長時間待たされた。しかも、我先に逃げようとする人のせいで、エレベーターホールは息もできないほどのすし詰め状態だった。
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Key Wordで世界を読む
Medium Blue(ミディアムブルー)
2016年5月14日号「コンピューターの巨人(computer giant)」として1世紀にわたって米IT(情報技術)業界に君臨してきたIBM。もう「ビッグブルー(Big Blue)」の愛称はそぐわないかもしれない。売り上げの減少傾向に歯止めがかからないからだ。
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洞察 脇役が主役に変わるとき
大リーグでの環境変化に適応 前田健太が見せた一流の証し
2016年5月14日号 -
深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
サンドウエッジの フェースの刃で ボールが打てますか
2016年5月14日号「コースに出ると3パットばかり……。どうすればパットがうまくなりますか」という悩みをよく聞きます。上達しない原因は大きく二つあると私は思います。一つは単純な問題で、練習量の不足です。普段、打ちっ放しの練習場に行く人でも、パットの練習はあまりしません。練習するのはラウンド当日のスタート前の数分間、という人が多いのではないでしょうか。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
眼底検査で何がわかるの? 眼疾患、だけではありません
2016年5月14日号検診でなんとなく受けている「眼底検査」。実は血管の障害を外からじかに確かめられる唯一の検査法だ。眼底は文字通り「眼の底」。透明な組織である角膜の窓から光を当て透かして見ると、底を走る網膜血管や視神系の末端がはっきり見える。
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世界遺産を撮る
ロス・グラシアレス国立公園(LOS GLACIARES NATIONAL PARK)
2016年5月14日号ロス・グラシアレス国立公園は、アンデス山脈の最南端パタゴニアに位置する大氷河地帯。南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界第3位の面積を誇る。
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勝手にケンミン創生計画
【和歌山】 豊富な果樹ブランドにパンダ でもコラボ不足で中位に沈む
2016年5月14日号梅干しといえば「紀州南高梅」。その名前はみなべ町の高校名に由来する。明治時代にみなべ町で梅畑を保有していた高田貞楠氏が、果実の粒が大きい梅を見つけて栽培を始めた。「高田梅」と呼ばれていたが、1950年ごろから5年間、優良品種の調査と普及に尽力したのが竹中勝太郎氏。彼が教諭として在籍していたのが南部高校だったため、「南高梅」と名付けられた。
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大人のための最先端理科
【脳科学】 動物にもある「数える」能力 脳はどうやって数を知る?
2016年5月14日号おやつが配られるときの幼い子らの目は真剣である。自分に配られたグミの数と他の子のグミの数を瞬時に見積もり、比較する。同様に、ビジネスマンは販売した商品の数を、受験生はテストの正答数を数え、他者と比べる。私たちはいつも何かを数え、大小を問題にしている。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
沖縄の海に広がる珊瑚のがん 海中から見えてくる日本の病
2016年4月30日号手元に圧倒的な迫力で迫ってくる写真集がある。『遙かなるグルクン』(NATIONAL GEOGRAPHIC)、中村征夫氏の作品だ。氏は長年、東京湾を撮り続けるとともに、日本のみならず世界の海の写真を撮ってきた。主な受賞歴に木村伊兵衛写真賞、講談社出版文化賞写真賞、土門拳賞などがある。水中写真の第一人者である。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
地震で白紙になった衆参同日選 消費増税先送りは決断時期に幅
2016年4月30日号「天災は忘れたころにやって来る」──。物理学者で夏目漱石の門下生だった寺田寅彦が残したとされる警句だが、平成の時代に入ってから天変地異が続発し、もはやこの警句は通じなくなった感がある。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
ソフト化と水平分業がシャープ危機の背後に
2016年4月30日号シャープは台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されることが決まった。シャープが経営危機に陥った原因としてしばしば指摘されるのは、社長人事をめぐる内部抗争である。その結果、経営が迷走したというのだ。確かにそれは重要な要因だろう。しかし、仮に内部抗争がなかったとしても、危機に陥っていた可能性が強い。
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ものつくるひと
「家電アシストなどの開発」 中村 剛(東京電力エナジーパートナー 暮らし&ビジネスサービス事業本部 くらしTEPCOグループ 課長)
2016年4月30日号4月1日より、電力小売りの全面自由化がスタートしたことで一般家庭でも異業種からの参入組も含めて電力会社を選べるようになった。東京や大阪などの大都市圏では、顧客の争奪戦が激化する中、電力、ガス、石油までひっくるめたエネルギー業界で、競合他社が動向を注視する“名物男”が東京電力の中核会社にいる。ほぼ一貫して、エネルギー関連サービスの企画・開発に携わってきた中村剛だ。
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連載小説 ハゲタカ5 『シンドローム』
第二章 運命の日[第25回]
2016年4月30日号携帯電話に着信があった。見ると、相手は東京本社社会部長とある。「越智(おち)だ。所長がSBOは収拾できると明言している根拠に心当たりはないのか」まず、記者の安否確認だろとは思ったが、北村は素直に応じた。
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世界遺産を撮る
ドゥブロヴニク旧市街(OLD CITY OF DUBROVNIK)
2016年4月30日号ドゥブロヴニク旧市街は、アドリア海沿岸のクロアチア・ダルマチア最南部に位置し、「アドリア海の真珠」ともうたわれる美しい町並みを誇る世界遺産である。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
マインドフルネスで腰痛改善 認知行動療法と同じ効果
2016年4月30日号最近、ビジネスマンの間で話題のマインドフルネス。集中力が高まりパフォーマンス向上が期待できる、らしい。
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Key Wordで世界を読む
Fifth Estate(第5の権力)
2016年4月30日号米外交公電を暴露したウィキリークス事件、米国家安全保障局(NSA)のスパイ活動を公にしたスノーデン事件、米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントを直撃したハッキング事件、そして今回のパナマ文書(Panama Papers)流出事件──。
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深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
左手の握り方を浅くするとショートしない!
2016年4月30日号ゴルフの世界には数多くの格言や名言があります。その一つがパットでの「ネバーアップ、ネバーイン」、(ボールがカップに)届かなければ決して入らない、というものです。カップに届く強さで打てば、ラインを多少読み間違えても、入る可能性があります。