「理財商品買ってくれませんか?」──。6月22日正午、北京のビジネス街にある国際貿易中心内の中国工商銀行。窓口に座った途端、顔見知りの女性銀行員が勧めてきた。 「どうしたんですか、急に?」 冗談半分に聞き返すと、彼女は切羽詰まった様子でつぶやいた。 「いま銀行にお金がないんです」 他国と比べても、中国の通貨供給量(M2)は断然多い。この数カ月は前年同期比約15%増で推移している。にもかかわらず、4大銀行の一角を占める工商銀行に“お金がない”とは、まさに異常事態だ。21日夜、同行ATMで現金を引き出そうとしたが「システム上の理由」で引き出せなかった。

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