忘れていけないのは1960、70年代に“帰国(還)事業”という運動が盛んに行われたことだ。在日朝鮮人が北朝鮮に帰って祖国建設に従事するのを支援しよう、かの国は社会保障完備の理想国家をつくりつつある──わが国の進歩的文化人、メディアはこぞって声をそろえ、10万人近い人が、少なくとも7000人近くの日本国籍の妻子を連れて帰った。その後のことは言うまでもない。家族の一部だけが帰鮮した例もある。映画『かぞくのくに』では主人公(話題の新人、安藤サクラ)の兄がそうだ。その兄が脳腫瘍の治療を受けに十何年ぶりに日本に来た。北朝鮮の監視員を連れて──。

この
続きは

デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する

ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

ID・パスワードをお忘れの方

※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。