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2025年1月25日号
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今週の週刊ダイヤモンド2025年1月25日号[990円]

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特集 ホンダ・日産の命運

急転直下の婚約劇ーー。ホンダと日産自動車が経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結した。昨年、両社に三菱自動車を加えた3社は「自動車の知能化・電動化」領域において提携しており、協業を深化させることになった。3社の販売台数は837万台となり、トヨタグループ、独フォルクスワーゲンに次ぐ世界3位に躍り出る。ホンダと日産が統合を急いだ背景には、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の存在があった。日産のかつての盟友である仏ルノー、経済産業省、みずほ銀行をはじめとする銀行団、そして日産の経営不振に付け込むアクティビストーー。日産買収劇には多くの利害関係者の思惑が渦巻いており、統合交渉の行方は視界不良だ。統合か破談か。波乱含みの買収ゲームが始まった。

ココが見どころ

ホンダ・日産の統合は難航必至!「三菱グループ3社」が自動車業界再編の鍵を握る理由とは

『週刊ダイヤモンド』1月25日号の第1特集は「ホンダ・日産の命運」です。急転直下の婚約劇――。ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議を始めました。両社が統合を急いだ背景には、日産の買収に動いていた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の存在がありました。日産のかつての盟友である仏ルノー、経済産業省、みずほ銀行をはじめとする銀行団、そして日産の経営不振に付け込むアクティビスト――。日産買収劇には多くの利害関係者の思惑が渦巻いており、統合交渉の行方は視界不良です。統合か破談か。波乱含みの買収ゲームが始まりました。

目次

25年1月25日号

  • 【特集】

  • 統合か 破談か
  • ホンダ・日産の命運


  • 「Prologue」ホンハイ襲来! ホンダ・日産「電撃婚約」緊迫ドキュメント


  • 「Part 1」名門・日産巡る買収ゲーム

  • "日産争奪戦"参画の登場人物が全員集合 統合の鍵握る「三菱グループ」
  • 日産との統合効果が大きいのはどっち? ホンダvsホンハイ徹底比較
  • 稼働率5割! 生産能力240万台減は必須 日産工場の「閉鎖候補」を予想


  • 「Part 2」ホンダ・日産 薄氷の「統合構想」

  • 値引きしてもクルマが売れない 元凶はHV敗戦と「老齢車」
  • 経営統合以前にEV「部分提携」も交渉難航 ホンダ、日産の合弁設立の"壁"
  • GMとの自動運転分野の提携を解消! 提携下手なホンダの言い分とは
  • 日産が複数アクティビストの標的に! 東芝より再建が難しい理由
  • 誰も辞めない"小幅"役員人事に非難囂々 日産・経営陣の刷新は不可避


  • 「Part 3」自動車に打撃! 製造業「米中依存」ランキング

  • ホンダ・日産連合の業績下振れリスクも 米中対立がアジアにも波及


  • 「Part 4」自動車再編「最終ラウンド」

  • 特許の取得件数から技術力を徹底分析 日産、ホンダの「実力」とは
  • 政界工作、補助金獲得でトヨタに敗れる… ホンダ&日産「政治音痴」の深刻
  • ホンダが日産に迫る二つの冷酷条件 自動車業界「再編」の最終局面


  • 【特集2】

  • 半導体の覇者


  • 【News】

  • (Close Up)DeNAの医療データ販売で初判断 個情委「法的問題となり得る」


  • 「特別インタビュー」

  • 電動キックボード事故多発でSNS炎上
  • Luup社長「安全へ投資加速」
  • 岡井大輝●Luup代表取締役社長


  • 「ウォール・ストリート・ジャーナル発」

  • 日鉄のUSスチール買収計画、大統領「禁止命令」の舞台裏
  • 仮想通貨、2025年はどう動く 米新政権は支持派


  • 「政策マーケットラボ」

  • 新NISAは25年も「1月一括」有利か 鍵はトランプ政策の金融市場不安定化
  • 井出真吾●ニッセイ基礎研究所主席研究員チーフ株式ストラテジスト
  • 2025年「マネー縮小」 危機に備える投資戦略は?
  • 村田雅志●市場・経済ウォッチャー


  • 「Data」

  • (数字は語る)
  • 45.9時間 裁量労働制が適用される労働者の週当たり平均労働時間●川口大司


  • 【特別対談】

  • 石破首相 独占インタビュー
  • 池上彰が直撃! 裏金問題&トランプ政権
  • 石破 茂●内閣総理大臣
  • 池上 彰●ジャーナリスト


  • 「ダイヤモンド・オンライン発」

  • 頭頂部と前髪に"異変"を感じたら、真っ先にやるべきこと


  • 【連載・コラム】

  • 牧野 洋/Key Wordで世界を読む
  • 佐藤 優/次世代リーダーの教養
  • 渡部潤一/大人のための最先端理科
  • 井手ゆきえ/カラダご医見番
  • 深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
  • Book Reviews/佐藤 優/知を磨く読書
  • Book Reviews/オフタイムの楽しみ
  • Book Reviews/目利きのお気に入り
  • Book Reviews/ビジネス書ベストセラー
  • 山本洋子/新日本酒紀行[最終回]
  • 後藤謙次/永田町ライヴ!
  • From Readers From Editors
  • 世界遺産を撮る

次号予告

2025年2月1日号

特集医療機器 21兆円への挑戦

特集2化学サバイバル!

特集3ジェネリック再編

※特集タイトルや内容は、変わることがあります。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    ホンダと日産は「普通の会社」になってよいのか?

     ホンダと日産自動車の社風は対照的です。
     日産は政治的な会社で、創業者の鮎川義介氏は満州の発展を政府から任された産業界のリーダーでした。日産の源流、久原財閥を率いた久原房之助氏(鮎川氏の義弟)は政治家に転身後、政界にカネをばらまいたり、二・二六事件に関わったりし、「昭和史の怪物」と称されました。一方、たたき上げのエンジニアである本田宗一郎氏が戦後創設したホンダは、政府と裏で手を握る政界工作が不得手です。
     近年、両極にあった2社の個性は薄まり中道に寄ってきていました。統合してさらに普通の社風の会社になってしまうのは残念ですし、それで創業家が統べるトヨタやモーレツ主義のBYDに勝つのは難しい気がします。

  • 編集部 重石岳史

    「年賀状仕舞い」に募る心配事

    「時代の流れもあり本年をもちまして年賀状仕舞いをさせていただきます」。今年の正月も、そんなあいさつを記した年賀状が友人から届きました。日本郵便によれば、今年の元日に全国で配達した年賀状は前年比34%減の4億9100万通。「年賀状仕舞い」が各家庭で起きているとみられます。
     日本郵便といえば、宅配便の配達で苦情が出た際などに、委託業者から不当に高額の違約金を徴収したことが明るみに出ました。協業先のヤマト運輸とも、委託業務の見直しを巡りもめているようです。「時代の流れ」に取り残され、経営に余裕がなくなっているのだとすれば心配になります。配達員へのエールも込めて、私は年賀状仕舞いを当面しないつもりです。

先週号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…