記事一覧:相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記9件
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
合併で赤字が値下げ、黒字が値上げの水道料金の怪 水に流せないほど強まった北杜市への住民の不信感
2013年4月16日山梨県北杜市の住民たちが、市への抗議から水道料金の不払いを続けている。水道事業の統合がなされないまま市町村合併が行われ、その見直しの過程において、水道料金の格差が住民間で生じているという。なぜそんな事態になったのか。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
おカネが溢れていても人口がちっとも増えない!? 日本一の金満自治体、愛知県飛島村が抱える悩み
2013年3月5日日本一裕福な自治体、愛知県飛島村。若者や高齢者への手厚い行政サービスは群を抜く。にもかかわらず、なぜか人口がちっとも増えない背景には、意外な理由があった。地の利がお金を呼び込む一方、人を呼び込む障壁にもなっているのだ。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
地方がはまった“有利な起債”の落とし穴 ハコモノ維持管理費が自治体財政を直撃
2013年2月5日日本では、国が有利な地方債の仕組みを通じて、地方自治体に公共事業を促してきた。今や日本中にハコモノが乱立している。足もとで問題になっているのは、老朽化したこれらのハコモノをどう維持・管理するかだ。自治体関係者の悩みは深い。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
復活する「忘れられたダム事業」の矛盾 住民が不満募らす熊本県の白川改修計画
2013年1月22日大雨で氾濫し、大きな浸水被害を引き起こした熊本市内の白川。治水事業の遅れに住民は怒りを噴出させている。ただ、白川の治水対策には立野ダムの建設事業と絡んだ複雑な経緯がある。白川改修計画は復活したが、不満の声は止まない。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
全国の自治体が抱える“時限爆弾” 「ハコモノ再配置」を進める秦野市の先進行政
2013年1月8日全国の自治体が巨大な時限爆弾を抱え込んでいる。それは莫大な公共投資によってつくられた「朽ちたハコモノ」の改修問題だ。関係者が手をこまねるなか、いち早くハコモノの再配置を進める神奈川県秦野市の取り組みを紹介しよう。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
トンネルだけではない「インフラ事故」の恐怖 リスクを貯め込むダムや“ため池”の真実
2012年12月25日我々の日常生活がいかに危ういものかを痛感させられたのが、笹子トンネル事故だ。老朽化したインフラはトンネルに限らない。全国各地には、危険なダムやため池が数え切れないほどある。それらは「リスク」を貯め込んでいるようなものだ。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
矢祭町で見た“辞められない”カリスマ町長の苦悩 強いリーダーへの期待がもたらす「多選」に潜む弊害
2012年11月27日過去の当一地方選挙で思い出すことがある。カリスマ町長が勇退を宣言しながら、町長選に名乗りを上げる人物が現れず、町民を巻き込んでの騒動となった福島県矢祭町の一件だ。強力なリーダーの「多選」に潜む弊害を考えたい。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
“底抜け”大蘇ダムの修復はきちんと進んでいるのか? 再び現地で見た“ぼったくり工事?”の迷走としわ寄せ
2012年9月25日“水漏れ”で地元を混乱させている熊本県産山村の大蘇ダムを、先日久方ぶりに訪ねてみた。現地で目の当たりにしたのは、不手際を地元に押し付ける国の無責任体質と、それに翻弄される住民たちの深刻な温度差。相も変らぬ光景である。
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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記
本当に悪いのはポストの私物化か、たらい回しか? 名古屋市民の声が届かぬ「議長リコール騒動」の異常
2012年3月22日名古屋市議会が全会一致で不信任案を提出したと聞き、「すわ、河村市長に不信任か!」と思ったら、実際は中村議長に対してのものだった。議長が1年で交代する名古屋市議会において、異例の「慣例破り」が行なわれたというのだ。