記事一覧:News & Analysis519

  • 物価は上昇、それとも下落日銀金融緩和第3弾の行方

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    物価は上昇、それとも下落 日銀金融緩和第3弾の行方

    2015年10月24日

    10月30日に開催される日銀の金融政策決定会合に対する関心が、ことのほか高まっている。8月にはコアCPI(消費者物価指数)が前年同月比でマイナスを記録。このため黒田バズーカ砲第3弾への期待が高まっているからだ。だが、CPIも種類によって方向が異なる。どの指標を重視するかで、政策にも影響を及ぼしかねない。

  • 米サンディスク2兆円身売りで東芝を飲みこむ再編の大波

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    米サンディスク2兆円身売りで 東芝を飲みこむ再編の大波

    2015年10月22日

    またもや半導体業界に巨額再編の花火が打ちあがった。その打ち上げ会場は中国大陸だ。そしてこの再編は、世界トップ10社のうち唯一残った企業、東芝にも大きな影響をもたらす可能性が高いのだ。

  • JASRACの独占に風穴かエイベックス本格参入の理由

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    JASRACの独占に風穴か エイベックス本格参入の理由

    2015年10月16日

    「今の独占状態だと、権利者が選ぶ選択肢が一つしかない。有力な対抗馬をつくっていきたい」(エイベックス著作権管理子会社の阿南雅浩社長)9月末、エイベックス・グループ・ホールディングスが、著作権管理業界シェア2位のイーライセンスと、3位のジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の筆頭株主となり、両社の事業統合に向けた協議も開始した。

  • 世界最大のIT企業が誕生デルがEMCを8兆円で買収

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    世界最大のIT企業が誕生 デルがEMCを8兆円で買収

    2015年10月16日

    パソコン(PC)・サーバ最大手の米デルは12日、エンタープライズストレージ(外部記憶装置)の米EMCコーポレーションを、投資ファンドと共同で670億ドル(約8兆0132億円)で買収することを発表した。2017年にも誕生する統合会社の売上高は約800億ドル(約9兆5672億円)で、IT業界で世界最大の企業となる。

  • GMS大閉鎖時代でも閉店しないイオンの言い分

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    GMS大閉鎖時代でも 閉店しないイオンの言い分

    2015年10月16日

    「GMS(総合スーパー)の閉鎖は基本的に考えていない。全てピカピカの店へとつくり替えていく」10月7日、イオンの2015年度上半期決算説明会。GMS事業の中核を担うイオンリテールの岡崎双一社長は、店舗閉鎖を決めた競合と一線を画す姿勢を強調した。

  • ようやく大筋合意も前途多難のTPP

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    ようやく大筋合意も 前途多難のTPP

    2015年10月10日

    環太平洋経済連携協定(TPP)交渉は10月5日、大筋合意にこぎ着け、世界のGDPの約4割を占める巨大経済圏が誕生しようとしている。TPPの発効によって、恩恵を受ける者もいれば、損失を被る者もいる。果たしてTPPは日本経済にどんな影響を与えるのか、あらためて検証する。

  • アパレルメーカー初の試み日常着レンタル参入の訳

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    アパレルメーカー初の試み 日常着レンタル参入の訳

    2015年10月10日

    アパレル界に一石を投じられるか──。9月16日、女性向けカジュアルブランド「アース ミュージック&エコロジー」などを展開するクロスカンパニーが、アパレルメーカー初となる日常着のレンタルサービス「メチャカリ」を始めた。 「ITベンチャーに市場シェアを奪われる前に、自分たちでITとアパレルを融合させたサービスを始める」(澤田昌紀・クロスカンパニーウェブマーケティング マネージャー)という発想が起点で、昨年からサービス開始に向けて市場分析などに着手した。背景には石川康晴社長の危機感がある。

  • ノーベル賞で受賞ラッシュも国内研究現場が抱える憂鬱

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    ノーベル賞で受賞ラッシュも 国内研究現場が抱える憂鬱

    2015年10月10日

    相次ぐ日本人のノーベル賞受賞に列島が沸いた。2015年のノーベル生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が、物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が選ばれた。いずれも精緻な実験を長期間にわたってこつこつと積み重ねる、日本のお家芸ともいわれる研究スタイルが呼び寄せた吉報だ。

  • 窮地の東芝原発事業に救い?三菱重工、アレバ出資の行方

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    窮地の東芝原発事業に救い? 三菱重工、アレバ出資の行方

    2015年10月9日

    「これは、皮肉な“朗報”なのかもしれない」。ある東芝関係者は、政府のある動きについて思わず打ち明けた。それは10月5日に、日仏政府が行った原子力分野の対話だ。これは仏原子力大手アレバが経営難に陥っていることから、仏政府が、アレバと新型原子炉で提携する三菱重工業に出資を求めたものだ。

  • 日本発デファクトとなるか嗅覚センサーに高まる期待

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    日本発デファクトとなるか 嗅覚センサーに高まる期待

    2015年10月9日

    毎朝スマートフォンに息を吹き掛けることで健康チェックができ、病気の兆候をいち早く自分で知ることができる──。そんな未来が実現可能となる技術が開発された。国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)が中心となり、開発した嗅覚センサーのことだ。膜型表面応力センサー(MSS)といい、センサー素子表面の感応膜に空気中の分子が吸着すると、対象の分子を検知する。

  • 側近らの“個人保証”にすがる孫ソフトバンクに吹く逆風

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    側近らの“個人保証”にすがる 孫ソフトバンクに吹く逆風

    2015年10月2日

    強気な経営を貫いてきたソフトバンクグループが、傘下の米スプリントの苦境や、安倍首相による通信料金値下げの要請を受けて、急成長の反動ともいえる逆風を受けている。

  • 経営危機のシャープが問う日本液晶産業のあるべき姿

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    経営危機のシャープが問う 日本液晶産業のあるべき姿

    2015年10月2日

    「世界初の4Kスマホ」──。9月上旬、ドイツ・ベルリン市内で開催された国際家電見本市「IFA2015」で、フルハイビジョンの4倍の解像度を誇る液晶を搭載した、新型スマートフォンが発表された。

  • 〝買い物巧者〟のJTが打つアメスピ巨額買収の大博打

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    〝買い物巧者〟のJTが打つ アメスピ巨額買収の大博打

    2015年10月1日

    たばこ市場で世界3位のJT(日本たばこ産業)が、またしてもイチかバチかの大勝負に出た。9月29日、JTは米たばこ大手のレイノルズ・アメリカン傘下のブランド、「ナチュラル・アメリカン・スピリット」(アメスピ)の米国外事業(商標権と米国外子会社9法人の全株式)を6000億円で買収すると発表。アメスピの販売エリアの主体は米国だが、訴訟リスクを恐れ買収対象から外した。

  • USJの再上場に東証が「NO」急展開で迎えた買収劇の舞台裏

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    USJの再上場に東証が「NO」 急展開で迎えた買収劇の舞台裏

    2015年10月1日

    大阪の人気テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが米メディア大手の傘下に収まった。その背景には国内で再上場を検討したものの、かつてMBOを行った経緯から、東証が「待った」をかけたことがあるようだ。新体制ではパークの収益向上と、新事業の開拓という難しい課題が突き付けられている。

  • 新生スカイマークに新たな火種ANA系システム導入めぐる攻防

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    新生スカイマークに新たな火種 ANA系システム導入めぐる攻防

    2015年10月1日

    スポンサー選定をめぐってもめにもめたスカイマークの再建だが、どうにか9月29日に新体制が発足した。しかし、ANAが運営する予約システムの導入という新たな火種がすでにくすぶり始めている。

  • 無責任体制をむしろ〝擁護〟核心に触れない新国立検証委

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    無責任体制をむしろ〝擁護〟 核心に触れない新国立検証委

    2015年10月1日

    「本プロジェクトに関わった多くの関係者がそれぞれの立場において真摯にその仕事に取り組んできた」、「個別の関係者に責任を求めることは適切ではない」──。新国立競技場の建て替え計画の白紙撤回について、「経緯検証委員会」が9月24日、下村博文・文部科学相に提出した報告書の一文である。

  • 消費者契約法は「実務無視」広告めぐり企業の怒り爆発

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    消費者契約法は「実務無視」 広告めぐり企業の怒り爆発

    2015年10月1日

    9月中旬、都内で開かれた会合にはパナソニック、三井不動産、ヤフー、アマゾン・ジャパン──といった名だたる企業の法務担当者らが一堂に会した。数にして計110社約130人に上る。業種も小売りや不動産、アパレル、金融など多種多様である。

  • 介護事業売却でひと息でも拭えないワタミ存続の危機

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    介護事業売却でひと息でも 拭えないワタミ存続の危機

    2015年9月25日

    資金繰りが苦しくなったワタミが主力3事業の一つ、介護事業を売却することになった。売却金200億円で当面の資金繰りはしのげそう。とはいえ、本業の居酒屋事業は回復の兆しが一向に見えない中で、経営危機を脱したとは言い難い。

  • ヨーカ堂の大量閉店を決断鈴木会長の〝総仕上げ〟

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    ヨーカ堂の大量閉店を決断 鈴木会長の〝総仕上げ〟

    2015年9月25日

    「石にかじりついてでもという意欲がないのか。一体、何年やっているんだ。これ以上赤字を出すようならやめるしかないぞ!」。今夏、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は、傘下の総合スーパー(GMS)イトーヨーカ堂の店長ら幹部たちを激しい口調で叱責した。 

  • 世界1・2位ビール連合誕生でアサヒ、キリンに〝棚ぼた〟好機

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    世界1・2位ビール連合誕生で アサヒ、キリンに〝棚ぼた〟好機

    2015年9月25日

    世界ビール首位のABインベブが同2位のSABミラーに買収提案を行った。実現すれば、時価総額30兆円超えの超巨大企業が誕生する。規模で劣る日系ビールメーカーにとって、巨人同士の大合併は脅威以外の何物でもない。だがその一方で、意外なチャンスが転がり込んでいる。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…