記事一覧:為替市場 透視眼鏡100件
-
為替市場 透視眼鏡
株価回復も秋以降リスクあり 新興国目先の下落は将来の好機
2020年6月13日号株式相場は4、5月と新型コロナ禍はもう終わったかのような回復ぶりだ。早過ぎる株高に時間調整はあっても、経済再開に伴う高揚感から8月ごろまでミニラリーを期待する。
-
為替市場 透視眼鏡
コロナ禍のかく乱でも円高優勢 世界改善過程のドル安で円高も
2020年5月16日号為替市場では、日本から見えにくいところで緊張が高まっている。ドル円相場は、3月にリスクオフで101円台へ急落してすぐ、喫緊のドル流動性確保の買い殺到で112円近くまで反発。その後しばらく108円前後で小康した。株式市場もやや値を戻し、一息ついた。
-
為替市場 透視眼鏡
リスクオフが高じる過程で 円高→ドル高→円高の背景
2020年4月11日号3月半ば、世界的な株価急落のさなか、ドル円が111円台へ上昇した。「リスクオフなのに円安」だ。その前には定石通りの「リスクオフで円高」で101円台に至った。
-
為替市場 透視眼鏡
リスクオフで円高は不変 早期感染終息でも米悪化を警戒
MARCH 関関同立米株価が急落し、世界は正念場だ。「リスクオフで円高」によって、日本は株安、景気悪化が増幅されやすい。
-
為替市場 透視眼鏡
ショック下の相場動向の4段階 新型肺炎の円高は次の段階へ
2020年2月15日号年明けから米イラン緊張、新型肺炎とショックが相次いだ。ショック下の市場の反応には四つの段階がある。
-
為替市場 透視眼鏡
リスクオン先行も年末100円へ 1ドル110円超は続かない
2020年1月18日号2020年になって数カ月は、昨年末からのリスクオンの諸条件が優勢とみる。昨年後半にFRB(米連邦準備制度理事会)は3回利下げし、米国の住宅価格と株価を持ち直させた。トランプ大統領は、選挙戦術の一環で中国との貿易戦争を一時棚上げにしつつある。
-
為替市場 透視眼鏡
持続力欠く1ドル110円超相場 視界良好なドルベース投資も
2019年12月7日号2020年の米景気と株価に堅調を保つ条件がそろいつつある。3回の利下げに続いて、米トランプ政権が大統領選挙に向けて米中摩擦緩和を演出すれば、ドル円は105~110円から上値を試す場面もあり得る。
-
為替市場 透視眼鏡
1ドル100円への下落を当面回避 あくまで米大統領選までの小康か
2019年11月9日号株式市場は、8月のリスクオフはどこへやら、失地を一部回復した。契機は、米政権が中国との貿易交渉再開に前向きな姿勢を見せたことだ。
-
為替市場 透視眼鏡
米中交渉が市場の呪縛解く端緒 1ドル100円への緩急にも影響
2019年10月12日号世界のリスクオフ症状はシンクロし、一段の悪化に陥るかどうかの土俵際に来ている。踏みとどまるための鍵は何か。
-
為替市場 透視眼鏡
「リスクオフで円高」の教訓生かす 1ドル100円経路での投資法
2019年9月14日号ここ数年「リスクオフで円高」が半ば常識化した。しかし、それがもたらすリスクの教訓は今回も生かされていない。日本は景気悪化で株安・円高になり、それがさらなる景気悪化、株安を促すという悪循環に陥りやすい。
-
為替市場 透視眼鏡
1ドル100円への円高リスク優勢 米中摩擦先送りでも英欧が影響
2019年8月10日号米国の景気も株価も上昇サイクル終盤を永らえる可能性がある。低インフレ下で利下げが可能なことに加え、トランプ政権は来年11月の大統領選挙まで景況・市況の維持に余念がない。
-
為替市場 透視眼鏡
1ドル100円へのリスク警戒継続 低インフレで米景気サイクル変調
2019年7月13日号6月25日、ドル円は一時106円台へ下落。米国の景況悪化で、7月に利下げかという臆測が広がったためだ。しかし、金利低下期待を受け、株価は上昇した。「株高+金利低下+ドル安(円高)」の組み合わせだ。
-
為替市場 透視眼鏡
覇権戦略と選挙戦術で米中を読む 来年ドル円100円以下の可能性
2019年6月15日号令和改元早々、米政権の対中関税引き上げ強行を受け、株安・円高が進んだ。米中摩擦で相場が振らされる展開は昨年から繰り返されている。投資に予言のようなものはなく、常にリスクに備えて動くべきことを踏まえて、米中摩擦に臨みたい。
-
為替市場 透視眼鏡
米景気終盤に狙う高金利投資 新興国通貨はまだ選別が必要
2019年5月18日号米景気がピークを過ぎると、株安・ドル安になるのが典型的なパターンだ。日本の投資家は円高で、内外株式も外貨資産もほぼ全滅となりやすい。このため景気の終盤では早めに、益出しの売りをするよう勧めてきた。その上で、株安・円高を経て再購入の時機が来るまで一休みするか、債券など高利回り資産を物色するかが選択肢となる。
-
為替市場 透視眼鏡
米逆イールド見極めに猶予あり ドル円中期下方リスクに備えを
2019年4月13日号米国で長期金利が短期金利より低くなる逆イールド現象が発生した。長短金利格差(=イールドカーブ、以下YC)は、景気サイクルに沿って特有の傾きを見せる。過去には逆YC発生の約1年半後に米景気は後退に陥った。
-
為替市場 透視眼鏡
1ドル=110円超では買い削減 戻り相場の伸びしろは限られる
2019年3月16日号ドル円は、104円台への急落を経て、110円超を回復した。今後数カ月、短期投資家には買い場もあろうが、中長期投資家にはドルの買い持ちを減らす場面とした2月16日号本欄の見方は変わらない。
-
為替市場 透視眼鏡
数カ月内にドル円再浮揚の目 基本は売り場、買いは短期のみ
2019年2月16日号米国は景気拡大の終盤にあり、株価が調整色を見せ、ドル円も今後2年は下降サイクルとの見立てから、昨年後半以降、株やドルの買いポジションの削減を推奨した。ただ、今後数カ月は、相場がいったん持ち直しやすいとみる。
-
為替市場 透視眼鏡
19~20年はドル円下降基調に 再浮揚は買い場でなく売り場
2019年1月19日号年末年始にドル円も株価も急落した。米景気が陰ると、日本は株安と円高の同時進行でことさらに苦しむ。円での株式や外貨資産へのリスク投資は、好況時の株高・円安(外貨高)で全て良く、不況時の株安・円高でほぼ全滅する。それだけに、市場の変節の兆候を忠実に読み取り、投資の引き際の判断が重要になる。
-
為替市場 透視眼鏡
米金利3%に絡む3シナリオ ドル高収束で20年90円台へ
2018年12月8日号ドル円相場は、今年早くに急落し、後半に持ち直した。ただし、米国で景気堅調を背景に金利が上昇しても、1ドル=110~115円を上値めどと想定してきた。上昇サイクルは終盤戦に入りつつある。今後1~2年では90円台を視野に入れている。
-
為替市場 透視眼鏡
ドル高収束の兆しを見逃すな 一時退避し来る円高で再参入
2018年11月10日号景気もドル相場も上り坂の終盤。「まだ上がる」と相場の上澄みを狙う短期ドル買いは今でも可能だ。しかし、堅実な投資家には相場格言「まだ」は「もう」なりと言いたい。