歴史は繰り返す──。手元に今から20年前、1993年12月14日午前4時から行われた首相、細川護煕(当時)の記者会見を報じた新聞の切り抜きがある。──この決断が世界、日本の将来にとって決して間違いでなかったと評価される日が来ることを固く信じている。──コメの一部輸入、乳製品、でんぷんの関税化の影響を最小限に食い止め、農業の将来展望を切り開き、農業維新の実現ができるよう全力で国内対策に取り組むことを約束する。──この苦しみは世界の中で日本が真に開かれた国となるための陣痛の試練だ。その痛みを農家の方々だけに負わせることなく、われわれ国民のすべてが理解し、分かち合っていきたいと思う。最近どこかで聞いた記憶があるだろう。3月15日夕、首相の安倍晋三が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明した際の記者会見の発言と全く同じといっても過言ではない。細川会見は、7年にわたって協議が続いた関税貿易一般協定(GATT)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)をめぐり、最後まで未解決の課題として残った日本のコメ市場開放問題で細川が決断したのを受けて行われた。

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