その経営者は、会場の前から2列目の席で、演壇を見守っていた。4月29日午後、モスクワで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と日本の安倍晋三首相が会談し、終了後に共同記者会見を開いた。口を真一文字に結び、背筋をすっと伸ばして演壇のプーチン大統領と安倍首相を見据えていた経営者とは、専業エンジニアリング会社である日揮の重久吉弘グループ代表だった。日本の外務省に案内された“2列目”という席次は、重久代表がロシアにとっても重要な賓客であることを意味する。4週間前の4月3日、日揮はロシアで初めて、ヤマル半島に新設される大型LNG(液化天然ガス)プラントの見積もりや詳細設計などの仕事をフランスのテクニップ社と組んで受注したばかり。

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