記事一覧:特集 Part32549

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記者の目

  • 編集部 堀内 亮

    次々と土地をかっさらっていくオープンハウスの勢いはどこまで続くのか

     健康維持のためにかれこれ10年以上も続けているのが、ランニングです。自宅周辺の6〜7キロメートルを40分弱で完走します。実はこれ、おいしい飲食店など地元の情報収集も兼ねています。
     最近のランニングで驚かされるのが、あちこちにオープンハウスの看板が立つこと。つい1カ月前はアパートや空き地だった場所が、オープンハウスの一戸建ての建設予定地に変貌していることが少なくないのです。オープンハウスが、次々と土地をかっさらうというのは、本当でした。
     オフィス、マンションと共に不動産業界には、バブル崩壊の足音が忍び寄っています。それでもオープンハウスは、どこ吹く風。破竹の勢いはいったい、どこまで続くでしょうか。

  • 副編集長 浅島亮子

    コンプレックス医療の闇

     卒業論文のテーマが遺伝子ビジネスでした。倫理を逸脱して、金儲けが人智を超えた聖域に入っていくことに、危機感を覚えたのです。
     それから20年余り。遺伝子治療や出生前診断など、医療技術で生命を操作できる領域は格段に広がりました。人のコンプレックスに関わる領域の産業化も加速しています。実際に、美容外科医院のオープンが後を絶ちません。
     かくいう私もカモの一人です。顔のシミ取りに大枚をはたき、治療という名のリラクゼーション施術を受けました。
     皮膚科に行くと、お肌ピカピカの女医から「そのシミ取り治療、意味ないよ!」と痛烈な一言が。偉そうに倫理を語る前に、自身の情弱を反省すべきでした。コンプレックス稼業の闇は深いのです。

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表紙

特集今なら目指せる! 医学部&医者

医師になりたい──。大半の人はその夢を諦める。医学部入試のハードルが高いからだ。「早慶理系レベル」に合格するような受験生でないと突破するのは難しいとされてきた。しかし、医学部受験に変化の波が起こり、「MARCH理系レベル」にも門戸が開かれた…

特集2不動産デベ 新序列 バブル崩壊前夜

過去最高益に沸く三井不動産や三菱地所などの大手不動産デベロッパーに死角が生じている。世界的な金融引き締めによるマネーの逆回転で不動産市況は変調し、バブル期超えを記録したマンション価格も臨界点に達した。 不動産業界には、バブル崩壊前夜ともいえ…