いま世界で一番人気のレストランはパリでもニューヨークでもなく、コペンハーゲンの「noma」で、北欧の食材を駆使しての「自然」「野生」が店のテーマである。11月初旬、この店に出かけたとき持参したのが、辰巳芳子『食といのち』。店では、野草を手で食べさせたり、酸味や苦味の強い料理が出てくるが、それは芽吹いたばかりの希少な食材を大切にする北欧の食文化を理解しないと、シェフの意図がわからない。本書の対談で「その人の日頃の食べ方には、先祖代々の物の食べ方がDNAで深く関わっているのよ。だから、人は自分のためだけに食べていると思ったら大間違い」という辰巳芳子の言葉を読んでいたので、独りよがりの解釈をせずに済んだ。

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