記事一覧:特集10409

  • 特集 Part1
    近視・老眼市場に異変あり

    2013年03月16日号  

    メガネに水滴が垂れ、ボールがよく見えない──。横浜市在住の眞野覺さん(72歳)はゴルフが一番の趣味だ。40代まではスコアは90を切り、60歳を過ぎて飛距離は落ちたが100を切る腕を誇る。しかし、雨の日のゴルフだけは好きになれなかった。雨が降るとメガネが邪魔で5打、6打と余計に打ち込んでしまうからだ。10年前のある日、テレビの特集番組で「レーシック」なる視力矯正手術があることを知った。早速テレビに出演していた医師が在籍する、みなとみらいアイクリニック(旧南青山アイクリニック横浜)を受診した。ここの料金は安値を売りにした他のクリニックの3倍。両目で約80万円もした。それでも信頼できる医師に執刀を頼みたいと考えた。

  • 特集
    目にかかるカネとリスク

    2013年03月16日号  

    近視・老眼の矯正や白内障治療などは技術の進歩が目覚ましい。ところが、視力矯正手術である「レーシック」一つを取ってみても、各医療機関が掲げる術式の内容やデメリット、コストがわかりにくかったり、サービスの内容に怪しさが伴うこともある。そこで、目の矯正や治療にかかるカネとリスクを徹底調査した。

  • 特集 Part2
    【老眼矯正】 左右の視力に差をつけ遠近両用 裸眼生活を諦めない方法

    2013年03月16日号  

    40歳を過ぎたころから、近くが見えにくいという老眼の症状が出始め、生活に不便が生じる。老眼は治せないと諦めがちだが、裸眼で生活できる矯正技術が続々と誕生している。

  • 特集 Part2
    【Column】 単焦点は公的保険で治療 多焦点は手術のみ自費払い

    2013年03月16日号  

    白内障の治療費は「保険診療」「先進医療」「自由診療」が混在し、自己負担分がわかりにくい。眼内レンズの種類別に見ると、単焦点を使う治療は公的保険が適用される。自己負担分は3割だ(年齢などで異なる)。多焦点レンズの手術は公的保険外で、国は保険診療の医療水準を超えた先進医療として認めている。この場合、保険診療と併用が可能だ。先進医療である手術は自費だが、診察など通常診療部分は3割負担で済む。

  • 特集 Part2
    【Column】 白内障手術後に打つ手あり 単焦点へ重ねる追加用レンズ

    2013年03月16日号  

    多焦点レンズは日本で本格的に使われ始めてから日が浅く、眼内レンズ全体に占める割合はまだ1~2%とみられる。すでに白内障の手術を受けた人の大半は、単焦点レンズのほうを挿入している。手術をすれば水晶体の濁りがなくなり視界は明るくなるものの、遠くの一カ所に焦点が合っているため、近くを見る場合は老眼鏡が手放せない。

  • 特集 Part2
    【白内障治療+老眼矯正】 老眼も乱視も同時に矯正する 進化する白内障治療の最前線

    2013年03月16日号  

    白内障治療が変革期を迎えている。高性能な「眼内レンズ(IOL)」が開発され、老眼や乱視を同時に矯正できるようになったのだ。デメリットはあるし手術代も高額だが、メガネが不要になるメリットは大きい。

  • 特集 Part3
    【コンタクトレンズ】 1枚当たり原材料費は4~5円 コストの大半は設備の償却負担

    2013年03月16日号  

    コンタクトレンズの維持費は10年間で30万~58万円とレーシック治療費を上回る。原材料費は安いはずなのに、なぜコンタクトレンズ価格は下がらないのか。ビジネス構造から解き明かす。

  • 特集 Part3
    【Column】 痛みで仕事を辞め、自殺未遂も 日常が崩壊したレーシック難民

    2013年03月16日号  

    2月下旬、大阪市内の飲食店に、男女6人がひっそりと集まった。住所も年齢もばらばらの6人に共通するのは、レーシック手術の後遺症に苦しめられていることだ。「この目の痛みが一生続くならば、自殺しようと思いました」こう口を開いたのは石川県の大岡竜治さん(33歳)だ。大岡さんは2010年7月、愛知県内の大手クリニックでレーシック手術を受けた。術後、多少の乱視はあったものの、痛みはなかった。だが、6カ月後の検査で突然、再手術を告げられた。1回目の手術で、レーザーが目の中心からずれる偏心照射があり、乱視になっているというのが理由だった。再手術後、目の異変が始まった

  • 特集 Part3
    経営難で相次ぐレーシック撤退 月に手術100件が採算ライン

    2013年03月16日号  

    レーシック手術を行う医療機関の一部は芸能人を使った派手な広告宣伝を展開し、羽振りがいいように見える。しかし、総じて経営は厳しく、レーシックからの撤退が増えている。

  • 特集 Part3
    【レーシック】 主流はフェムト秒レーザーと ウェーブフロントの組み合わせ

    2013年03月16日号  

    メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放される「レーシック」手術。しかし、後遺症に苦しむレーシック難民の存在も気になるところだ。近視矯正の各術式を徹底検証した。

  • 特集 Part4
    【Column】 失明した目に光を取り戻す 映像を受信する人工網膜

    2013年03月16日号  

    失明した患者の目に工学の力で光を取り戻す研究も進んでいる。愛知県の医療機器メーカー、ニデックの人工視覚研究所が網膜の代わりになる「人工網膜」として開発するのは約5ミリメートル四方の小さなチップだ。

  • 特集 Part4
    iPS実用化の先頭を走る 網膜再生で治す加齢黄斑変性

    2013年03月16日号  

    日本人の失明原因3~5位である「網膜色素変性」「黄斑変性」「高度近視」。次世代医療の本命とされる「iPS細胞」を使った再生医療は、これら三つの病気の救世主かもしれない。

  • 特集 Part4
    医療ジャーナリスト 松井宏夫が選ぶ「目の名医」

    2013年03月16日号  

    目の病気にかかったときに頼れる専門家は誰なのか。医療ジャーナリストの松井宏夫氏が緑内障など四つの病気について名医を選んだ。

  • 特集 Part4
    緑内障、糖尿病を軽んじない 失明と失命へのカウントダウン

    2013年03月16日号  

    打ち上げたゴルフボールを見失ったり、読書をしていると文字が一部消えたりしていることはないだろうか。心当たりがあれば、失明と失命へのカウントダウンが始まっているかもしれない。

  • 特集 Part3
    【レーシック対応医療機関の選び方】 眼科専門医と“難民”が指南する医療機関選びの重要10項目

    2013年03月16日号  

    レーシック手術でトラブルを回避するために大切なのが医療機関選びだ。選ぶときのチェックポイントと共に、本誌が全国の医療機関を対象にしたアンケート結果をお届けする。

  • 特集 Part3
    「目」にまつわる8のギモン

    2013年03月16日号  

    意外に知られていなかったり、誤解されていたりする「目」の素朴なギモンにお答えしよう。目から鱗が落ちること間違いなし!

  • 特集 Part3
    【メガネ】 製造コスト抑制だけではない! 5990円メガネが儲かる秘密

    2013年03月16日号  

    かつては高級品の代表格だったメガネだが、今では「1万円」を切る格安メガネが一世を風靡している。低価格を武器にした新興チェーンが儲かっているのはなぜか。その利益構造を解剖した。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    富裕層は健康への投資も抜かりない

     今回の特集で、数年前に知り合った富裕層の方々と久しぶりに再会しました。コロナ禍を経て資産を減らした人もいれば増やした人もいて、不謹慎かもしれませんが、その各人各様のエピソードがなかなか興味深い。プライベートバンカーや税理士、資産家仲間など、彼らの周りにはさまざまなプロがおり、そこからもたらされる情報で「もうけた」「損した」と話題は尽きません。
     富裕層といっても資産の中身は千差万別ですし、お金の使い道も人それぞれ。ただし必ず共通の話題となるのが健康です。高額サプリメントなどに皆詳しく、健康への投資も抜かりないようです。数年後にまた再会したとき、その投資効果が分かるかもしれません。

  • 副編集長 大矢博之

    時代のトレンドを反映していた高額納税者公示制度

     かつて5月の風物詩といえば長者番付でした。高額納税者の氏名や住所が税務署に掲示されるという、個人情報保護の意識が浸透した今となっては信じられないような制度があったのです。
     子供の頃の私も、長者番付の記事はひそかな楽しみ。芸能人や文化人の番付を見て、とんねるずの2人で差があるのはなぜなんだろうと疑問に思ったり、「ドラゴンクエスト」生みの親の堀井雄二さんの番付入りに、「これからはゲームの時代だ」と想像を膨らませたりしていました。
     時代のトレンドを反映していた長者番付。今も存続していたならば、ユーチューバーなども番付入りしていたのでしょうか。絶対に無理だとは分かっていますが、復活してほしい制度です。

最新号の案内2024年5月25日号

表紙

特集億万長者 カネを生む知恵

日本国民の実質賃金がマイナスとなる中、純金融資産1億円以上の富裕層は約150万世帯に達するとされ、拡大を続けている。歴史的な円安や金利上昇局面において、彼らは資産をいかに生み出し、守っているのか。億万長者のお金事情に迫る。

特集2石油ムラ 大異変

2代続けてのセクハラでENEOSホールディングスは、旧日本石油出身者から旧東燃出身者へトップが代わった。出光興産のトップ人事では非主流派の起用も取り沙汰される。コスモエネルギーホールディングスは、異例の資本提携に踏み切った。石油元売り業界は…