記事一覧:News & Analysis519件
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News & Analysis
燃料電池車普及の鍵を握る 川重の世界初「水素液化」技術
2014年11月29日水素がエネルギーの主役に躍り出るのかどうか。川崎重工業の播磨工場(兵庫県)で、壮大な実験がスタートした。産業用としては、世界初となる水素液化プラントが始動したのだ。
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News & Analysis
逃れられないスマホの呪縛 ソニー経営再建の強い閉塞感
2014年11月28日11月25日。ソニー本社で開いた投資家向け説明会で、各事業部門のトップが今後の経営方針を説明し、2017年度の利益目標などを提示する中、モバイル分野だけは、「14年度中に開示する予定」として、またもや見送られた。
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News & Analysis
ネット通販の裏側で急成長する アマゾン、クラウド事業の野望
2014年11月28日インターネット通販で独走する米アマゾンが持っている〝もう一つの顔〟のクラウド事業。世界で100万社以上が利用し、今なお倍々ゲームで規模拡大している巨大なデータセンター群は、これまで想像できなかったような高度なITインフラとしてその存在感を増し続けている。
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News & Analysis
ノジマが携帯販売国内3位に ITX買収で目指す〝脱家電〟
2014年11月27日「8年越しのラブコールが実った」――。総額850億円の買収に踏み切った家電量販店大手、ノジマの野島廣司社長は感慨深そうに振り返る。ノジマは11月18日、携帯電話販売会社アイ・ティー・エックス(ITX)を買収すると発表した。2015年3月に投資ファンドの日本産業パートナーズなどから全株を取得する。
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牛丼国産米100%へ最終調整 吉野家、調達転換の一石二鳥
2014年11月26日牛丼店「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスが、牛丼などに使うコメを国産米100%にする方向で最終調整に入っていることが、本誌の調べでわかった。 吉野家は、東日本大震災後の国産米価の高止まりを受けて、2012年に“国産米100%”の旗を降ろし、一部の牛丼店で米国産米を導入。その後、吉野家で使用するコメ全体の1割超まで米国産米の比率を高めていた。
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News & Analysis
JALとの提携に国交省が横やりで 暗雲漂うスカイマークの再建
2014年11月26日経営再建を模索していた国内航空3位のスカイマークが、意表をつく提携を申し出た。日本航空(JAL)に対し、「コードシェア」という形での業務提携を要請したのだ。コードシェアとは、一つの便を複数の航空会社で運行するもの。新たな航空機の調達が不要な上、搭乗率を高めることもでき経営効率が上がる手法だ。
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三菱東京UFJ銀行が制服復活 アパレル業界で〝年末商戦〟
2014年11月22日メガバンクの一角である三菱東京UFJ銀行が、現在は廃止している従業員の制服を来年度中にも復活させることが分かった。営業店の窓口で顧客と接したり目に触れたりする可能性がある男女従業員、約1万4000人が対象だ。
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GDP2期連続マイナスの衝撃 消費増税先送りが招く負の連鎖
2014年11月21日今年4月の消費増税後、日本経済が振るわない。7〜9月期の実質GDP成長率はマイナス1.6%となり、安倍政権は消費税率再引き上げの延期と解散総選挙を決めた。果たしてこの決断は正しかったのか。景気悪化の原因は消費税だけだったのか。誤算はどこにあったのか。この2年のアベノミクスの効果を検証した。
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成熟のPC、スマホで好業績 インテル、村田製作所の謎
2014年11月20日もはや先進国では成長が止まったとみられてきたパソコン(PC)とスマートフォン市場。ところが、大手部品・半導体メーカーの直近の四半期決算を見ると、そのPC、スマホの恩恵により〝過去最高〟の売上高と利益を達成した2社がある。米インテルと村田製作所だ。
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韓国を手始めに世界に進出 妖怪ウォッチ海外展開の成否
2014年11月20日子供たちに大人気の「妖怪ウォッチ」の快進撃が止まらない。7月に発売されたゲームソフトは販売本数300万本を突破。「妖怪メダル」や、集めたメダルをはめて遊ぶ玩具「妖怪ウォッチ」は今夏、買い求める親子が続出し品薄になるなど社会現象となった。
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セブンが挑むドーナツ戦争 ミスドの牙城で2000店展開へ
2014年11月19日見ましたか、あの完成度。本当にそっくりですよね――。コンビニ業界関係者の間で今もっとも“アツイ”商品として注目されているのが、ドーナツである。セブン—イレブンが開発、約1年前から全国でドーナツの試験販売を重ね、手応えを探ってきた。
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外商にリフォームを売らせる 髙島屋の富裕層向け内装工事
2014年11月18日現在、個人向け住宅のリフォーム市場には、将来的な需要拡大を見込んでホームセンターや家電量販店などが新規参入している。そこにまた新しい“顔”が加わった。2014年5月、大手百貨店の髙島屋グループは、国内外で大型ホテルや迎賓館などの内装工事を手がけてきた「髙島屋スペースクリエイツ」の中に、一般住宅向けのリフォーム部門を発足させた。
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トヨタ、GEも食指を動かす 水素インフラ整備の“秘策”
2014年11月14日世界初となるトヨタ自動車の市販燃料電池車(FCV)の情報解禁日が11月18日に迫った。かねて、FCV普及のネックとされてきたのが、FCVに水素を供給する水素ステーション整備の遅れだ。高額な建設・運営コスト、都市部における遊休地の不足が遅延の理由だが、それらを解消するかもしれない、秘策が浮上しているという。
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ドコモ中期計画延期に滲む 最下位転落の波紋と重圧
2014年11月13日10月31日、ドコモは2014年度第2四半期決算を発表した。年間業績を下方修正し、売上高が4兆4000億円(1900億円減)、営業利益が6200億円(1200億円減)となる見通しを発表した。初めて営業利益で通信3社の最下位に転落するとあって波紋が広がっている。
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動きだした東電・中電連合 避けたい東電の"逃亡会社"化
2014年11月13日11月6日、東京都内のホテルで、英国のエネルギー会社BGとの交渉に当たる東京電力と中部電力の燃料調達担当者の姿があった。火力発電の燃料である液化天然ガス(LNG)の新たな契約に向けた交渉に、両社の担当者がそろい踏みしたのである。
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デジカメを抜いたチェキ 富士フイルムの〝残存者利得〟
2014年11月13日先が見えないデジタルカメラの不振を尻目に、今上期前年同期比80%プラスという驚異的な販売増を示しているカメラがある。富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」だ。
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海外移住の富裕層に「出国税」が浮上 株式含み益への課税で租税回避にメス
2014年11月11日海外へ移住する富裕層に対して出国時に保有株式のキャピタルゲインに課税する、いわゆる「出国税」(Exit Tax)が2015年度税制改正で検討されることになった。OECD租税委員会が今年9月に公表済みのBEPS(税源浸食と利益移転)行動計画第1弾では、租税条約の濫用防止を検討課題に掲げていた。いよいよ日本でも出国時に売却が実現していない株式の含み益に対する譲渡所得課税の特例を“租税回避防止措置”と銘打ち、海外へ移住する富裕層の資産移転に歯止めをかけようとしている。
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横浜銀が東日本銀と再編へ 次の一手で浮上する銀行名
2014年11月7日「横浜銀行とわれわれ、どちらにとっても次の一手が命運を分ける」。業界再編の現実味が一層高まった関東圏の地方銀行幹部は、神妙な面持ちで危機感を吐露した。11月4日、地銀最大手の横浜銀行と東京都に本店を置く第二地銀の東日本銀行が、「経営統合の可能性を検討している」と発表した。2016年春をめどに共同持ち株会社をつくり、傘下に2行が入る案で最終調整を行っている。
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続報アップルvs島野製作所 証拠メールが暴く事の顛末
2014年11月6日本誌11月1日号で既報の通り、米アップルを1次サプライヤーの島野製作所が独占禁止法違反と特許権侵害で訴えた。アップルの資材調達担当者が島野に送ったとされるメールの文面からは、数年に及ぶアップルとの生々しいやり取りと、島野が訴えるに至った背景が見て取れる。
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シャープの液晶再建に隠れた 電子部品のずさんな事業管理
2014年11月6日スマートフォン向けの中小型液晶へのシフトで、経営再建が軌道に乗りつつあるシャープ。ただその裏で、改革の波に取り残されたある事業部によって、とんでもない事件が巻き起こっていた。