記事一覧:連載4635件
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稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
経営者に求められる人間性 [下]
2018年12月1日号私は自分のお金については、さほど気を遣いません。それは影響を被るのが自分だけ、せいぜい私の家族だけだからです。百貨店に買い物に行っても、私は値切ることができないのです。家にいるときは家内に「値切って買ってこい」と言うのですが、実際に百貨店へ連れて行かれると、たちどころに「もう結構です」と、しどろもどろになってしまいます。また庭師に家の庭を整えてもらうときも、「松の木を少しなぶるだけで、これは高い」と家内には言うのですが、庭師には強く出られません。庭師が入ってきて、「こんにちは、お世話になります」と言うと、「ああ、いつもお世話になっています」と、頼りない対応をしてしまいます。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
中国と対話を続けるダライ・ラマ法王 チベット仏教は人類の幸せに貢献する
2018年12月1日号ダライ・ラマ法王にお会いするのは二年振りだった。昨年秋、来日予定だったが、医師の助言で急遽中止された。今年、法王のお顔は明るく、頬は健康的なうすいピンク色だった。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
安倍発言で揺れる北方領土返還 政府内に2島、4島の路線闘争
2018年12月1日号北方領土問題は本当に動くのか。きっかけは11月14日のシンガポールでの首相、安倍晋三の意欲表明だ。「私とプーチン大統領の手で(北方領土問題に)終止符を打つ。1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させる」
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
ビッグデータの 有償取引は可能か?
2018年12月1日号人工知能(AI)時代においては、ビッグデータと呼ばれるデータが重要な役割を果たすといわれる。しかし、日本は、ビッグデータの入手の点で、アメリカや中国に比べて遅れていると指摘される。こうした状態に対処するために、情報銀行やデータ取引所を設立する動きがある。
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世界遺産を撮る
ハフパトとサナヒンの修道院群(MONASTERIES OF HAGHPAT AND SANAHIN)
2018年12月1日号前回に続きアルメニアである。人口約400万人の小さな国は、世界で最初のキリスト教国であるにもかかわらず、地理的要件により次々と外来民族に支配されてきた。最初はビザンチン帝国、次にセルジューク・トルコ、その次はモンゴルに、そして1454年にはオスマン帝国(トルコ)に、さらに1828年はロシア帝国に統治された。そうして1991年9月23日、ようやくソ連から独立し、今に至ったのである。
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Key Wordで世界を読む
streaming cold war(ストリーミング冷戦)
2018年12月1日号米エンターテインメント業界を舞台に「ストリーミング冷戦(streaming cold war)」が勃発しようとしている──。各社が自社コンテンツの囲い込みに一斉に乗り出しており、冷戦時代の東西陣営のようににらみ合う状況になりそうなのだ。
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夢の狭間で
今年の社会人日本選手権で 落合が感じたプロとの距離
2018年12月1日号補強選手なしの単独チームによる日本一決定戦、第44回社会人野球日本選手権大会が11月1日から京セラドーム大阪で開催された。連覇を狙うトヨタ自動車、投打に充実したHonda、近年の躍進が著しいNTT東日本と、優勝候補と目された強豪が一回戦で敗れたのをはじめ、波乱が続いた大会は、投打の歯車がかみ合った三菱重工名古屋とJFE西日本が決勝に進出した。
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イノベーターの育ち方
牧浦土雅(Doga Makiura)/社会起業家
2018年12月1日号急激な構造変化の時代にあって、組織内外を変革するべく日々悪戦苦闘しているリーダーたち──。本誌は、そんな「チェンジ・リーダー」に向け、有用な情報を発信していきたいと考えています。そして実際に、時代を変えるイノベーターとして活躍している若きリーダーたちから話を聞きたい。最大の関心は、彼らが「どう育ってきたか」です。それは、これからの教育の在り方を考え直す機会にもなるはず。第1回は社会起業家の牧浦土雅さんです。
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ダイヤモンド・オンライン発
「領域一筋」「組織一筋」の人が 大転換期を生き抜く術
2018年12月1日号世の人々は「○○一筋」が好きだ。「この道一筋何年」というと聞こえがいいし、いかにもプロフェッショナルという気がする。副業が解禁になっても年配の方を中心にあまり他で働くことをよしとしないのは、日本の組織文化として、「一筋」が好まれる風土があるからだろう。
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大人のための最先端理科
【地球】 造山運動とだしの意外な関係 日本列島で花開いた和食文化
2018年12月1日号日本人の伝統的な食文化である和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたのは2013年。最近では海外でも和食の人気はうなぎ上りで、西洋料理のシェフもこぞって和のテイストを取り入れているそうだ。
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新日本酒紀行
松の寿(MATSUNOKOTOBUKI)/栃木県塩谷郡塩谷町船生
2018年12月1日号「松の寿」の醸造元、松井酒造店は塩谷町船生(ふにゅう)の日光北街道に立つ。初代の松井九郎治が水にほれ、新潟県小千谷から移住し、1865年から酒造りを開始した。蔵の奥には深い林が広がり、『奥の細道』で松尾芭蕉が歩いた道が残る。芭蕉の弟子、河合曾良の『奥の細道随行日記』にも「船生ヨリ玉生ヘ弐里」と地名が登場する。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
痛風は"ぜいたく病"ではない 遺伝子変異の影響が大
2018年12月1日号ニュージーランド・オタゴ大学の研究者らは、米国の五つの集団研究から痛風と食生活、遺伝子変異との関連について統合解析を実施。対象は、18歳以上のヨーロッパ系米国人1万6760人(男性8414人、女性8346人)で、腎機能障害や痛風の病歴を持たず、高尿酸血症の治療薬や利尿薬を飲んでいない人々だ。
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深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
左手首とクラブフェースの一体感を高めよう
2018年12月1日号グリーンを狙ったアイアンショットが右に左に大曲がり……。とりわけショートアイアンでのミスは、精神的なショックも大きくなり、スコアを崩しやすいですよね。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
外国で働くことに対する 日中間の考え方の違い
2018年11月24日号政府は、外国人労働者の受け入れを拡大するため、出入国管理法の改正案を閣議決定した。この決定は、外国でどのように受け止められているだろうか?日本にいる外国人労働者の中で一番多いのは、中国人だ。2017年10月末で約37万人であり、外国人労働者全体の29.1%を占める。彼らがどのように考えるかは、日本の将来に大きな影響を与える。
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ものつくるひと
「カードケータイ」 村上智彦(NTTドコモプロダクト部プロダクト企画担当)
2018年11月24日号世界最薄、最軽量──。携帯電話の普及が一気に進んだ2000年代初頭、小さなボディーに最新技術がぎゅっと詰まった端末の魅力をアピールする定番は、この言葉だった。ところが、スマートフォン時代に突入した現在は、大画面化がトレンド。すっかり聞かれなくなってしまった。そんな懐かしさすら感じさせるフレーズを実現した端末が、久しぶりに登場した。NTTドコモが今秋投入する携帯電話「カードケータイ」である。
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稲盛和夫、経営を語る 『稲盛和夫 経営講演選集』より
経営者に求められる人間性 [中]
2018年11月24日号創業以来、京都銀行が当社の主力銀行だったのですが、ある都市銀行からも取引をしたいとアプローチされたことがありました。そのとき私は、そんな簡単に取引を始めるというのもどうだろうかと考えていました。とかく風評では、銀行というものは経営に余裕があるときにはお金を貸してあげようと言うけれども、いざというときに貸してくれない。つまり晴れの日には傘を貸してやろうと言うし、雨が降ると傘をもっていってしまうようなものだ、とよく聞いていましたので、少し警戒をしていたのです。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
将来に禍根残しかねない入管法改正案 日本は外国人政策の全体像を見直す時だ
2018年11月24日号安倍晋三首相も自民党も一体どうしたのか。まるで無責任な野党と同じではないか。外国人労働者受け入れを大幅に拡大する出入国管理法改正案についての国会論戦を聞いていると、普段は無責任な野党の方がまともに見える。それ程、自民・公明の政権与党はおかしい。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
将来の首相候補5人に欠ける 黒子に徹するバイプレーヤー
2018年11月24日号どんな映画の名作、名優も実力派のバイプレーヤーなくして誕生しない。それは政治も同じだ。そんな政界屈指のバイプレーヤーがまた1人旅立った。自民党衆院議員の園田博之(享年76)──。
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シリコンバレーの流儀
急がば「フォロー・ザ・マネー」
2018年11月24日号最新のテクノロジーを取り込み、既存のビジネスモデルを変革するような「イノベーション」は、ITやエレクトロニクス企業などの技術系企業ばかりではなく、金融から農業まで全ての業種に求められている。
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夢の狭間で
人材流動の時代に求められる 社会人のドラフト改革とは
2018年11月24日号社会人野球とドラフトについて考える前に、日本の野球史におけるプロと社会人の関係を整理しておく。戦前、プロと社会人の間に資格に関する協約はなく、選手はプロと社会人を制限なく行き来することができた。