記事一覧:スティグリッツ教授の真説・グローバル経済17件
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
巨大製薬会社の特許権に インドが下した賢明な判断
2013年5月11日号知的財産権は、イノベーションへのインセンティブである一方で、消費者に価格を転嫁し社会的厚生を犠牲にしている。バランスの取れた知的財産体制づくりが急務だ
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
日本経済に光 アベノミクスの大きな可能性
2013年5月4日号日本は、金融政策と財政政策、それに構造改革をセットにした「3本の矢」戦略で経済再生に動きだした。教育水準の高い労働力など日本にはそのポテンシャルがある
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
イタリア総選挙の結果が示唆するユーロの制度危機
2013年4月20日号イタリアの総選挙を振り返ると、緊縮政策推進派が負けたのは近視眼的な市民のせいではなく、政策が間違っていたためだ
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
リーダー不在で現状維持に満足 Gゼロの時代
2013年3月23日号欧米諸国は景気後退を引き起こしたのに、緊縮財政を続けながら成長と雇用に力を入れると口をそろえる。だが、具体的な政策すらない
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
ユーロ危機の陰で進行する地球温暖化問題
2013年2月16日号長期的に最も深刻な問題は地球温暖化だ。われわれは後手に回っている 「公共財」として政府支出を投じ、総需要の拡大と成長の回復につなげるべきだ
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
実現する見込みのないアメリカの期待
2013年1月19日号オバマ大統領の再選は、格差是正などの観点からは祝うべきだろう。だが、大きな前進を期待できるものではなく、アメリカ経済の沈滞も続きそうだ。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
金融政策だけでは期待できない景気の浮揚効果
2012年11月3日号金利を引き下げても、不動産価格が低迷している中、融資はさほど拡大しない 企業の投資も、固定資本への投資を促すだけで、雇用の増加にはつながらない
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
ミット・ロムニーの 所得税問題にある アメリカの“不公正”
2012年10月6日号保守系政治家は、教育や技術、インフラなど公共財への投資を過小評価するが、公共財を提供している国の経済は、そうでない国よりはるかに好調だ。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
天然資源に恵まれた国の呪いを祝福へ
2012年9月1日号天然資源に恵まれた国はそうでない国よりも成長のペースが遅く、格差も大きい。富の再投資が進まない上、政治も機能不全に陥っていることが多いためだ
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
EUサミットで執行猶予を得たユーロの行方
2012年7月28日号EUサミットで、総額約1500億ドルの成長促進パッケージを決定したことは評価されるものの、「少な過ぎる、遅過ぎる」ことは否めない。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
緊縮政策一辺倒のヨーロッパがもたらすもの
2012年6月16日号今年のIMF(国際通貨基金)春季会合は、経済政策に関してはヨーロッパも国際社会も依然としてリーダー不在であることをはっきり示した。金融部門のリーダーたちは、諸国の財務大臣から民間金融機関のトップに至るまで、現在流行のお題目を繰り返した。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
アメリカが指名 世界銀行は誰のためにあるのか
2012年5月26日号バラク・オバマ米大統領が世界銀行総裁にジム・ヨン・キムを選んだことは好感を持って受け止められている。取り沙汰されていた名前の中には首をかしげたくなるような人物もいたことを考えると、この受け止め方は正しい。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
政治改革に着手 ミャンマーの春はついに来たのか
2012年4月14日号政治の変革が半世紀にわたり遅々として進まなかったミャンマー(ビルマ)だが、新しい指導者たちは内部から急ピッチで変革を推し進めようとしている。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
ギリシャ危機で “利益集団”が牛耳る ECBの構造問題
2012年3月17日号ギリシャの債務削減をめぐる論争ほど、現在ヨーロッパで作用している政治的逆流と利益集団の力、それに近視眼的経済理論をよく示しているものはない。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
2012年に待ち受けている さらなる危難
2012年2月18日号2011年はいつも楽観的であるはずの多くのアメリカ人が希望を捨て始めた年として記憶されることになるだろう。かつてジョン・F・ケネディ大統領は、上げ潮はすべての船を持ち上げると言った。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
公的部門の支出削減策だけでは ユーロは救えない
2012年1月14日号これ以上悪くなることはありえないと思われたちょうどそのとき、事態はさらに悪化したようだ。ユーロ圏は「表向きは責任あるメンバー」まで、金利上昇に見舞われようとしている。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
ウォール街占拠抗議運動を招いた 途方もない格差
2011年12月17日号1月にチュニジアで始まり、その後エジプトに、それからスペインに広がった抗議運動は、今ではグローバルになり、ウォール街やアメリカ各地の都市を覆っている。グローバリゼーションと現代のテクノロジーのおかげで、社会運動は今ではアイディアと同様、またたく間に国境を越えることができる。