記事一覧:田中秀征 政権ウォッチ23件
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田中秀征 政権ウォッチ
ボストン爆破テロ事件が我々に警告 このままでは日本もテロ対象の例外ではなくなる
2013年4月25日世界を震撼させたボストンマラソンでの爆破テロ事件は、米警察の容赦ない追跡によってたちまち収束した。これに対して我々は「テロの撲滅」を叫び警備を強化するが、同時にテロの遠因を突きとめて除去しなければ、日本も対象として例外ではなくなる。
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田中秀征 政権ウォッチ
日銀短観はアベノミクスへの警告? 「経済は国民生活のためのもの」を再認識せよ
2013年4月4日注目された3月の日銀短観(4月1日発表)は、その内容、それへの反応ともに微妙なものであった。アベノミクスへのメディアの楽観的な報道や、金融市場の活況に対して現場の企業経営者の認識や判断にはかなりのズレがあったという印象だ。
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田中秀征 政権ウォッチ
年内再選挙の流れが強まるか 違憲、無効の高裁判決を高く評価
2013年3月28日広島高裁は昨年末の総選挙が「違憲」であり、広島1、2区の選挙を「無効」とする判決を示した。その後も同様の判決が相次いでいる。これは暗に選挙のやり直しを命じていると言ってもよい。もはや待ったなしのところまで来ているのだ。
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田中秀征 政権ウォッチ
世論はTPP交渉参加表明を高く評価 一方で交渉内容への不安は強まる
2013年3月21日3月15日の安倍晋三首相の「TPP交渉への参加表明」を受け、安倍内閣の支持率上昇の流れが続いている。しかし、TPP交渉参加表明にはかなりの理解が示されたものの、今後の進め方や交渉内容となると世論の戸惑いや不安は依然として強い。
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田中秀征 政権ウォッチ
日銀総裁人事とTPP参加 懸案に挑む安倍首相に死角はあるか
2013年2月28日今回の日米首脳会談は一定の成果があったと評価できる。何より安倍首相とオバマ大統領の間で信頼関係が構築される出発点となったことは大きい。最初はぎこちなさがあったと言われているが、それはオバマ大統領に少なからず誤解があったからだろう。
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田中秀征 政権ウォッチ
民主党は果たして再生できるか? 衆院選惨敗の敗因さえ掴めない野党第一党の危うさ
2013年2月14日民主党の改革創生本部は、衆院選の大敗の要因を「トップによる失敗の連鎖」と厳しく指摘した。しかし総選挙の惨敗は、民主党の歴史的な重大公約違反によることは明らか。こんな的はずれな総括ではとても民主党を離れた支持者は戻ってこない。
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田中秀征 政権ウォッチ
6年前の反省を生かせるか 安倍首相の所信表明演説に感じた期待
2013年1月31日28日に行われた安倍晋三首相の所信表明演説はおおむね評価できる内容であった。この演説内容は、大きく2つに分けられる。1つは政権運営に当たっての強い「決意」であり、もう1つは当面する重要課題に取り組む際の「所信」である。
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田中秀征 政権ウォッチ
アルジェリア人質事件から思う テロをなくすために必要な日本の役割
2013年1月24日安倍晋三首相は22日、アルジェリア人質事件について「すべての責任はテロリストにある」との認識を示し「世界の国々と連携してテロと戦っていく」と決意を示した。この発言は正しく当然だが、どうしても「それだけでよいのか」という気持ちが抜けない。
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田中秀征 政権ウォッチ
野田首相は自民党圧勝の最大功労者
2012年12月20日総選挙は、自民党の圧勝、民主党の壊滅、第三極の不発で終わった。案の定、違憲状態を放置した戦後最低投票率の歴史に残る不毛な総選挙になってしまった。なぜこのような結果がもたらされたのだろうか。
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田中秀征 政権ウォッチ
総選挙の争点は 終盤に向けて2つに絞られていく
2012年12月6日12党、約1500人の候補者による総選挙が始まった。まるで関ヶ原でいくつもの合戦が同時に繰り広げられるような様相だ。だが、政策対立(争点)も政党対立も有権者によって次第に整理され、最終盤にはきわめて明確な構図となるだろう。
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田中秀征 政権ウォッチ
嘉田知事の「日本未来の党」が総選挙の鍵を握った 選挙構図も政権の枠組みも激変する!?
2012年11月29日滋賀県の嘉田由紀子知事の新党構想によって、突如として今回の総選挙に大きな明るい展望が開けた。おそらくこの動きは大型台風の目になるに違いない。本欄で私が出現を待望してきた“ミスターX”は嘉田知事なのかもしれない。
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田中秀征 政権ウォッチ
第三極中心の政権誕生のために いま必要な合流・連携とは
2012年11月22日私は、維新の会と太陽の党の合併前までは、小政党が競い合って進むのがよいと考えてきた。しかし、残念ながらもうその段階ではない。これからは第三極が2つの勢力になり、統治構造の改革の一点で連携して進むのが望ましい。
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田中秀征 政権ウォッチ
野田首相から財務省までもが離れ始めた!? それでも今すぐ解散・総選挙すべきでない理由
2012年10月25日最新の朝日新聞世論調査で、野田内閣の支持率は危険水域の20%台からついに退陣水域の10%台、18%に落ち込んだ。最後の切り札としての内閣改造が逆に支持率を下げる結果となり、今、野田首相の政権担当意欲は急速に減退していると思われる。
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田中秀征 政権ウォッチ
「選挙で勝てる党首候補」は民主・自民両党にいるか
2012年9月13日これから民主、自民両党ともに党首選に突入する。ところが、二党そろっても今回は一向に盛り上がらない。細野豪志氏と谷垣総裁の不出馬によって「盛り上がりカード」をすでに使い果たしてしまったようだ。
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田中秀征 政権ウォッチ
解散・総選挙を来年夏以降まで先送りすべき4つの理由
2012年8月30日衆議院の解散・総選挙は急ぐべきではない。来年の任期満了でもよいし、7月の参議院選挙と同日でもよい。解散・総選挙を来年の夏以降まで先送りすべき理由はいくつかある。
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田中秀征 政権ウォッチ
オスプレイ配備への過程は原発再稼働とそっくり “官意”に従う野田首相の「決める政治」
2012年7月26日オスプレイが反対や不安の声を押し切って、岩国基地に陸揚げされた。野田首相は「安全確認ができなければ飛行・運用をさせない」と言い切った。事態の深刻さをようやく察知したのだろうが、この答弁も今までの発言と比べて本質は変わっていない。
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田中秀征 政権ウォッチ
国民の安全より既得権者を守る 原子力安全行政へ最後の警告
2012年6月14日私は今回の福島第一原発の事故は“人災”だと心得ている。人災とは、言うまでもなく、人間の努力によっては未然に防ぐことができた災害で、今回の事故は明らかにその1つだ。しかし、首相はこの期に及んでもなお経済性を安全性に優先させている印象がある。
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田中秀征 政権ウォッチ
野田・小沢会談決裂で加速する 民主党政権の“自民党政権化”
2012年6月1日注目の野田・小沢会談は、大方の予想通り物別れに終わった。今回の会談によって自民党が「小沢切り」が必至となったと受け取れば、消費税増税法案の審議が急速に進展することになる。しかし、自民党は、このまま可決成立まで協力することはない。
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田中秀征 政権ウォッチ
「控訴」で追い込まれた小沢一郎氏の正念場
2012年5月10日小沢元代表の一審無罪判決を受け、検察官役の指定弁護士は東京高裁に控訴する方針を発表した。これによって、小沢氏の政治活動はかなり限定されることになる。だが、彼の政治目標が、自らの復権よりも消費税増税の阻止にあるなら、前途は決して暗くない。
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田中秀征 政権ウォッチ
野田政権は“安全性”よりも“モノ・カネ”を選んだ
2012年4月19日注目された大飯原発の再稼働問題でも、野田首相は安全性よりモノ・カネを重視する姿勢を貫いた。原発の“必要性”が“安全性”を押し切ったのである。しかし、やることをやらないで突っ走っているままでは、これから一歩も先に進めはしないはずだ。